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「む……くくく、もう1回投げさせろ」


 アンドレが黒い笑みを浮かべてボールを取った。

 スパン……スパン……


「ふははははははは!どうだ!見たか俺様の実力を!ふはははははははは」


「っちょ!ずるいですよ!魔法は使用禁止ですよ!勝負にならないじゃないですか!

 ほら、魔法を使えなくするものが何かあるでしょう?出してください!バスケも他のスポーツも一緒ですよ!」


 バレバレの風魔法?でボールを的に当てていた。まじでずる賢いんだから!


「むむ、ダメなのか……まあ確かに魔法でやってもつまらんな。わかった。以前ワルイナ親子に付けていた魔力制御の腕輪につけられているのと同じ石だ。

 スポーツをする時はこれをつけてするように、正式に決定しよう。あとはどうやってつけるかだな……

 基本罪人に付けるものは、付けたものしか外すことが出来ない腕輪になっているのだが……さすがにめんどくさいな。

 それに邪魔だな……簡単に着脱出来るものが何かないか?」


 ええ~……そんな丸投げされてもな~……スポーツしてる時に邪魔にならないものがいいから、金属は無しだよね。危ないしね。

 これもmicroSDサイズだし、ブレスレット……は邪魔そうだから、アンクレットに付けたらどうかな?

 ゴムのやつがあるじゃん!これ良さそう!石に穴が開いてるから、これに縫い付けたらいいんじゃない?

 バシッ!買ったばかりのアンクレットをアンドレに奪われた。


「おお、何だこれは?色が色々あっていいじゃないか!伸びるんだな!こうか?」


 ひっくり返したり伸ばしたりとはしゃぎながら、腕に通した。


「うん、まあそっちでもいいんだけどね、一応足首用ね。アンクレットだよ」


「アンクレット?足首に付けるのか?見えないじゃないか……」


「大丈夫ですよ!ほら、ハーフパンツだから見えますって!何ならおしゃれ着用のハーフパンツもどうぞ。明日履いてったらいいじゃないですか。

 この短いソックスを合わせれば、ほらおしゃれ!よ、かっこいい!」


 この国では足首が見えるようなズボンやスカートを履くことがまず無いから、アンクレットの存在自体がなかったらしい。

 うん、でもハーフパンツを大量生産してるけどね?それは特に誰も何も言わなかったけど……作ってるマダム達、もしかして下着か何かだと思ってるのかな?まあいいか。


「ご飯出来たっすよ~……何っすかこれ?」


「あ、サミーもやってみて魔法は禁止だからね!」


 スパコン……スパコン……


「え?うっそ……ストレートでのパーフェクト?本当に魔法使ってない?」


「使ってないっすよ~。料理してるからコントロールは得意っす」


 え?料理とコントロールって何か関係あったっけ?まあいいか……お肉たべよう!炭で焼くと何故だか美味しいよね~……くふふ~


「そう言えばサマンサさん、今日はアトリエどうでしたか?」


「と~っても楽しかったわよ~。ふふふ

 坊やにレースや生地のコレクションを見せてもらって、下着のデザインに手を加えたりして遊んでたわ~。

 ついでに余ってる生地を貰って、明日うちの庭を作りに来てくれる庭師さん達に刺繍したハンカチを作ったの。

 ほら、ここの薔薇と噴水をモチーフにしたのよ。素敵でしょう?うふふ」


 噴水を囲むように、薔薇が配置よく刺繍されていた。さすが、センスがいい。腕もいいし、スカウトしたくなる気持ち分かるわ~。


「素敵ですね~!ぜひ今後も作ってミーナさんのお店で売ってくださいよ!もちろん材料費と委託料を抜かした金額はお渡ししますので、ぜひ前向きに検討してください」


「あらそ~う?老後の蓄えに作っちゃおうかしら?何てね。うふふ~」


 ぜひお願いします!本当に素敵……これは機械では出来ないわ~。刺繍自体は出来ると思うけど、このセンスは機械じゃ真似できないと思う。

 ハンカチの他にも、ポーチとか帽子とか日傘なんかに刺繍しても可愛いんじゃないかな~?

 お店で売るならリボンとか小物系かな?何がいいかな~?くふふ


「あ、じゃあ明日はアトリエには行かないんですか?」


「ええ、明日はここで作業を見守るわ~。いい椅子も出して貰ったしね。うふふ

 明後日には家も完成するそうよ~。あっという間でビックリだわ~。外観は出来たみたいだけど、本当素敵な家よね~……うふふ~」


「あ、もう完成するんですね!楽しみですね~。家が出来ても、週に1回はこうやってみんなで集まりたいですよね」


「おお、それはいい考えだな!」


 いや、あんたはほとんど毎日来てるじゃん……今後はサミー君がサマンサさんの家で食事を作ると言うことは……サマンサさんの家に入り浸りそうだな~……


「アンドレ様……サマンサさんの家に入り浸りになっちゃダメですからね!独身女性2人なんですから、迷惑かけないでくださいね」


「麻衣殿、まるで俺がいつも誰かに迷惑をかけているようではないか!歓迎されてどうしてもと言われるから行くだけで、自分から迷惑をかけたことなど無いぞ」


 ああ、なるほど……都合のいいこと以外は聞こえないようになっているのか……いや、知ってたけどね!

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