99
「この本に載ってるの、可愛いですね~!赤にキラキラ……可愛い」
「やってみますか?」
やってみるとちょっと楽しかったから、もっとやりたかったんだよね~。
ベースの色はバーガンディに決まった。色々ね、やってはみたいけどたぶん無理だから、両手の薬指だけデザインパーツを入れてみることにした。
さすがに初心者だから、自分でストーンやら何やらを配置するのは難しそうで……何か無いかな~と探したら、可愛いのが出てきたからデザインパーツにしてみた。これだと1個置くだけで完成だもんね!
えっと、さっきと同じようにパーツ用のジェルを塗って乗せる。バランスはこんな感じかな?
硬化させて、仕上げのジェルを塗って硬化させたら完成?すご~い!艶々で可愛い!自画自賛じゃないけど、中々の出来だと思うよ!
「凄いです~!可愛い!ちょっとサミー君に見せてきていいですか?」
「そうですね!みんなに自慢しちゃいましょう!くふふ」
なにも考えずに、ただ自慢したくてるんるん気分でカフェに行って……後悔した。
「可愛い~!私もしたいです!いいな~、いいな~」
ああ、うん、そうなるよね……
「ご、ごめんね……ここ以外のスタッフは出来るんだけど……ここは飲食店だからちょっとダメかな~……」
「そ……そうなんですね!仕方無いです!ね、みんな」
「うんうん、私がしても爪だけ浮いちゃうし!」
ああ、普通のネイルでも結局休日の1日で塗って落とすの大変だよね……何かいいのがないかな?
「ああ!あった!これならお風呂で簡単に剥がせるみたい!休日に塗って楽しむのには、ちょうどいいかも!このコーラルピンクとか、派手じゃないし可愛いんじゃない?
もちろん、この辺の色も可愛いと思うよ!ネイルシールもたくさんあるから、上から貼るといいよ!」
剥がせるマニキュア数色と、ネイルシール数種類を1セットにして、カレンちゃんとカーラさん含めた人数分を出してあげた。
みんなめっちゃ喜んでるし!いいのが見つかってよかった~!
「ほら、この色のを塗って、乾かしてからシールを貼って上からラメの入った透明のやつを塗ったら可愛いんじゃない?
あ、シールは使い捨てね。無くなったら言ってね。あ、ほらこんなのも可愛いよ」
ネイルの本をみんなで見ながらきゃっきゃ言ってたけど、仕事中だったね!オーナーの私がみんなの邪魔をするとか……ごめんね。
「よし、とりあえず休憩時間にネイルはやろうね。お店ではつけないでね~。邪魔してごめんね」
反省しつつミーナさんのお店に戻る……前に、デザイナーの坊やにも自慢しちゃおうか?くふふ
「うお!何だその爪は!可愛いじゃねーか!俺にも出来るか?」
「やってほしいってこと?出来るよ~、何色がいい?」
「いや、やりたいけどそうじゃなくて、客のところに行ったときにしてやったら喜ぶだろう?……青系もあるか?」
ああ、そっちね……まあ、出来るんじゃないかな?器用そうだし……
「やってみる?助手さんの爪で試してみたら?」
「いや、まずは俺も爪で見本を見せてくれ」
見本と言いつつやりたいんだね。本当分かりやすいんだから~、くふふ
青系のラメの入ったものに決定した。ストーンなんかは繊細なレースを扱うので、引っかかったら大変と言うことで、無しになった。
「あれ?それならマニキュアでよくない?どっちがいいのかな~?」
あ、メリットとデメリットで比較してある……確かにジェルはオフが大変だよね……プロの知識もないし、アレルギーになる恐れがあるの!?
なるほど……今回はマニキュアでやってみようかな。ネイルドライヤーを使うと早く乾くのね。じゃあ口コミがいいこれにしようかな。
えっと、爪のお手入れからしなきゃみたいだね。ヤスリで削って、甘皮を整えて除光液で油分と汚れを拭き取って、ベースコートを爪の先端から塗るのね。
マニキュアをしっかりしごいて、先端のエッジ部分を塗る。適量のマニキュアを取って、中央、左、右の順番で塗る。あ、いい感じじゃない?
乾かして……おお、このネイルドライヤー凄いな!あっという間に乾くじゃん!
もう1回マニキュアを塗って乾かして、次にトップコートを塗って乾かしたら完成~!
「可愛い!いいじゃんいいじゃん、似合ってるよ!」
「おお、凄いな……ただな~……匂いが気になるな」
「まあね~……まあ、塗るときだけだよ?この後は気にならなくなるから、窓開けて換気しながらするといいよ」
「じゃあやってみるか……あれ?何だこれはみ出るぞ!は?なんで均一にならないんだ……くそっ!」
あ~……めっちゃはみ出てるし色むらが……濃い色だから目立つな~……あれ?私って意外と上手いんじゃない?
結婚式とか何かしらのイベントの時とかだけとりあえず塗ってたけど、そう言えば自分に塗る時ははみ出たりしてたな。
人にするのが上手いのかな?てかマニキュアって自分で塗るの難しくない?特に利き手を塗る時とかみんなどうしてるの?慣れ?
「あ~、くそっ!終わりだ!」
「ええ~、そんな~……」
助手ちゃんの手は、左の人差し指と中指だけに色が塗られ……はみ出てむらむらで、ちょっと悲惨だった……
うん、とりあえず除光液で落とそうかな。
「くっさ!その液臭すぎるだろう!」
まあ……確かに臭いよね~……私も苦手。




