表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/48

第8話 不幸中の幸いも良いんじゃない

「なにもあんなに怒らなくたって良いのにねぇ」


「あぁそうだな。ただ、学校の備品を破損したのはまぎれもない事実だし。しかも弁償は不要と言う事になったのだから、不幸中の幸いと考えるべきだろうな」


 なんだかちーちゃんが、しょんぼりしてる。

 ここはひとつ、私が元気付けないとですね。


「不幸中の幸いねー。それじゃあさ、せっかくだから二人でもっと楽しい()()しに行こっか!」


「え!? たっ、楽しいコト……っていったい?」


「それはねぇ、ふたりで一緒にお風呂に入ってからぁ、イチャイチャするのっ!」


「ふっ、ふたりで一緒にっ!?」


「そっ! うふふっ!」


「ふふふふたりで一緒に、ももももっと楽しいコトってっ! そっ、それは……流石にっ……」


「ダイジョブだよ、平日だし、きっと空いてるよ」


「なんとっ! 平日は空いているのかっ! 流石にそんな情報は持ち合わせてはおらんが……。いやいや、そうではなくて、私はまだソッチ方面で確定している訳では無いと言うか、なんと言うか、そのぉ……って言うか、(つむぎ)は良くそんな情報を知っているなっ! 誰だっ! いったい誰とそんな所に行ったんだ!?」


「えぇぇっと、お(となり)のお(ねぇ)ちゃん……とか?」


「なぜに疑問形? いやいやそんな事より、お隣のお(ねい)さんと言うと、確か美人でかつグラマー、ご近所でも有名な、あのエロエロ大学生お(ねい)さんの事かっ!?」


「あはははは。エロエロ大学生は上手いこと言うねぇ。彼女は琴音(ことね)ちゃんって言うんだよぉ。みんなからは(こと)ちゃんてよばれてるんだぁ」


「くっ! 名前なんてどうでも良い!」


「ひどっ!」


「お前があんなエロエロなお(ねい)さんを選ぶなんて……ん!? いっ、いや、待てよ。お前が手を出したと言うよりは、お前の方が彼奴(きゃつ)から手を出されたと考えた方が自然だっ! (だい)大人(おとな)弱冠(じゃっかん)十七歳の女子高生をそんな(みだ)らな場所に連れ込むだなんて! 完全に淫行(いんこう)条例違反っ! ぐぬぬぬぬっ……と言うことはつまり……ははは犯罪ぃっ! これはまさしく、重大事件勃発(ぼっぱつ)と言えるのではなかろうかっ! これは一大事っ! けけけ警察っ! 警察に電話しなければっ! 警察はっ、警察の電話番号は!? 警察って何番だっけっ?!」


 あららぁ……。

 ちーちゃんったら、手が(ふる)えちゃって、(ふる)えちゃって。

 スマホ持つ手がぷるぷるしてる。

 うふふっ、おっかしいのっ!


「えっとぉ、113番だっけ?」


「そうそう! 113、113番……って、それは『電話の故障受付』だっ! それじゃないっ! 違う番号だっ!」


「それじゃあ、114番?」


「何故に疑問形っ? いやいやそんな事より、114番は『お話中調べ』ではないかっ! 相手先の電話がお話し中かどうかをしらべてくれる便利なサービスだぞっ、違うっ! それじゃないっ!」


「だったら171番じゃないかなぁ?」


「そうそうそう! 171番、171番っ! って! 171番は『災害用伝言ダイヤル』じゃないかっ! 災害発生時に伝言が残せる非常に重要な番号だ! 緊急時に重要と言う意味では確かに同じだけれども、だけども今回は違ぁぁうっ! って言うか、いまだにダイヤルって言うのも少々気にはなるな。何しろダイヤルと言うのは円盤状の表示盤や入力装置の事を差す用語だ。今の電話にその様な入力装置が付属して無い事は一目瞭然(いちもくりょうぜん)。かく言う私もダイヤルの付いた電話機なぞは、某電話会社の技術資料館に行った時に初めて目にしたと言うレベルだ。今更ながらにこのネーミングは如何(いかが)なものか? と思わざるを得ないな……って言うか、何の話だっけ?」


 もぉ、ちーちゃんってば、やっぱりポンコツ。ふふっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ