45話 合流
「みんな準備は大丈夫か?ゆっくりと休む時間は無かったが頑張るぞ!」
「「了解!」」
すると輸送船の前方が解放され海水が流れ込んでくる。更に左の装甲が開きカタパルトが伸び蒼嵐、羽根の姿が現れる。
「出撃!」
輸送船から憐斗達は出撃する。そして輸送船が見えなくなった辺りで玖由が憐斗に問いかける。
「どうしてこんな所から出撃したの?」
「これ以上進むとアルマの襲撃があるかもしれない、流石に輸送船を守る事が厳しいからここから襲撃したんだ」
「まぁ小豆島が見えてますし、すぐに付きますよそれにここは千陽さん達が殲滅していてくれていますから大丈夫だとは思いますよ」
「千陽何かが近づいてる」
空と美咲と一緒に居た千陽と同じ部隊の月読輝夜がこちらに向かってくる反応を見て千陽に伝える。
(こんな時に…まさか)
「反応いくつある?」
「7つ」
(あの子達ね…)
「大丈夫、心配しなくてもいいわよ」
それから数分後憐斗達が千陽達と合流する。
「みんな無事で良かったわ」
その言葉を聞いた瞬間憐斗達は気まずそうに俯く。そんな憐斗達を見て空は尋ねる。
「何かあったの?」
「……結彩が…死んだ…」
「「!?」」
「結彩ちゃんが…」
「どうして…?」
「俺を守る為に犠牲になったんだ」
「そう…なのね、とにかくあなた達は1度休憩した方がいいわ、作戦決行は明日だから…」
と言いながら千陽はテントに入る。が、それと同時に千陽はふらつき倒れそうになるのを隣に居た輝夜が支える。
「大丈夫?」
「平気…よ…」
「今の千陽は無理している」
「渚ちゃん…」
「私も無理していたから分かる、心配されたくないから更に無理をしてしてる」
「渚ちゃんに…そう言われちゃうとね…」
と千陽は横になる。
「言葉にあまえて少し休むわ…」
「分かった」
「あ、寝込みを襲おうなんて…」
「しないから!早く寝ろっ!」
輝夜の突っ込みを聞き千陽は眠る。そして輝夜は
渚を見る。
「なに?」
「いや、変わったなと」
それを聞き渚は顔を赤らめ下を向く。
「そんな事より良いの?」
「何が?」
「輝夜…昼間は動き過ぎるとダメなんじゃ…」
「うん、もうそろそろ限界だ…」
と椅子に座り込む。
「なにかしておいたほうが良い?」
「なら、それに目を通してみんなに伝えておいて…」
「了解」
「結彩ちゃんが…」
美咲と空は結彩が死んだことをまだ受け入れる事が出来ない様子の2人を見る。そんな時に
「おーいみんなー!久しぶりなのだ〜!」
と映月が駆け寄ってくる。その時映月の足がもつれ転がりように玖由に突撃する。玖由は素早く横に避け映月が止まる。そして詩伊達が歩いてくる。
「痛た…」
「なんで映月が居るの?」
「僕達も正式にアームズにしてもらえたんだ」
「そうなのですね」
「まぁこれは映月の提案なんだけどな」
「なんで言うの!」
と詩伊が言うと映月は文句を言う。その時芙弥が
「そう言えばあなた達は聞いたの人型アルマの話」
「人型アルマ?いつものとは違うアルマが居たのか?」
「うん、私達は別の場所に居たから分から無いけど…たった一体で千陽さん達を撤退に追い込んだって聞いたの」
「たった一体…まさか神戸を全滅させたアルマじゃ…」
蒼嵐の言葉に芙弥は頷く。
「でも…あれはアルマじゃないと思う…」
今まで黙っていた美咲が呟く。
「それってどういう事?」
「普通のアルマは動きがプログラムの様な何かでパターン化しているけどあれはアルマと言うより…人の動き…」
「人…それってマチルダみたいなクリークじゃないの?」
「クリークよりも動きが洗練されていた…けど雰囲気が人間じゃなかった…多分人型アルマじゃなく、人がアルマ化した姿じゃないかと思う」
それを聞き、偵察部隊として人よりアルマの動きをよく観察していた美咲だからこそ導き出された結論なんだと憐斗は思った。
「人がアルマ化するなんて…」
「香楽の仕業だろうな…くそっ!」
「みんな見つけた」
と渚と神風が歩いてくる。
「どうかしたか渚」
「みんなに次の作戦の事を伝えに…」
と渚が憐斗達に作戦内容を伝えている時憐斗達から少し離れた場所に居た大和に気づき歩み寄り同じように座る。
「珍しいわね、大和が憐斗の傍に居ないなんて…何かあったの?」
「いやただ嫌な予感がして…」
「嫌な予感?」
「アルマ化した人間の事で気になる事があって…次の作戦で何も起きないのが一番なんだが…」
「そんな事言っちゃうと最悪な事になるわよ」
「あぁ…覚悟はしているさ」
と大和は立ち上がり拳を握る。そして神風は大和の拳を握り立ち上がる。
「なら私も力になるわ、渚のお礼もしないといけないからね」




