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Arms・Front  作者: 白兎
四国奪還作戦
28/120

28話 意味

「なに…!玖由が!?」

「はい…あと恐らく冬菜も一緒です」


結彩達と合流した憐斗は露からの連絡を聞き驚きを隠せなかった。


(作戦には遵守する玖由が…どうして…)


動揺を察せられないよういつも通りの口調で


「そうか、露2人の場所は分かるか?」

「冬菜の居場所なら分かります」

「玖由も一緒に居るだろう…教えてくれ」

「分かりました…全く冬菜ってば普段一番真面目に見えてこういう時に限って一番不真面目なんだがら…」


上井に手当てをしてもらいながら露はそう呟き腕に装備された探知機を起動させ冬菜の場所を探す。


「冬菜さんはいつもそんな感じなのですか?」

「はい、あの子は自分が思った事は作戦よりも優先するですから…」


とその時冬菜を見つけた探知機からアラーム音が鳴る。


「憐斗さん達の場所から北に8km先を移動しています…この先は観音山」

「分かった…でもなんで玖由が…」

「多分黒幕を見つけた…のではないでしょうか」


と手当をしながらも会話を聞いていた上井が口を開く


「玖由ちゃん、偵察範囲外も探していたみたいですから」

「蒼嵐、結彩の様子は?」

「大丈夫、寝てるだけ」

「結彩には悪いがこれ以上戦力をさける余裕もない…このまま玖由達を追いかけるぞ!」

「了解」

「っ!」


腕に鋭い痛みを感じ芙弥は顔を顰める。それに気づいた映月が素早く芙弥に近づく


「芙弥大丈夫なのだ!?」

「大丈夫…よ、行きましょう」



「どうしたの玖由」

「いや…何でもないです」

「大方慣れないことをして動揺してる?」

「……はい…」

「自分が正しいと思っている事をしているんだから自身を持っても良いよ」

(私がした事は本当に正しいのか…)


「そうさ、何故命令に逆らった?」

「誰…!」


振り返るともう1人の自分が立っていた。

(あれは…憐斗と会う前の自分!)


「命令は絶対だ、それを忠実に実行するのが私だろう」

「違う!そんな事をしていたらいつか後悔する!」

(なんで…)

「後悔…兵器である私にそのような感情なんて要らない」

「それはアルマと同じ考えだ」

(なんで私がこんな事を…)

「私とアルマは同じ生まれ方が違うだけ…だって私は兵器」

「違う!」

(私が迷ってるからこんな自分を見るのか…)


「はっ!玖由!」

「っ!?」


ぼーっとしながら進んでいた玖由は違和感に気づくのが遅れ爆発に巻き込まれる。が、素早く煙の中から脱出する。

(誰…)


「なんだお前か」

「マチルダ!」

「でも2人だけであの方を相手しようだなんて舐められ…」


玖由は杖を手に持ち魔法陣を展開、そしてそのままマチルダに向けて杖を振り下ろす。


「へぇ」


再び玖由が振り下ろした杖をマチルダは砲塔で受け止める。


「冬菜さんこいつは私がやります、だから先に…」

「行かせるわけないでしょ!」


マチルダは玖由を突き飛ばし地面に黒い弾を放つ。地面に着弾するとそこから溢れるようにアルマが現れる。


「っ!」

「お前はそいつの相手をしてるといいさ」

「マチルダぁっ!」


玖由は杖を振ると見せかけて拳を突き出す。それをマチルダ軽く横に向くのと同時に玖由の華奢な腕が見た目に劣らず勢いよく通過し木を砕く。

続けざまに魔法陣をマチルダの目の前に向け艦載機を放つ。


「特攻!?」


艦載機の零距離特攻にマチルダは対処が間に合わず爆発の衝撃がマチルダを襲い木に叩き付けられる。艦載機を特攻させた玖由も衝撃波で吹き飛ばされたが腕を伸ばし木の枝に掴まる。そして腕に力を入れ枝の上に乗る。それと同時に黒い槍より鋭利な砲弾が音速のスピードで玖由に向かう。

しかし玖由の動体視力は音速でも捉え玖由は空に飛び上がる。そしてその直後枝を粉々に砕く。更に枝が次々に発火する。


「発火…した!?」

「ちっ、焼き殺せ無かったか」


「なにあの砲塔…」


襲いかかるアルマを両脇に装備された2門の主砲

で迎撃しながらマチルダの姿を見て唖然となる。

マチルダの砲塔は拡張されその隙間から血管のような赤い光を放っていた。更にマチルダは玖由を狙い次々に砲弾という刃を放つ。それを玖由は木々を飛び移りかわすがその度に木に発火が起きていた。


「私の本当の力見せてやる!」



「憐斗!あれ!」

「煙…まさかあそこに!」

「「憐斗!」」

「っ!」


飛び出した憐斗よりも先に芙弥が飛び出す。それを蒼嵐達は慌て追いかける。


「ん…あれ…」

「結彩大丈夫なの?」

「蒼嵐…私、何してたんだっけ」

「覚えてないの?」

「巨大アルマとの戦闘の時から記憶が曖昧で…」

「そう」

「で、この状況は一体」

「簡単に言うと玖由達を追ってる…まぁこれだけで理解…」

「分かったわ」

「え…?」

「玖由が居てもたってもいられなくなってどこかに行ったから追いかけてる、そしてそこにラスボス見たいなのがいる可能性がある、更に今あの煙が上がっている場所に玖由がいるかもしれないと考え飛び出した憐斗を今追いかけてるって所かしら…ふぁぁ…」

「あんた…本当は起きてたんじゃないの?」

「え…?」


まだ寝ぼけたままの結彩は蒼嵐の言葉に首を傾げる。


「はぁ…良いわ、結彩動ける?」

「えぇ普通に」

「なら」


と蒼嵐は結彩を手放し結彩を地面に落とす。悲鳴を上げながらも武装をまとい地面に着地する。


「っ〜〜!何するの!?」

「行くわよ!早くしないと憐斗見失う」

「覚えてなさいよ!」


結彩は履帯を下ろし地面に付ける。そして履帯を回転させ先に進む憐斗達を追いかけた。


山火事と化した中、マチルダは砲撃を繰り返し燃える木を掻い潜り隙を狙って杖を振り魔法陣を連続で展開しそこから次々に艦載機を放つ。

艦載機は燃え倒れる木を避けながらマチルダに向けて機銃を放つ。マチルダはそれを見て装甲を展開し防ぐ。機銃が止んだ瞬間に装甲を解き砲撃を繰り返し艦載機を次々に撃ち落とす。その流れ弾が玖由の横に立つ木に直撃し燃える木が玖由に向かって倒れる。玖由はそれをかわしたが倒れた木の衝撃で炎で脆くなった木が倒れ玖由に迫る。


「しまった!?」


回避が間に合わず玖由は燃える木に押し倒された。

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