表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Arms・Front  作者: 白兎
敵地奇襲作戦
13/120

13話 覚醒

「はぁーっ!」


蒼嵐はミサイルを周囲に展開し蒼嵐を囲む残った3体の人型アルマを見据える。


「羽根ちゃん達は周りのアルマをお願い!」

「私もやります!」

「いや、羽根ちゃん達は頑張ってくれた…ここからは私が頑張るから!」


と、蒼嵐は10発のミサイルを自分の周囲を円を描くように回転させる。


「今っ!」


と蒼嵐は手を勢い良く手を振る。すると

蒼嵐の周りを回っていたミサイルが3体の人型アルマに向かってミサイルが突き進む。

3体の人型アルマにミサイルが命中し人型アルマはよろめく。


「そこっ!」


隙が大きかった人型アルマを見て最後のミサイルを放つ。放たれたミサイルは人型アルマの身体を抉り突き刺さる。そして爆発を起こす。


「残り2体っ!」


両手にサブマシンガンを展開し銃弾を放つ。ミサイルを受けた人型アルマだが銃弾を回避する余裕があったのか素早く右に移動する。そして蒼嵐に

向かって突き進む。それを見て蒼嵐も人型アルマに突っ込む。


「はぁぁぁぁっ!」


振り下ろされた剣を蒼嵐は左手に持った銃で人型アルマの剣を受け流し右手の銃の銃口を人型アルマに向け銃弾を放つ。更に左手の銃を振り上げ人型アルマの頭部を殴る。

(殴った!?)

蒼嵐の様子を見ていた羽根は蒼嵐の行動に驚く。


「銃だってこうすれば立派な鈍器なのよっ!」


よろめく人型アルマに二丁の銃口を突きつけ銃弾を放つ。無数の銃弾が人型アルマの身体を撃ち抜き、浮力を失った人型アルマは海上に落下していく。


「ラスト!」


蒼嵐は周囲を見渡す。が、姿を捉えられなかった。


「後ろです!」


蒼嵐は咄嗟に後ろを振り返る。人型アルマが刃を振り降ろしていた。

蒼嵐は咄嗟に両手の銃を交差させ刃を受け止める。次の瞬間人型アルマからオーラが滲み出るように漂う。


「っ!?」


とっさに蒼嵐は人型アルマが距離を取るが一瞬で目の前に現れる。そして右手の銃を蹴り飛ばし蒼嵐の手から銃が離れる。


「しまった!くっ!」


オーラを纏う人型アルマの刃が蒼嵐に向かって振り下ろされる。


「蒼嵐さん!これをっ!はぁっ!」


羽根は月の剣を精一杯の力で蒼嵐に向かって投げる。剣は蒼嵐を掠め人型アルマの身体に突き刺さり人型アルマがよろめく。その為、人型アルマの振り下ろす刃が蒼嵐の目の前を斬る。


「ありがとう羽根ちゃん…そして、月ちゃんっ!」


素早く人型アルマに突き刺さる剣を抜き取り身体を回転させ勢いを付け人型アルマに斬り掛かる。

人型アルマは刃を盾のように使い蒼嵐の攻撃を防せごうとするが人型アルマの刃を蒼嵐が持つ剣が切り裂き砕く。


「これで終わりよっ!」


再び蒼嵐は剣を突き出し人型アルマの身体を貫くそして、そのまま剣を振り上げる。顔まで振り上げると次の瞬間素早く持ち替え剣を振り下ろす。


「はぁぁぁぁっ!」


振り下ろした剣から放たれた衝撃波によって人型アルマの身体が弾け跡形も無く消し飛ぶ。


「はぁはぁ…羽根ちゃん!今の状況は!?」

「さっきの人型アルマを倒した瞬間に統率を失ってます!」

「なら!私達は憐斗の支援に行くわよ!

くっ!?」


蒼嵐の強化武装が解け見慣れた武装となってしまう。


「蒼嵐さん!」

「大丈夫!行くわよ!」

「…はい!」


水柱が上がる中憐斗達はオーラを纏った人型アルマと人型アルマ3体の砲撃を交わしながら人型アルマに向かって憐斗は砲撃する。が、素早く動きながらの砲撃は当たること無く人型アルマの周囲に着弾した。

(くそ…このままだと全滅する…!)


「皆さんお待たせしました!」


という声が消えるのと同時に一機の観測機が通りすぎる。次の瞬間3体の人型アルマに砲撃が命中する。


「今だ!」


憐斗の合図で人型アルマに砲撃を開始する。すると次々に人型アルマを沈め残りはオーラを纏った人型アルマだけとなった。


「遅くなってすみません!」

「そ…そんな全力で謝らなくても…」


土下座をするような勢いで謝る露に結彩は慌てながら宥める。


「何かあったのですか?」

「えぇ実はこちらに向かう途中敵部隊と遭遇してしまって…もっと索敵をしていればと…」

「そうでしたか」


冬菜の悔しそうに説明をする。そしてオーラを纏った人型アルマを見る。


「私達が…やります!」

「露…さん?」

「あれは私達が倒します…それが亡くなった方達への私達ができる事ですから」


と露達はオーラを纏った人型アルマに立ち向かった。


「珠愛右お願いしますね!」

「了解!」


珠愛は人型アルマの右に周り砲塔を向ける。

そして珠愛は砲撃する。が、砲弾を見て人型アルマは身体を横に向けそれをかわす。かわされた砲弾は反対側に居た冬菜の目の前に着弾する。


「くっ…!?」

「そんな…露さん達でも無理なの…」

「狙い通り!」

「はぁーっ!」


砲弾が水柱を突き破り人型アルマに向かって突き進み人型アルマに着弾する。


「珠愛っ!威力強すぎです!」

「ごめんごめん」

「全く…後はお願いしますお姉様!」

「だからお姉様って言わないでって!美逢行くよ!」

「はい!お姉様!」

「さっき言っていた事聞いてた!?」


珠愛と冬菜が離脱しながら人型アルマの視界を奪うように乱射し水柱が人型アルマの周囲に立ち上がる。


「やぁっ!」


美逢は勢いよく水柱の中を突っ込み人型アルマの

両手に付いた砲塔を破壊する。そして素早く人型アルマの背後に周り剣を人型アルマの首に当て斬り裂く。それと同時に露が人型アルマの目の前に現れる。

そして砲塔を人型アルマの身体にくっつけ徹甲弾を装填し回避不可能な零距離で砲撃する。

徹甲弾が人型アルマの身体にめり込むのを感じると美逢に合図をしていくその場から離れる。それと同時に大波を起こす程の衝撃波を放ちながら爆発が起きる。


「見て、アルマがちりじりになってる…」

「勝った…のか」

「憐斗ー!」

「「蒼嵐!?」」

「…出来たんだな」


憐斗はどうしてとは聞かずにそう言う。


「皆さん!まだです!」


その時轟音と共にアルマが何かによって握りつぶされる様に消滅する。そして叫び声の様な雄叫びを上げながらそれは姿を現した。


「で…デカすぎる…」


姿を現した巨大アルマを見て憐斗達は言葉を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ