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ペンギン三兄弟

ペンギン三兄弟 〜 13話 あんこ戦争 の巻

作者: たかはら りょう
掲載日:2020/03/30


ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。

今日も仲良く暮らしています。


「うーん」

ゴンは、なんだか寝苦しさを感じて目を覚ましました。

すると目の前に、大きなチャンの顔が迫っていました。


ゴン「うわあ、なんだよ、ビックリしたあ」

チャンは黒いサングラスをしていて、

表情は見えないのですが、

どうやら怒っているようです。


チャン「おまえ、これ食ったろ」

チャンの手には、缶切りでギザギザに蓋の開いた缶が握られていました。

缶には、「ゆであずき」という文字が逆さに書かれています。


ゴン「あー、うん食ったよ。夜腹減っちゃって」

チャン「おれが大事に取ってたやつだぞ。ちゃんと名前も書いてたんだぞ」

ゴン「え、名前?気づかなかったなあ」

チャン「そうだろうなあ、おれは上蓋に名前を書いといたんだけど、おまえ裏蓋を缶切りで開けてるからなあ」


ゴン「それじゃ気づかないよ」

チャン「普通気付くだろ!缶を逆さに開けるやつなんておまえぐらいだ」

ゴン「暗かったからさあ」

チャン「おまえ中身が何かわかってて食ったのか?」

ゴン「食べたら、あんこだったよ」


チャンのなで肩は、怒りに震えていました。


ゴン「まあまあ、落ち着いて。あとで買ってくるからさ」

チャン「おれは、今!食べたかったんだ!トーストにつけて食べるとめっちゃうまいんだぞ」


ゴン「ごめん、ごめん。もう食べちゃったしさあ、そんなに怒ると血圧が上がるよ」

ゴンは、チャンの肩をぽんぽん、となだめるようにたたきました。

チャン「やめろー、おまえのせいだろーが!」


そこへ、ドンが起きてきました。

ドン「朝から騒がしいなあ、目が覚めちゃったじゃん」

それからドンは、フンフン、と鼻歌まじりに

朝食を作り始めました。

野菜サラダ、目玉焼き、焼きウィンナーにバタートーストが、

テーブルに並びました。


ドン「いっただっきまーす」

チャン「ちょっと待ったあ!」

ドン「え、なに?」

チャン「なんで自分だけ?」

ゴン「おれたちのないの?」


ドン「だって、ケンカの真っ最中でしょ」


チャン「いや、そこは止めてくれよ」

ゴン「みんなで食べた方がおいしいし」


ドン「ぼくは別にいいよ、ケンカ続けててくれて」

ドンは、パクパクとおいしそうに朝食を食べ始めました。


チャンとゴンのおなかが、同時にぐう〜っと鳴りました。


ゴン「おれ、あんこ買ってくる。あんこトースト食べようぜ」

チャン「おれも行く。ゴンはぜったい変なの買ってくるから、任せてられないよ」


チャンとゴンは、2羽で買い物へ出かけました。

いつの間にか、ケンカしてたことも忘れてしまったようでした。


ドン「バターもおいしいのに」

ドンは、ニコニコして食べ続けていました。


おわり









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