第22話 最初っから居たんじゃない?
「……ちーちゃん……」
誰だ? 私の名を呼ぶのは……。
「……ちーちゃん……」
あぁ、紬か……。
この声は紬に違いない。
「……ちーちゃん……」
お迎えか?
そうか、お迎えが来たんだな……。
それにしても神様ってヤツは、本当にイヤミな事をするものだな。
私のお迎え役が、あの紬だなんて。
私の浅はかな行為によって、大切な親友を傷つけたのだ。
その罪により、地獄へと落とされるのは致し方の無い事だろう。
そう考えれば。
地獄へと誘う使徒が紬の姿かたちをしていたとしても納得はできる。
要するに。
「既に、地獄の刑罰は始まっている……と言う事か……」
「ふぅぅん、なぁにぃ? そのケーバツって?」
「……」
「ねぇ、ちーちゃん。もう寝ちゃったのぉ? ご飯にするから早く来なさいって、ちーちゃんママが言ってたよぉ?」
「なっ!」
――ガバッ!
「おぉ! ちーちゃん、起きてたんだ。そんなスゴイ勢いで布団押しのけるから、ビックリしたよぉ」
「いやいやいや、ビックリしたのはコッチの方だ。紬っ、お前っ、どこからココへ!」
「何処からって……玄関からぁ?」
「なぜに疑問形?」
「だって私、のび〇くんじゃないから、机の引き出しからは出て来ないよぉ」
「そっ、そんな事は分かってる! って言うかお前ッ、いったい何時からココに居たんだっ?!」
「何時からってぇ……うぅんとぉ、ちーちゃんが二回目にぃ……って、イッた時ぐらいからぁ?」
「にっ、二回目にイッた時だとおぉぉぉぉ!」




