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異世界に行っても  作者: AMBER
2/2

過去1

それは、もう10年も前のこと。

当時6歳だった僕は幼馴染みの零と公園に遊びに来ていた。


「悠くーん、こっち、こっち来て!このジャングルジムで遊ぼうよ~。」

「今、行くから待ってよれいちゃん。はぁはぁ、やっとついた。登るの早すぎるよー。」


自慢ではないが、この頃の僕は、運動がとても苦手で、零にまったくついていけてなかった。

ようやく、ジャングルジムの下までたどり着いたのに零はすでに登りきっていた。


「悠くんが遅いだけでしょ?早く登ってきてね~。」


そんなことを言いつつ、零は手を離し、足を鎖に絡ませ、逆さになって笑っていた。


「れいちゃん、危ないよ。ちゃんと手を使ってよ~。」

「大丈夫だよ!悠くんは、落ちちゃうかもしれないけれど、私は運動得意だから落ちないもん。」


そんなことを言ったときだった。ジャングルジムの鎖に絡ませていた足がするりと抜けた。


「きゃあああーーー!!」


三メートルはあるジャングルジムだったが、零も必死だったのだろう。バランスをとり、足から着地できそうだった。

しかし、運が悪かった。誰かが置き忘れていったのだろう。零のしたにはスコップが落ちていた。

零が足を着いたとき、スコップの持ち手を踏んでしまった。


「あ」


僕はその時、間抜けにもそんな言葉しか出なかった。

スコップを踏んだ零は前のめりに倒れていく。

その時、ズグチャという音が聞こえた。

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