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Arms・Front  作者: 白兎
アメリカ輸送作戦
44/120

44話 言えた

「「知らない!?」」

「あぁ」


船に戻り憐斗は蒼嵐達に詰め寄られていた。


「憐斗…知らない子を命をかけて守ろうとしたの?しかも結局裏切られていたし…」


蒼嵐は憐斗の優しさに呆れる。その時足音が聞こえそれがだんだん大きくなる。次の瞬間、梨絵が勢いよく扉を開ける。


「みんな大丈夫ですか!?」

「梨絵…心配しなくてもいい」

「そうですか…それならなぜ憐斗を責めていたのですか?」

「また女の子を誑かしていたからだ」

「大和!そんな言い方するな!誤解されるだろ!」

「まぁ大体把握しました、見知らぬ人を助けてその子に懐かれて憐斗様みたいな呼ばれ方をされて蒼嵐達に誤解されたんですね」

「梨絵もなんで分かるんだ…いや理解してくれて助かったが…」

「皆さん」


そこに羽根と志那が走ってくる。


「皆さん今から帰投します準備してください、緊急事態です」



「急に帰ることになってごめんなさい、ミー」

「いいのですよー国を守るのが私達、アームズのお役目だからねー」

「またアメリカに来た時はなにか奢ってよ」

「えぇ約束するわ、セイバー」


ミーとの話を終え梨絵は船に乗り込む。


「約束…か…」

「ミー…?」

「なんでも無いよ行こうか、早くしないと間に合わないからね」

「そうだね…いこうか…」

(頑張って生きて…また会う日まで…)

と、遠近両方のランチャーを装備したミーは空へ飛び立つ。



「何があったの?」

「基地が襲撃されました」

「本当なの!?」

「千陽さん達がどうにか撤退させたみたいですが…攻めてきたのが陸というのもあり苦戦しているみたいです」

「くそっ…!」

「そ…そして私達は呉には向かわず千陽さん達が拠点を構えている日生に行きます」

「日生…ということは敵の本拠地は姫路か…なら神戸のアームズに協力を頼むというのは」

「無理です…」

「どうしてだ?」

「神戸は全滅しました…」

「なに!」

「ひぃっ!」


思わず勢い良く立ち上がった憐斗に驚いた羽根は小さく悲鳴を上げ隣に居た蒼嵐の後ろに隠れてしまう。


「な…なにがあったの?」

「私達にも良く分からないですけどアルマの襲撃があったらしいです」

「それで…神戸が…」

「し…しかも…たった一体のアルマで全滅させたらしいです」

「マチルダみたいなクリークの仕業なの?」


玖由の質問に志那が首を傾げる。


「そこまでは分からなくて…」

「そうか」


と、その時壁にもたれる下を向く渚を見て憐斗は渚の肩を軽く叩き


「渚」

「っ!?…なに?」


一瞬びくっと身体が動き目を合わせようとせず俯いたまま渚は憐斗に尋ねる。


「話がある」

「分かった…」


渚は憐斗に続いて部屋を出ていく。


「どうした?」

「……別に…」

「怖いのか?」

「っ…あなたには関係ない」

「聞いた渚の過去を」

「神風ね…あなたも私の過去を聞いて可哀想とか思ったでしょ?」

「いや…自分が情けなくなった、俺は心の中のどこかで自分が一番辛い思いをしたと思っていたが神風から渚の事を聞いた時自分が馬鹿らしくなったみんな辛い思いをしているのに自分は特別と思い込んでいる自分が馬鹿だと思った、そして渚を守りたいと思った」

「どうしてそうなるの…」

「さあな」

「はぁ…怖いの…神戸を全滅させたのがあいつじゃないかと…それにまた目の前で人が死んでしまうかもと思うと怖くて」

「ならアームズにならなければいいだろ」

「本気で言ってるのですか?私はこれ以上あんな思いをする人を無くす為に戦っているんです!神風に聞いているなら分かるでしょ!」

「あぁ…」

「なら…どうして…れないのよ…」

「聞こえないぞ」

「た……れないのよ…っ!」


そして渚は深呼吸し


「どうして助けてくれないのよ!私は…あなたを信用…しているのに!」

「やっと助けてくれって言ったな」

「えっ…」

「素直にならないと伝えたいことも伝わらないからな」

「心配するな俺達は死なないさ、死んだら結彩に顔向け出来ないしな」


と笑みを浮かべながら語る憐斗を見上げて渚は顔が沸騰したように熱くなり俯く。

(なにこれ…なんだか恥ずかしくなって目が合わせられない…)


「どうした?」

「な…なんでもない!」


と渚は思いっきり叫び部屋の扉を開け扉の近くで盗み聞きをしていた神風、大和に気づくことなく走って行く。


「あ〜あやってしまいましたな〜」

「な!?…なんだよ大和…」

「ちゃんと責任はとって上げなさいよ」

「分かってる」



「みんな!このまま進むわ!」


千陽の指揮でアルマを撃退しながら突き進む。しかし強い気配を感じ


「回避!」


次の瞬間、目の前のアルマを消し去りながら摩擦で炎と衝撃波を纏った砲弾が千陽を横切りさらに回避が遅れたアームズを跡形も無く消し飛ばす。


「あぁっ…!」


再び振り返るとアルマを消し去った人影が現れる。それは目を仮面で隠し腰より長い黒と赤のマフラーを付け武装はヒビが入りそこから赤い粒子が流れていた。更にそれは赤い粒子が流れ出る砲塔とは反対から剣を取り出し一瞬でアームズに近づき一撃で仕留める。


「っ!後退!」


千陽の合図でアームズは少しずつ後退し千陽が橋を渡りきった直後、千陽は榴弾を橋の柱に打ち込み爆発を起こす。すると橋が崩れ人型アルマもろとも川に落ちる。それを見て


「撤退するわ!」


そして千陽達は撤退した。

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