31.◯オン・ダイ◯ン
はー、黄色いっすわ、太陽が。
気分的に。
アニメとかさ、深夜にあるじゃない?
しかも、面白いのに限ってものすげー遅い時間に。
だから「起きてても寝落ちするわ、ぜってー無理」とか言って、録画する。
だけど、やっぱ好きなヤツはリアルタイムで見たいし、生動でやってる場合は
「み、見え」
「● REC」
「あれ絶対入ってるよな」
とかコメントしたい。
なので、結局、死にそーになりながらでも起きていることになる。
気分的には充実してる。
俺の目には太陽も黄色く見えてるっぽい。
だが、なんか違う。
「太陽が黄色い」という表現は前日の夜にMAXで「ナニをアレして」その結果、疲労が視覚に影響を及ぼすという都市伝説から来ている。だから
「アニメ見た。眠ぃー。でも、俺、満足。太陽黄色く見えるは〜」
は例え本当に太陽が黄色く見えても使い方が間違ってるのだ。
あれと同じだな、「夜明けのコーヒー」。
俺は普通に眠気覚ましに飲んでるが、それをドヤ顔で
「俺さー、夜明けのコーヒー飲んじゃってさー」
とか言ってると、たまたま通りかかった女子(しかもそこそこキレイな子)に
「なーに言ってるんだよ、このチェリーが」
とpgrされてしまう。
ま、ぶっちゃけ、
本当の意味での「黄色い太陽」を見るのは、今の俺には無理らしい。
『何かを変えるためには、何かを捨てなければならない』
某アニメでそんなことを言っていた。
その格言(?)を俺に当てはめるとしたら、
『俺のステイタスを変えるためには、このライフスタイルを捨てなければならない』
つまり、
『エチーしたかったら、アニメ捨てろや、ゴラァ』
ってことだ。
…これは究極の選択だよな、俺には。
どうにか捨てることなく両立って出来ないのかな。
こんな風に。
何となく適当な時間に彼女到着
↓(* この間にエチー入る?)
録画予約・食事等をすませ放送時間まで待機
↓(* この間にエチー入る?)
アニメ見る
↓
感想などを語り合う。エピソードによってはそのまま盛り上がってエチーへ移行
↓(* 盛り上がらなくてもエチー入る?)
就寝
↓(* 寝るのそっちのけでエチー入る?)
起床。そのときのコンディションによってはエチーへ移行
↓(* 俺的にはここでのエチーもオッケーだが、さすがに遠慮しとく)
彼女帰宅
俺が組んだこのシミュレーションだと、アニメを見るというイベントを捨てなくても最小1回、最大で5回(6回も可か?)のチャンスがあるが、
このシミュレーションに合うような女はどこにいるんだ?
コミケに行ったりしてるからアニメが好きな女も結構いるのは分かっているのだが、まさか
「アニメを愛でつつ僕とリアルライフを充実させませんか?」
などと難破するワケにもいかないし。
って、何だよ。
どうして俺が「ナンパ」と打とうとすると速攻で「難破」に変換するんだ、このコンピューターは。
まー、そんな感じのことをつらつら考えつつ遅い朝メシ兼昼メシを食べていた。
今日はバイトは休み(というか、日曜は定休日だ)、後ろでは母ちゃんが父ちゃん相手に何かを一方的に話している。
よくある風景だ。
「…小説」
母ちゃんの声に俺はビクッとした。
「…小説や教科書は明朝体を使ってるわよね。でも、お便りはOsakaよね、やっぱり」
「あれじゃないか、コピーやスキャナーを通すと字がかすれるからじゃないのか」
なんだ、フォントの話か。
おどかすなよ。
「…ノート」
再びビクッとなり、思わずフォークを取り落とす、俺。
母ちゃんは回覧板にノートを付けて住民の意見交換に使うべき、と父ちゃん相手に力説していた。
母ちゃん。
知らないとはいえ、「小説」とか「ノート」とか、口走らないでほしいわ。
俺、チキンなんだからー。
母ちゃんは町内会で細々した雑事を担当している。
役職は書記かなんか。
「字が汚ねぇのに書記かよ〜」
と思ったが、要は町内会の他の人々がワープロとか全然ダメな上の世代だから母ちゃんに仕事がまわってきたらしい。
それで母ちゃんは平日休日関係なしにいつも何だかんだやってる。
「町内会はお母さんを使いすぎだ。事務員を雇うなら一ヶ月いくらかかると思ってる」
父ちゃんは家ではいつもそう文句を言っている。しかし、基本、母ちゃんが決めたことには反対しない(カーテンの取替えとかね)
そして二人の俺にとってはどうでもいい会話を聞いているうちに俺がある事実に気づき、愕然とする。
俺の完璧なシミュレーションは親と同居の条件下じゃ実行不可能じゃん。
一軒家に、外から二階へ上がる階段をあと付けで装着するって出来るのかな。
タイトル、今回の内容と全然関係ないです。
今度その内容を書くときはちょっと違うタイトルにします。




