000 -運命の扉は望まぬ形で突然開く-
2020/02/xx
庭の木々が優しく揺れ、
枝葉の間から優しい光が地を差す。
例年に比べれば暖かな日が続き、早いくらいの春の陽気に私の心は、
ほんの少しだけ浮かれておりました。。
……今思うと、この後の感情を少しでも和らげるため、
神様からのお情けだったのかもしれませんね。
午前のうちに洗濯を終え、干し終えたとき、
旦那様から、書斎へ来るように連絡を受けました。
普段、あまりお呼びにならない時間帯での呼び出しは、
唐突な思い付きが多く、あまり良い思い出が無いため、
既に、一抹の不安が頭をよぎりました。
……悪い予感は当たるもので、
着いて早々に命じられたのはバーチャル空間での活動。
つまりVtuberとしてデビューをするようにとの事でした。
人と関わる経験に乏しく、特に一芸に秀でている訳では無い、
他の人たちより、決して容姿に恵まれている訳でも……。
そんな私に本当に務まるのかと、命じられた時、とても不安に感じました。
そんな不安に包まれている最中、
旦那様は静かに、そして優しくこう仰いました。
世界はとても優しい、と。
旦那様の言葉の真意はよくわかりませんでしたが、
活動をすることで何かを学べということでしょうか。
何はともあれ、与えられた職務に手を抜くことは許されません。
旦那様の期待に応えられるよう、頑張ります。
Vtuber活動を始めることが決まった日の日記です。
ここから、皆様と関わることでどう成長するのでしょうか……?




