表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/113

43

 午後からもどんどん作業が進んでいく。女の子達とおじちゃんは帰ったが、少年は残ってお手伝いするそうだ。いい子だ~、お礼に夜ご飯も何かお土産を渡そう。


「こんにちは。先程イリーナ=ワルイナ嬢が押し掛けてきたと聞きました!申し訳ありません!どこから情報が漏れたのか今調査中です!ギルドでは隠すよう徹底していたのですが……」


 焦った様子でギルドのおじさんが来て、ペコペコ謝られた。ギルドの紹介じゃなかったのね。あれはないよな~って思ってたから、ちょっと安心した。


「大丈夫ですよ、労働条件を言ったら怒って帰っちゃいましたから。もう来ることはないんじゃないですか?

 それよりちょうどいいところに来てくれて嬉しいです!相談したいことが色々あったんですよ!」


 とりあえず今日来た人達は、ワルイナさん以外はみんな雇うことにしたと言ったら大喜びされた。

 若い女性は結婚して辞めることが多いので、中々雇用先が決まらないらしい。

 そうだよね~……でもあと数人欲しくて、女性だけでは何かあったときに困るので、出来れば男性も欲しいなと言ってみた。


「王都ではありませんが3人ほどいるにはいます……ただ……ちょっと訳アリでして……

 その……先程のイリーナ嬢の家であるワルイナ男爵家が関わっているのですが、かなりあくどい金融業をやっていたようなのです。

 酷い利子をつけて、払えなくなった家の子供や女性を奴隷にするために無理矢理連れ去っていたようなのです。どうやら書類も偽造していて、後でこんなに利子が高いとは聞いていないと訴えたところで魔力のサインがあるので泣き寝入りするしか無かったようです。

 女性はワルイナ男爵の慰みものにしたり、隣国の娼館に売られたりしたようで……子供は奴隷として無給で働かせていたようです。


 女性は残念ながらほとんどの方が亡くなられるか消息不明でした……ですが、子供だった者達は保護されて今は田舎の方の領地で療養しています。

 皆10代前半から20代前半のはずですが、栄養不足で痩せこけていた上に義務教育を全く受けていなかったのです。

 今保護施設の方で読み書きを教えているところでして、何とかつたないながらも出来るようになってきたそうですが、計算の方はまだ全く出来ない状況です。


 実家のある2人は計算まで出来るようになってから実家に戻る予定ですが、3人は身寄りが無くて今後どうしたものかと悩んでいました。

 もしよければお会いしてみませんか?ああ、ですが体は健康になりましたが、まだ読み書きが完璧じゃない上に計算が出来ないのでもう少し先になりますけど……」


 ワルイナ、まじ悪いな!女性達……可哀想に……きっと耐えきれなくて自ら……ううう


「あ、こっちで教育してもいいですし、出来れば早めに来て欲しいです!図書館の職員だったら会計もないので計算は関係ありませんしね!

 もちろん計算も教えますよ!あの少年もいずれはレジも任せられるくらいにしたいので、一緒に勉強会をしてもいいですしね」


 うん、読み書きがある程度出来れば図書館は大丈夫だろう。貸し出しと返却、返却された本の片付け、新しい本を検品して並べたり、聞かれた本がどこにあるか調べたり……まぁ大丈夫だろう。

 

「本当ですか!?ちょっとギルドに持ち帰り、上に報告してみます」


 その後、詳しい契約内容の話し合いと時給と月給を決め、今日の人達に契約の魔石を渡して貰うことにした。

 さっきの女の子達はすごく仲良しになっていたので、カフェとパン屋さんで一緒がいいかなと振り分けた。

 レジの出来る女の子達もカフェとパン屋さんだ。少年もパン屋さんで、若くて活気があっていいだろう。

 おじちゃんとハンスとダリアの3人が今のところ写真屋さんで、もう少し欲しいな。

 図書館は主婦の2人とさっきの話の男性が3人が入れたらいいな~。おばあちゃん達は開館前の図書館の清掃と、賄い作りをお願いする。

 保護施設の女の子達は託児所。もしかしたら始まってから人の足りないところへ移動になったりするかもしれないけど、とりあえずはそんな感じでしてみようかな。

 あとカレンちゃんの分も作って貰って、それは貰っといてカレンちゃんの旦那さんに預けて契約内容が大丈夫ならカレンちゃんの魔力を込めて貰い、ギルドに持っていって貰うと契約が完了するらしい。

 試しに少年を呼んで目の前でやってみて貰った。すげ~……本当に雇って貰えるんですね……しかもこんなに高い給料で……とかなんとか感動していたが、平均なんだよね?

 

「普通は孤児院出身ですと、魔力量が多くない限りは最低賃金なんですよ……この辺は何とか変えられないかと検討しているのですがね……中々難しくて……」


 まぁその辺は色々あるよね……1人雇うには苦しいけど、孤児院出身の子なら安く雇えるから何とか成り立つ所もあるだろうしね……

 気を取り直して、支度金について話してみた。みんな最初の月はどうやって生活するのかな?と気になって気になって……やっぱり最初のお給料までは苦しいようだ。

 最初の3ヶ月は本採用ではなく仮採用なので、時給にして日給や週給的な感じで支給されたりするそうだ。

 支度金など聞いたことがないと言われてしまった。そっか、とりあえず週給にしようかな……それとは別に、契約成立時にみんなに支度金として銀貨2枚渡して貰うことにした。

 お給料が入るまでの食費にでもして欲しい。制服を用意するから服は必要ないことも伝えて貰う。社宅も、生活必需品は揃えているので、買う必要がないことも伝えた。

 こんな厚待遇……と何故かギルドのおじさんが泣いていた。ちなみに社宅費は通常王都の一人暮らし用の物件が銀貨5~7枚位らしいので、とりあえず銀貨3枚貰うことにした。

 かなり格安なので、少年もギルドのおじさんも驚いていたが、1LDKの狭い物件だよ?あんまり期待しないでね?しかも王都から離れてるしね。

 職場までは徒歩10分位の所に作る予定だけどね。自転車でも支給しようかな~……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ