自己紹介
やっとですよ!やっと、キーパーソン登場ですよ!魔王の城の場所を教えてくれる村人のいないゲームを今までやってたんですよ!!!!
三十三人の集団で教室に向かっている。
僕らの先頭は担任がいて、担任とコミュニケーションを取りたい生徒が担任をまるで、スマートフォンのキーボードだと「か」みたいにパソコンだと「↑」のように取り囲んで話していた。
それとは逆に僕らはスマートフォンのキーボードの「わ」の位置のようにパソコンだと「spaceキー」のように位置していた。
少し歩くと一学年の一フロアである一階に到着し、二部屋過ぎたところに自分たちが一年間学ぶ教室である1-3が見えてきた。
「はぇ〜。ここが教室か〜。意外と真新しいな。」龍郎は言った。確かにこの学校は建て直してから四年ほどしかたっておらず、とても綺麗なのである。
僕らが入る時はもうクラスメイトの殆どが着席を済ませており、入口付近の二列が残ってるのを見るとどうやら名前順に着席してるようだ。クラスは全32名。
担任が全員着席するのを確認すると説明をし、赤田から順番に自己紹介が始まった。
「俺は赤田龍郎!北の国からここの県に来てからまだ半年も経ってなくてここら辺にはあまり詳しくはないけど、お前ら全員と友達になりたいと思っているから!よろしくな!」堂々と、まるで人民なんたらと語ったアメリカの某歴代大統領の様に、恥じらいも緊張もないように彼は言い放った。
「………」僕だけではなくクラスの全員も唖然とした。まるでこの空間全体の時が「一人」を除いて停止したような感じ。
しかし、その時間停止もすぐに解かれた
「わぁー。すごい目標ですね!クラスみんなと友達になるなんて!」真ん中の席あたりから女子の声が聞こえた。
その一言は決して冷やかしなどではなく、本気の一言であった。
一人の純粋な少女の汚れのなき瞳で真剣に時を止めた「彼」のことを見つめた。時を止めた「犯人」は予想外の反応に豆鉄砲を喰らったような驚きを見せ、先程までは一切なかった「恥じらい」を見せた。というか、ただ単に女子から話しかけられたことによって照れているだけだと思う。顔が少し赤面している。
「ま、まぁね。ってことだから!これから一年間よろしく!」彼は改めて言い直した。そして盛大な拍手が響いた。そして、拍手が鳴り止み、番は僕に移った。
「赤月史郎です。大して取り柄とかはありませんが本が大好きですので、何かあれば聞きに来てもらえたら話せるかと思います……よろしくお願いします。」と当たり障りのない普通な挨拶をした。やはり「時を止めた奴」と比べたら全然凄みが薄いので拍手もそれ程であった。まぁいつもと変わらぬ反応であったので、特に動揺はしなかった。
しばらくすると順番も半分程までまわってきて、赤田を純粋な眼差しで見つめていたあの娘の番になった。彼女は立ち
「えっと、関入友華って言います。その、あまり自分から話しかけたりとかは苦手なので話しかけてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。」彼女は深く礼をすると静かに座った。拍手は僕の次の人から自然と無くなっていたが、「一人」拍手したので、全体も自然と拍手した。彼女は話しかけるのは苦手と言っていたが、初対面で赤田に話しかけれる程の人なのだ。それなりにすごいと思った。そして、最後に番は担任に移った。
「俺は萩原達美。歳はあまりみんなと離れていないから気軽に仲良く出来ると思うからよろしく!好きな漫画は、ジャンピース(国民的海賊漫画)色々と話せると思うから先生としても、人としても楽しく過ごせたらいいと思ってます!」
やはり、先生よりかは兄貴っぽい感じであった。この人なら、一年間どころか三年間でもいいと思えた。
勢いでもうここまで来てしまいました……
原作というかモデルになった人にバレないか冷や冷やしてます