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エピローグ
「カラーン、カラーン」と、教会の鐘の音が静かな林の中に響き渡った。
、教会の扉から新郎と新婦が腕を取り出てきた。
「おめでとう」と、外で待っていた友人たちがいっせいに花びらや、穀物などを二人の頭に降りかけている
その中に孝一や、圭子も混じっていた。
季節は初秋。
空はきれいに晴れ渡って、高原の教会にもさわやかな風が吹き抜けていった。
新郎はあつし、新婦は美奈代。
二人はこれ以上幸せは無いと言った顔で、満面の笑みを浮かべている。
今日の結婚式参列してくれた人達に「ありがとう」と、言って二人は更に引っ付き「私たちは幸せに暮らします」と、宣言した
二人の子孫がこれから1200年以上続く事を知っている二人は、これはささやかなスタートだった。
そして、晴れた空にポカリと丸い雲が浮いていた。
ご拝読ありがとうございます。20世紀のあつしと美奈代の話は、『雨の物語』で書かれています。読まれて無い方はどうぞ、『雨の物語』の方も読んで頂ければ幸いです。
なお、感想なども書いて頂ければ、もっとうれしく思います。