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Arms・Front  作者: 白兎
四国奪還作戦
19/120

19話 突入

「憐斗っ!」

「分かった!援護は任せたぞ!はぁっ!」


目の前に広がるアルマに憐斗は真正面から突っ込む。そして左右に1基ずつ装備された主砲そして縮めていたアームを四方に伸ばしそこから3基ずつ副砲を出しアルマに向け水飛沫を巻き上げるような衝撃波と共に砲弾を放つ。放たれた砲弾は次々にアルマを貫き沈ませる。更に上空から蒼嵐、羽根と玖由が放つ艦載機によって憐斗の射程圏内から逃れようとするアルマを倒していく。次の瞬間憐斗達から見て東側から憐斗達から見ても確認し出来るような巨大な水柱が立つのを見る。

(確か向こう側には…)

と、憐斗は水柱が上がった方角を見てそう思った。


「前方から人型アルマ3体接近!更にオーラを纏う人型アルマを確認!」

「うわぁ…マジですか…」


美逢の報告に珠愛が苦笑いを浮かべながら呟く。


「やはり当たりはこちらですか…ここは私達が道を作ります皆さんは下がっててください!行きますよ!珠愛!」

「分かりました!」


と言って珠愛は露の手を掴み行き良いよく小柄な露を投げる。宙を舞いながら露は人型アルマを目で捉え手を上に振りかざす。すると砲塔が人型アルマに向き砲弾を放つ。放たれた砲弾はまるで人型アルマを追いかけるように着弾する。水柱で視界を奪われた人型アルマはその場に立ち尽くす。それを上空から確認した露は


「今っ!」


露の合図で美逢、珠愛、冬菜は水柱に向かって突き進み砲弾を放つ砲弾は人型アルマの心臓を貫く。


「はぁぁぁっ!」


落下する勢いを加え露は武装に追加された刀を振り下ろしオーラを纏う人型アルマを切り裂く。

敵を殲滅したのを確認した露は照明弾を放つ。

青空の中一際明るく光る照明弾を見つける。最初に放たれる照明弾は人型アルマを撃破そして敵を全滅したと言う合図だった。更に西側からも照明弾が上がる。それを見て梨絵が照明弾を放つ。憐斗達から放たれる照明弾は安全を確保したと言う合図でそれを見た露達はその場に居る全員に目の前に見える陸に向かって前進する様に促す。


「ここが四国…」


憐斗はスクリューを足の武装に収納させ陸に上がる。続いて結彩と梨絵達がスキーの板ような機械推力補助装置を武装から取り外す。すると折りたたまれるように小さくなり結彩の手のひらにすっぽりと収まるような小ささになる。そしてそこに夏琳達が合流する。


「あとは露さん達が来るのを待つだけね」

「そうだな」


と憐斗は周囲を見渡す。そして所々崩れた橋を見る。


「あの橋が繋がっていた時の日本ってどんな所だったのだろうな…」


憐斗の呟きを聞き結彩達は黙り込んでしまう。


「今よりもっと賑やかだったのだよ」

「「!?」」


唐突に声を掛けられたため憐斗達は飛び上がるように素早く後ろを振り返り砲塔を向ける。


「誰?」

「驚いた?僕は映月(えるな)君たちを呼んだ本人なのだよ」


(月…!?)

映月に月の面影を感じた羽根は目を見開く。


「どうしてそんな事を…」

「皆さん遅れまぁ…ってあれ…どういう状況なのでしょうか…」


露達は憐斗達と対峙する映月を見て首を傾げる。


「まぁ…簡単に言ったら私達も負ける寸前なのだよ…まだなにも出来ない人も居るのに…」

「時間が無いと言いたいの?」

「そういう事なのだよ」

「………」

(!?)


玖由の目を見て映月は全てを見透かされた気分になり目をそらす。


「あの…そろそろ…まぁ大体察することが出来ましたが…」


状況に取り残された気分になった露は口を開く。


「まぁいいです…ここから作戦を始めるます!話から察するにあなたが私達を呼んだのですね?」

「ま…まぁそうなのだよ」

「私達A-10,A-1.M-82,Z-99班はあなたに付いていき救助を行います、他の皆さんはこのまま東へ向かい他のアームズと合流してください!」

「「了解!」」


「よっろしくね~」


と陽気な声と共に背中を叩かれた憐斗は蹌踉めき

後ろを見る。そこにはA-1班のリーダーである月島(つきしま)千陽(ちあき)が立っていた。千陽は我慢出来ずに憐斗に抱きつく。


「な…なにしてはるん!?」

「結彩…口調が変…でも羨ましい…かも」

「いいじゃない~」

「はぁ…」


憐斗はため息を付く。千陽にはそんな憐斗の姿が可愛く見え更に頭を撫でる。


「あ…あの~そろそろ…」

「そうだね憐斗にも癒してもらったし行こっか」

「案内するのだよ…仲間も待ってるだろうしね」


そして憐斗達は映月の仲間の元に向かった。

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