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異世界から騎士を召喚したら、取り返されたので、今度はこの国から召喚した騎士を取り戻して、忠誠を誓ってもらいたいと思います。  作者: 九幻琴


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第13話 女性その1の逆召喚 ~大事にしてよね~

 あれから1週間経ちました。3回後の逆召喚儀式魔術です。


「カイト。」


 姫さんも元気に魔法陣班が板を並べる所を見ています。


「今日は並んでいる人に、板を投げているのね。」

「投げ渡す所も踊りの一つのつもりでしょうね。」


 同じ場所に同じタイミングで投げて、受け取った人は前に移動、次の人が同じ位置で受け取ります。

 受け取る際に落とすと、魔法陣の描かれた板が欠ける可能性が有るので、これは止めてもらった方が良いでしょうね。


「今日は受け取った板を掲げて歩くのね。」


 板を前左下右の順に移動するごとに1歩前進しています。


「風車か何かの様に見えますね。」

「あっちも風車か何かよ。」


 そう言って詠唱班の方を見ています。


「手を大きく振り回していますね。皆で揃って振り回すと綺麗に見えますね。」

「振り回す。うん、振り回したのよね。」


 姫さんが遠くを見ています。何か思い出しているようです。


「なぜ彼女は、魔獣を前にしてフライパンを振り回したのかしら。」


 あ、前回逆召喚した彼女の事ですね。料理中に魔獣に襲われてフライパンを振り回して倒したと言う。


「手に持っていたからでしょう。作っていた料理をダメにしてしまったと悔やんでいましたし。」


 料理中のフライパンをフルスイングすれば、作っていた料理は零れますよね。


「それに一撃で倒す?」

「それは倒せる程度の強さの魔物だったのかと。」


 何でフライパンで倒せたかは気にしないことにします。


「ついでに魔獣の出てきた穴をフライパンで殴って消す?」

「封印の異能の力ですかね。おかげで女性も逆召喚してくれと言う声が大きくなりましたが。」

「それが無ければ、後1~2人も召喚すればよかったのに。」


 不本意ですからね、女性の逆召喚。


「女性だけ二人続けて封印の異能持ちですからね。」

「男性も持ってるかもしれないじゃない。」


 どこかには持った男性もいるかもしれませんが。


「今まで持っていませんでしたし。」

「持っていたかもしれないじゃない。」

「は?」


 何を言ってますか?姫さん。


「封印の異能を持って無いかどうか聞いたのは彼女だけなんだから。」

「そうですね、今までの人にも聞いてみるのは良いかもしれませんね。」


 逆召喚していくより、今まで逆召喚した人に聞く方が手っ取り早いでしょう。


「聞いて回るのは大変かもしれないけど。」

「聞くのは別の人達ですから。」


 ちゃんと逆召喚した人たちを追跡している人達がいる様ですからね。うちはしてませんが。それでも逆召喚した人達のその後の事がわかるのはそういう事なのでしょう。


「じゃあ大変な人はともかく、私たちの方は今日は誰?」

「女性です。」


 はい、女性がここで召喚されたんです。


「女性なのは分かったけど、名前と職業は?」

「分かりません。逆召喚してから聞こうかと。」

「逆召喚してから身元を調べるってこういう事なのね。始めましょう。」


 

 皆が所定の位置に着きます。

 姫さんが魔法陣に魔力を流すと、魔方陣が淡く光ります。

 それを合図に、呪文の詠唱が始まり、詠唱が進むにつれて、光がだんだん強くなります。

 詠唱が止むと同時に姫さんが力ある言葉を唱え、唱え終わると、魔方陣の光が目を開けていられないほどになり、眩しい光が皆の視界を奪います。     

 その光が収まると、そこには辺りを見回している10代後半くらいのかわいらしい少女が居ました。


「私は第2王女エルメラと言います。貴方のお名前を教えていただけますか?」

「ミーナだけど、ここはどこ?」


 声をかけられたことで、姫さんの方を向きました。


「ここは、あなたが召喚された元の世界で…「ええっあたし戻って来ちゃったの?折角イケメン達にちやほやされてたのに!」


 おや怒ってますか、姫さんの言葉に被せる様に喋っています。


「あの…「聖女として瘴気溜りを封印して回れば後はずうっと大事にしてくれるって言ってたのに!」


 なるほど。封印の異能ありと。ただ、姫さんでは分が悪そうですね。代わりますか。


「戦場で、魔物の出現ポイントを封印して回って下されば、すべて終わった後は、国で面倒を見てもらえるように掛け合いますよ。封印して回っている間は、城に部屋を用意して、ゆったり休んでいただきますし、ポイントへは王族の方が付いていかれますが、王族の方は皆整ったお顔をしていますよ。」


 取り敢えずこっちのペースにしましょう。


「城の部屋って居心地良いの?美味しいご飯も出る?」

「もちろんです。ふかふかな絨毯の引かれた部屋に豪華なベッド、王宮料理人が作った食事が日に3食出ます。」


 わざわざ居心地の悪い部屋や、まずい料理を用意する方が大変です。


「お菓子は食べられるの?あとお風呂も!」

「もちろんです。毎日おやつの時間に豪華なお菓子が出ますし、毎日お風呂にも入れますよ。」


 その位は基本のサービスの範囲内です。何せ国中封印していただくのですから。


「じゃあいいかな?ここでも封印して回れば良いのね。」

「ありがとうございます。」


 そのまま馬車に乗って、城へと向かっていただきます。

 無事に封印できる方が増えて助かりました。


「ねえカイト。」


 あ、姫さん置いてきぼりでした。


「出しゃばって済みません。」

「それはいいわ、どうしたら良いか困ってたから。」

「でしたら何でしょう。」


 他に何か有りましたかね。


「あんな約束して大丈夫?」

「大丈夫も何も、マリアちゃんの待遇と同じものですよ。家に帰せないのですから大事に扱われています。」


 こちらの事情で家族から離していますからね。出来る限り良い待遇をしていますよ。


「そっか、じゃあ大丈夫ね。」

「はい、ただ。」

「どうかしたの。」


 問題が別の所に。


「また封印持ちですから、当分は女性を召喚しないといけませんね。」

「いやぁぁぁ、早く前みたいに男の人だけ召喚したぁぁぁい!」


 しばらく無理ですね。


 


読んでいただき有難うございます。

もしも少しでも面白いと思っていただけましたら、

★を少しでもいただけますと、喜びます。

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