第1話 何色だって良いじゃない
物語は、紬ちゃんとちーちゃんの他愛も無い日常からスタートですw
「はぁぁ……彼氏……欲しいなぁ」
「おい……」
「なぁに? ちーちゃん」
「なぁに? じゃねぇよ。どうしてそんな所で寝そべってるんだよ?」
「だあってぇ……」
「だってもへちまもないだろう?」
へちまっ……?
へちまってなに? わら。
でも、どうしてへちまなのかな?
へちまってあの植物の事でしょ?
うぅぅん。ちょっと気になる。
仕方が無い。調べてみるか。
――ポチポチポチ
「おい……人と話をしてる最中にいきなり携帯を弄るとは何事だ?」
「だあってぇ……」
「だから、だってもへちまも……」
「あ、へちまってね、取るに足らないモノの例えなんだって。だから、へちますら無いって事は、取るに足らないモノすら無いって意味らしいねぇ」
「……なぁ紬……」
「なぁに? ちーちゃん」
「お前……わざわざそんな事調べてたのか?」
あ、ちーちゃんがこっち向いた。
およよ。今日のちーちゃん、パンツが紫色だ。
珍しいなぁ……。
「ムラムラしてるの?」
「なぜそうなる?」
「だって……下着が紫だから?」
「し、しとらんわっ!」
あ~あ、ちーちゃん、ちょっと拗ねちゃった。
黙って覗いてた方が良かったかなぁ。
あれ、きっと新顔だよね。
紫地に紺のレース模様がカワイイ。
これって、私の為にはいて来てくれたのかな?
どうかな? どうなのかな?
だとしたらちょっと嬉しいな。
にしてもちょっと肌触りは気になるよね。
だってそうだもの、そう言うものだもの。
突然触ったら怒るかな。
でもちーちゃんだったら怒らないかな?
触っちゃおうかな? こっそり触っちゃおうかな?
「と言うか、下着が紫だとどうしてムラムラしてる事になるんだ? お前、全世界の紫のパンツをはいてる人たちに謝れっ!」
「スマン」
「超絶素直だなっ! だからと言って私のパンツを見て良いと言う事にはならんぞ。と言うか、いつもムラムラしてるのはお前の方じゃないか」
「えぇぇ、そうかなぁ。一日のうちでも、せいぜい五、六時間ぐらいだよぉ」
「五、六時間って……寝てる時間を引いたら殆ど丸一日ずっとじゃねぇか。世間一般ではそう言うのを四六時中と言うんだ。もうその時点でお前の認識と世間の感覚にはズレがある様だな」
「四六時中だなんて失礼な! ときどきよ。と・き・ど・きっ! はぁぁ……それにしてもこの程度の感覚が伝わらないなんて……本当に困った世の中になったもんだよねぇ」
「ほほぉ、そう来たか。コイツ、自分の事は棚に上げて、世間様の方を悪者にしやがったっ! お前の自己肯定能力もここに極まれりだな。聞いていて、いっそ清々しいわっ!」
――シュッ……シュッシュッシュッ
「その時千春は彼女の細くしなやかな指先で、泡立つほどに濡れそぼった壺の中をこれでもかとかき回すのであった……」
「おい……」
「なぁに? ちーちゃん」
「その淫靡風な解説を入れるのはヤメロ」
「だってさぁ……」
「だから、何がだってなんだよ」
「だってさぁ……ちーちゃんのパンツが……」
「私のパンツ? それがどうした!?」
「紫色……なんだもん」
「くっ! わっ、私のパンツが紫色だと何か問題でもあるのか? と言うか私のパンツの色と淫靡風な解説とに、いったい何の因果関係があると言うんだっ?!」
「えぇぇ。……それはねぇ」
「そっ、それは?」
「ちーちゃんの紫色のパンツを見たら、ちょっと私……ムラムラしちゃったのっ! うふっ!」
「やっぱお前っ、四六時中じゃねぇかっ!!」
年内ぐらいは毎日更新頑張りますw




