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Arms・Front  作者: 白兎
敵地奇襲作戦
11/120

11話 奇襲

「憐斗の言うとうりだったわ…羽根ちゃん…」


結彩は憐斗に羽根の様子を伝える。


「やはりか…」

「どうしますか?羽根ちゃんの事もありますが…」


と梨絵が蒼嵐のベッドを見る。作戦が終了し一度部屋に戻ってきてから蒼嵐は部屋に戻っていなかったのだ。


「蒼嵐も相当自分を追い詰めていたからね…」

「とにかく俺達は明日に備えて休もう、じゃないと俺達が足で纏いになってしまうかもしれないからな」

「分かった、そうする」

「分かりました…」


梨絵は玖由を布団に寝かせる。そして梨絵も横になる。明日の為に。


「……寝れなかった…」


結彩顔に水をかけ、目を覚ます。その時ドアを叩く音が聞こえる。


「私が出ます」


と梨絵が扉を開ける。そこには夏琳が立っていた。


「どうかされましたか?」

「べ…別に…ただ憐斗の調子を見に来ただけなんだから」

「うわ…ツンデレだ…」

「うっさいわね!」

「…何してんだ…」

「れ…憐斗!?あんたどこ行ってたのよ!」

「どこでもいいだろ、で、どうしたんだ?」

「元気そうね…っ!?何でもない!そっ…それより今日はしっかりしなさいよ!それだけ!」


と夏琳は走ってその場から離れる。


ー2時間後ー


憐斗達は作戦待機室にて作戦の確認をしていた。


「まず、W-15部隊と私達、A-10部隊そしてZ-99部隊の梨絵さん、玖由ちゃん、K-21部隊の櫻宮(さくみ)さん、楓彩(かい)さんは10km地点まで私達と同行後、私達が敵陣に突っ込むので援護をお願いします、そして私達が敵陣を通り過ぎるのと同時に残りの部隊が混乱する敵陣を襲撃してください、その時に梨絵さん達は合流し再び支援をお願いします、一度敵陣を通り過ぎた私達は折り返し再び背後から敵陣を襲撃、撃滅します」

「あの人は?」


結彩は小さな声で梨絵に尋ねる。


「あの人はA-10部隊の島波(しまなみ)(つゆ)さん、確か武装は戦艦金剛です、そして左から

戦艦比叡の武装を持つ火神(かがみ)珠愛(しゅあ)さん、戦艦霧島の武装を持つ木花(きばな)美逢(みあ)さん、戦艦榛名の武装を持つ雛雪(ひなゆき)冬菜(とうな)さんですよ」


と、その時作戦開始を伝えるアラームが鳴り響く


「皆さん出撃して下さい!」


次々と勢い良く出撃していく姿を蒼嵐は木にもたれながら見送っていた。


「ここから作戦通りにいきます!」


と露は先陣を切る。


「梨絵、玖由を任せる」

「任されました」

「頑張る」


そう言い玖由と梨絵は露に付いていく。


「しばらくお願いしますね」

「あなたは…確か櫻宮さん、武装は正規空母飛龍ですよわよね?」

「はい、で、こちらが…」

「楓彩さん、武装はM7自走砲ですよね?」

「私達の武装も知っていたのですね」

「梨絵は物知り」


櫻宮は驚きながら言う。


「ま…まぁ…」

(蒼嵐に嫌という程武装について教えられましたからね…武装を見たら分かるようになってたんですよねぇ…)

「櫻宮さん、楓彩さん、梨絵さん、玖由ちゃんここから私達の支援をお願いします」

「「了解!」」


と梨絵達は露達と分かれ、武装のスコープから露達の姿が認識できる場所に移動する。


「玖由ちゃん、行くよ」


玖由は頷き、2人は杖を振る。そして無数の魔法陣を展開し艦載機を次々に放つ。


「珠愛!美逢!冬菜!連携いくよ!」

「「了解!お姉様!」」

「だからぁお姉様って呼ばないでよぉ!」


と露は言いながら一体の人型アルマに向かって砲撃をする。その砲撃は人型アルマの周囲に着弾し水柱が上がるそこを狙い3人が砲撃をし更に露も体制を立て直し人型アルマに向かって砲撃をする。

4人の砲撃が直撃し人型アルマは沈んだ。


「お姉様うしろ!」


冬菜の叫び声を聞き露は後ろを見る。そこにはアルマが露に向かって突き進んできていた。次の瞬間アルマの身体が爆発する。


「すごいです…露さん達、たった4人で人型アルマを撃破するなんて…」


梨絵は次々にアルマを狙撃しながら呟く。


「流石です、皆さん!止まらずに進んでください!、珠愛!夏琳さんに打電!」


露達はスピードを上げ敵拠点を荒らし更に玖由達の艦載機によりアルマの指揮が混乱していく。


「敵陣の襲撃に成功したみたい!私達も行くわよ!」


珠愛の打電を受けた夏琳はそう言い敵陣に向かう。


「姉様!間もなく敵陣を抜けます!」


美逢がそう言った時、露は不気味な気配を感じ辺りを見渡す。が、普通のアルマ以外の気配を感じ無かった。


「梨絵!玖由!」

「憐斗!」

「大丈夫だったか」

「皆さん、無傷ですよ」

「そうか」


と憐斗達は梨絵達と合流し敵陣の襲撃を開始した。



その頃蒼嵐は自分がどうしていいのか分からず風に吹かれながら海を眺めていた。そしてそこに美咲が歩いて来るのに気づき振り返る。


「ちょっといいかな?」


と美咲は蒼嵐に尋ねた。

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