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二次発酵も終わり、いよいよ焼くそうだ!ドキドキするね~!
「それにしても、こんなに膨らむとは何が入ってるんだ?」
「え?膨らむのはイースト菌かな?」
「イースト菌ってなんだ?」
ん……?うん、ボブさんもカーラさんもサミーもキョトンとしてるね。思ったんだよ、もしかしたら無いのかもって。だってカレンちゃんがこっちのパンは固くてコロンとしてるって言ってたもんね。
そっかぁ……どうしよう……出来るだけこっちの物でって思ってるんだけどな……天然酵母ちゃんを作るしかないのかな?
「うちでは葡萄酒を少し混ぜて膨らませてましたが、こんな綺麗には膨らみませんでした」
なるほど、葡萄酒の酵母で発酵させるのね。う~ん……難しそうだよね……あ、アンドレがいるじゃん!
今回使ったドライイースト作れるんじゃない?試してもらってダメだったら天然酵母作ればいいよね!うん、アンドレならきっと出来るさ!お願いします!
パンの美味しそうな匂いがしてきた~。お腹すいたよ~!あ、サミーもさっそく生クリーム使ってクリームパスタ作ってる。美味しそう!
次はロールパンだ。粉の配合が違うから、時間差になったんだよね~。とりあえず食パンをバンバンしてショックを与えなきゃいけないらしい。
それからカーラさんが型から出す間にボブさんがロールパンを釜に入れて行く。いいね、夫婦の連携が素敵!
ほわほわ湯気出てる~!え?1時間くらい冷まさなきゃ切っちゃダメなの?乾燥する?そうなんだ……まぁ、すぐ試食する分はいいんだよね?ね?もう少し待て?そうですか……
パンを切る機械も買ったんだよ!全自動のやつ。安全カバーがついてるとは言え、自分が見てて怖いから全自動にしてみた。
まぁ、この世界では切らずに売るのが一般的みたいだから、切るのはサンドイッチくらいなんだけどね。
あ、パスタの第1陣が出来たの?じゃぁ誰か上に運んできて~。まずは子供達からだよね。
カレンちゃんはいつもお菓子を試食するからあまり食べきれないと言って、ゆう君が残した物を食べるだけなんだよね~。
まぁね、私みたいに自分の分+残り物を食べてたらあっという間にお肉がね……はぁ……みんな元気かな?そろそろ甥っ子達の運動会かな?会いたいな~……毎年お母さんと親友と一緒につまみ食いしながらお弁当作ったな~……
あ!しんみりしている間にどんどん出来てるのね!生パスタはゆで時間が短いからか、結構なスパンで出てくる。
まぁ、味付けが変われば違うんだろうけど、同じ味だしフライパンは魔法で綺麗に出来るから次々出来るんだろうな~……やっぱり洗浄魔法羨ましい!
ロールパンも焼けたの!?焼きたてほわほわ~!食パンも切ってきてくれたのね!嬉しいけど……こんなに食べれない……と言いつつ全部食べてしまった!魔法?魔法なの?私のお腹がアイテムボックス!?
いやだって焼きたてほわほわで美味しかったんだもん!パスタのソースをつけても美味しかったんだよ~!これは……帰ったら運動しよう!いや、その前に今日は歩いて帰ろう!
みんなもビックリしてがっついてる。くふふ
ダリアはケビン達やボブさん一家に、痩せすぎだからもっと食べなきゃ体力つきませんよってパンのおかわりを配ってるし……世話好きなのね。
上にも持っていくそうだ。ボブさん一家も保護施設の3人も痩せすぎだもんね。うんうん、世話焼きのお姉さんがいるから安心だね。
そろそろパンの一次発酵が終わったかな?他の生地をベンチタイムで休ませてる間に、こっちはピザパン行くよ~!
ぬりぬり置き置きパラパラよし、釜に入れてオッケー。
ベンチタイム終わったかな?そしたら伸ばして粒マスタードにチーズにベーコン乗せてコロコロコロ~。細長くなったのをのり巻きみたいに切って、並べて二次発酵へ。
ドーナッツの真ん中を1本線に潰したみたいな形にして二次発酵へ~、焼く前にソーセージを挟み込みように乗せてケチャップをかけたらソーセージパン。
チーズを入れて丸めて二次発酵へ~、焼く前に十字に切り込みを入れてさらにチーズをパラパラリ~で仕上げにパセリをちょいっとしたらチーズパン。
クルミパンにレーズンパン、紅茶とオレンジピールのパンに小さな丸いパン。とりあえずそのくらいかな~……コーンも出来そうだけど、缶がないから手間がかかるかな?
ツナもないしな……ま、最初はあまり種類がありすぎても2人じゃ作るの大変だしね!慣れたら増やしていけばいいもんね!
ピザパン美味しそう!他のパンも次々焼き上がる!いいね~!その間に、サンドイッチはサミーに担当して貰うことになったから、レシピを考えて貰う。
まぁ、本に載ってる感じでいいんだけど、サミーはアレンジ好きだからね。期待してるよ!
これはシェフの気まぐれサンドイッチって感じで色々変えてもいいかもしれない。
とりあえずまだ図書館も写真屋さんも建ってないし、噴水も出来てないからオープンまでは時間がある。
その間にどう焼いていって、翌日の準備をどこまでしていたらいいか等タイムスケジュールをしっかり決めて行こうね!
そして余裕が出来たらでいいから、オープンまでにもう少し種類が増やせるといいな~。
おおう、ショートケーキが出来たらしい……うん、すごく美味しそう……美味しそうなんだけど……もうお腹一杯で食べれない!
ああ、みんな感動してるのね……っく……その辺走ってくるか?
「ふふふ、麻衣ちゃん、ちゃんと残しとくから大丈夫だよ」
ああ、カレンちゃんにはバレバレだった!恥ずかしい。
「そう言えば、ケーキって1時間じゃ出来ないよね?」
「出来ないね~……ごめん、種類が増えてきてやっぱり1人じゃ無理そうな気がするの……」
だよね~……薄々感じてた。お城と違って種類も多いし量も多いもんね。とりあえず誰かいないかギルドのおじさんに聞いてみよう。
時間も早くからがいいけど、大丈夫かな?ゆう君達いるしね~……まぁ誰か1人早番でお世話してもらって全然いいし、早く来させるのがあれなら、旦那さんが家を出るときに他の人達と一緒に辻馬車に乗せてくれれば大丈夫だけどね~。旦那さんのお兄さんの奥さんもいるしね。
とりあえずその辺は相談しながら考えようかな。
「あ、あの、孤児院で一緒だったやつが1人いるんですけどダメですか?」




