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「うわ~!凄い!噴水に薔薇園が完成してる!」
「あら、お帰りなさい」
「うお、女神!」
「あらあら、うふふ。この水が落ちるの……とても綺麗ね~。いつまででも見ていられるわ」
ああ、サマンサさんだった!はう~、絵になる……とりあえず、この前花壇を作った左半分だけだけど、どこぞのお屋敷の庭園?って感じになった。
離れがある右半分はまだ何も考えてないんだけどね~。おいおいと言うことで。
「あ、サマンサさん、よかったらガゼボ?温室?に椅子を出すので、ゆっくりしてください。
ふふふ、この椅子サマンサさんに似合いそうと思って……家が建ったら持っていってくださいね」
そう言ってエマニエル夫人みたいな椅子を出した。やっぱりこれでしょう~。くふふ
ピーコックチェアって言うらしいよ。え?エマニエル夫人のとは違うの?こんなイメージだった……
世代的に見たことは無いんだけどね。何かで紹介されたりする時の画像のイメージだったんだけどな~……
「まあ素敵!座り心地もいいわ~」
うわ~、すっごいゴージャス!この椅子がこんなに似合う人がいるとは……
「あ、そうだ!せっかくだから今日はテラスの外でバーベキューしましよう!」
バーベキュー?となってるメンバーをほっといて、バーベキューセットを通販で探す。
ピザ窯付きバーベキュー炉?あ、ここでピザも焼けるんだ?うん、これにしよう!サミーに洗浄して貰って、炭を買って火をつける。
お肉を買って、サミーにお願いしている間に、冷蔵庫の中からめぼしい食材をかき集める。
野菜にソーセージ、キノコに海老もあった。とりあえずじゃがいも切ってアルミに乗せ、ベーコンとバターをポイっと入れて包んで網の上に置く。
キノコと海老はアヒージョにしようかな。トウモロコシは焼きもろこし風に醤油を塗り塗りいい匂い。
ピザは時間が無いから焼くだけのやつを買って窯に入れよう。
その間にライアンが物置からテーブルと椅子を出してくれる。お肉は焼肉のたれでいいかな?美味しそう。くふふ
やっぱビールがいいよね~ってことで注文して、乾杯!
「ほう、バーベキューとは、楽しいのだな」
「炭で焼くと旨いんっすね!ピザもめっちゃ旨いっす!作ってみたいっす!」
「じゃあ今度作ってね~。お肉美味しいね~。サミーがいるから片付けも楽でいいわ~」
「サミー君のお肉、本当に美味しいわ~」
薔薇園を眺めながらのバーベキュー、楽しいね~。薔薇園は、足元を照らす様にソーラー照明が配置されている。
それがまた幻想的で、素敵だった。噴水は、図書館広場の噴水と違って真ん中に支柱があり、受け皿が3段付いている流れ落ちるタイプにした。
薔薇園に合っててとても綺麗だった。
は~癒される……早く休みになって、あそこのガゼボハウスにふっかふかのソファを出してまったりしたい……
「うふふ、うちの庭も素敵な薔薇園にして貰うように、今日庭師さんにお願いしたわ」
「噴水もいりますか?広さ的に大きいのは無理ですけど、こんな感じで可愛いのもいろいろありますよ」
「まあ素敵ね!あら、でもちょっと高いわね~……あら、こっちのも可愛らしいわ!これならお手頃価格ね!」
「金額は気にする必要ないぞ~、国から支払われるからな。最初のにしたらいい。ふはははははははは」
結局後から選んだほうになった。だって国のお金からとか言われたらね~、無理だよね。もう、アンドレのおバカ!
この分は自分で出すとかまで言わせちゃってさ~、まあ結局国が出すことで落ち着いたけど……お前が出せと言いそうになったわ。
まあ言ったら言ったで普通に出しそうで怖いけどね。
「明日は大仕事なんでしょう?私も手伝いに行きますね!うふふ」
「あら?じゃあ私も行こうかしら~?うふふ」
「あ~でも力作業もあるし、サマンサさんはゆっくりしててください」
「そう……?でも暇なのよね~……」
暇と言われても……あ、そうだ!
「だったら工房に行ってみませんか?ドレスに刺繍したりと忙しそうでしたよ!」
「あらそう~?面白そうだから覗いてみようかしら~。うふふ」
うんうん、あそこだったらサマンサさんの仕事が色々ありそう!いくら美魔女でもアラフィフ?いや、ミーナさんのお父さんのお姉さんってことはもっと上!?
いや待てよ……この世界の寿命は200歳だったね。ってことはどういう計算になるんだろう?
めちゃくちゃ気になるけど、年って聞いていいのかな?後でハンスにでもその辺の常識を聞いてみようかな。
「あ、そう言えば明日本に魔石を付けるんですけど、どうやってつけるんですか?」
「ん?本を作る時に、背表紙の裏に埋め込むんだ」
……は?それって出来なくね?
「えっと……後から付けたい場合はどうすれば?」
「う~む……まあ、頑張れ」
ひ~!もっと早く知りたかった!ええ!どうしよう……薄くてmicroSD位のサイズだから、貼り付ける?
どうやって……?ボンド?セロテープ?あ、テープでよくない?カバーで隠れるところに貼って、カバーも外れないようにテープで貼ればいいじゃん。
えっと~、ぽちぽち……ブックフィルム?ええ!図書館の本のカバーって、全面透明フィルムで包まれてたっけ?うわ~、めんどくさそうだな。
うん、ここまでしなくていいかな。当初の予定通りテープで貼るだけで。
「ああ、そう言えば本の魔石だが、本を汚れから守る機能も近年付属されるようになったんだ。
誰のアイデアかだって?もちろん俺だ!ふはははははははは」
ああそうですか……まあでも有り難い機能だね……でもなんか素直に誉めたくないー!




