表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

言い訳

スラスラ書けるけど、設定詰めてないからだなコレ。


9/30 修正 見やすくしただけで内容に変化なし。

10/02 作者がルビを学習。赤ちゃん言葉にルビを振ってみた。

 目を開けると視界がぼんやりしていた。

 水中で目を開けたような、そんな感じなのかな?

 遠くまで見通せない。目は悪くてメガネを掛けていたけど、ココまで悪くは無かったはずだ。


 寝てるうちに劇的に視力が下がった?

 不思議に思いながらもぼんやり前を見る。

 仰向けに寝ている。布団がいつもより固く感じる。


 ソコで気がつく。天井が違う。

 うちは杉の板張りの天井だ。目の前に見えるのは板など張ってないように見える。たぶんだけど。


 なんで?って思いながらもこういうときの定番のセリフを呟く。どんなに寒い言葉でも、ネタが目の前に在ったらホイホイ食いついちゃう、ダメなおっさんなんだぜ。


うぃえうあうばぁぅあ(しらない天井だ)


 ・・・喋りにくっ!ちゃうわ、なんだこれ!


「あっ!・・・ぃっ!」


 驚いて跳ね起きようとするが身体が重くて起きれない。驚いて出た言葉も言葉にならない。


 少し呆然とする。もしかして、と思い手を顔の前に持ってくる。筋肉が落ちているのか、そもそもないのか、やたらと重く感じる。


あばえぅあぁ(マジですか)・・・」


 思わず呟く。相変わらず言葉になってないけど。

 手は芋虫のようにぷにぷにと、コロコロとしてるように見える。

 甥っ子や姪っ子が赤ん坊の頃に見た見慣れた手だ。

 指短いな~なんて思いつつ、自分の手だよなっと、軽く動かす。

 うん、思った通りに動く。


 今度はココロの中で、マジですか~、転生ですか~。と、呟きしばしボヤッとする。

 で、ハっと気がつく。

 俺、生まれたばかりなのに意思がありますやん、と。

 そこできおく、きおく~と床を探す昔の大物漫才師の姿を想像してから自分のことを思い浮かべる。


 ・・・41歳独身土木作業員のクズ。

 思い出せますやん。ナニコレ。

 エセ関西弁にもなりますよ、え、ホンマに?転生ですのん?そんな小説みたいな?じゃあアレですか?トラックに引かれそうな女の子助けて・・・


 記憶を探る。少し手間取った。


 工事中に自分が置いた資材に自分の不注意で崩落に巻き込まれてって、しょうもな・・・。コレで記憶持ったまま転生できるんかよ。


 我が事ながらやるせない気持ちになる。転生するならもっとこうストーリー性のある理由が欲しかった。

 コレは世界とか神的な者に自分の存在が何も求められてませんわ。

 逆に言えばやりたいように生きろってこったな。


 ただ、生きるのに飽きてて死ぬならさっさと死にたかったから、振り出しに戻って一からやり直しってのも、面倒くさいだけなんだよなぁ・・・。

 記憶を持ってニューゲームは同世代には有利かもしれないけど。それだけなんだよなぁ。


 まぁ、こうなると定番のステータスとか、スキルとか、そういうのがないのかのチェックですかね。転生・転移系の小説好きでしたし。あればやる気に大幅な補正がかかりますよ。

 無かったら前世の後半と同じくダラダラ生きよう!


 まずは心のなかで思って発動するか。確認も兼ねて一つ一つ行ってみよう。


【メニュー】

ダメ。

【ステータス】

ダメ

【ステータスウィンドウ】

ダメ。


 思いつく限りの単語を意識して言葉に出すようにして思い浮かべる。

 英語じゃなくて日本語でとか、発音をもっとネイティブに、とかアホっぽい理由もあるかもしれんと色々と試したが無駄だった。


 次は声に出してだな。まぁ、思ったらステータスとか出てくるようじゃポコポコポコポコ、パソコンの警告のウインドウが大量に湧いたみたいになっても怖いしな~っと、下らない事を考えながら。


えうぅ~(メニュー)


 昔やったMMORPGのメニューウインドウをイメージしながら言ってみる。

 当然出てこない。馬鹿なことを真剣にやってるなぁ、とは思いつつも、コレでダメなら成長して声帯が発達してから発音に気をつけてやるしか無いな。


 と、思いつつ次。


 某国民的RPGのステータス画面を思い浮かべながら、


うえぇあうぅ(ステータス)~」



 出よりましたわ。マジですか。そんな、ゲームみたいな・・・。


 残念ながら某国民的RPGのステータス画面ではなかった、が。目の前に手を伸ばすと、赤子の手で手首ぐらいの距離に半透明のウインドウが浮かんでいる。人の頭くらいの大きさか?身体が小さくなってるんだろうから実際には違うのかもしれない。


 視力が発達してないからから見にくいのかと思ったら、ウインドウと中の文字はクリアに見える。眼球を通して見ているのではなく、脳がそこらへんにあると認識して見せているだけなのかなっと、ステータスウインドウにサラっと目を走らせたその中に


「うぁ!」


 待てやコラ!責任者出てこい!


【ステータス】

名前   :_

年齢   :一ヶ月

職業   :_

スキル  :

固有スキル:翻訳 鑑定 アイテムボックス 全属性適正 並列思考

称号   :地球産魔法使い(笑)



 どどど童貞ちゃうわ!そこだけ悪意ありすぎるやろ!

 素人童貞も魔法使いに含まれるんか?あれはお互いに愛のある行為だったと思いたい!いやまて、30超えてから風俗行っても魔法使いになってしまうのか?ちゃうねんちゃうねん、仕事が忙しくて恋愛にかまけてる暇なんか無かったんや!学生時代?学生は勉強に励むンが本分や!いや、勉強も真面目にやってなかったけど、そもそも学生時代に恋人持つ言うんが都市伝説ですよ!そんな事実は存在しません!俺を嵌めようとする罠です!いやいやそもそも俺は童貞じゃない!それだけは真実をつたえた――


 などとステータスウインドウに向かって意味不明な言い訳を繰り返していたとか、いないとか。

主人公の名前がまだ無いのは仕様です。

・・・設定がガバガバだから最初から存在しないなんてそんなことは無いです。

どこまで無設定のまま誤魔化して行けるかチャレンジしようかなんて大それた事は思っても・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ