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6話 聖騎士は伊達じゃない!

「何の属性の魔法があったの!?」


魔法と剣のスキルがあった事を伝えると、エストリアが聞いてきた。



そう言えば、神様にはスキルの量が多いって言われたけど、普通がどのくらいか聞いてなかったな… 何個ぐらい表示していいのかな。

必ず表示しないといけないのが剣術と魔法どれか、かな。

古代魔法と神代魔法は、聞いただけでやばそうな感じがプンプンするから絶対隠密するとして、聖属性は今後の活動では必要不可欠だから表示するとして、あと1、2個くらいあった方がいいかな?少なすぎるとそれのせいで無能とか言われてイジメられるとか嫌だし… 聖属性ある時点で無能呼ばわりはないと思うけど。

何が自由に使えたら楽かなぁ… 火か水のどちらかが良さそうだけど、どちらか1個にした方がいいかなぁ。


「どうしたのアレイ?早くステータスを見せて!」


アレイがどのスキルを見せるか考えているとエストリアが急かすように聞いてきた。


ちょっとくらい多くてもいいだろ!両方表示してしまえ!


アレイはヤケクソになりながら、ステータスを両親に見せた。


「まあ! 魔法の属性が3属性あるなんて凄いわ!それに上級魔法もあるなんて!」


「ホントだ! これなら将来安泰だな!」


そう言って両親共に喜んでいた。


良かったスキルの数はこの位でいいみたいだな。


「それに!魔法攻撃力の能力値が凄く高いわ!」


「そうだな! 将来はやっぱり宮廷魔法師かな…」


アドルクは尻すぼみしながら言い切った。


どれだけ僕に剣士になってほしんだよ…


とアレイが思っていると、いつの間にかアレイのステータスをのぞき込んでいたアルベルトが、


「これは!…」


「どうしたんですか?団長」


不思議そうにアドルクはアルベルトに聞いた。


「MPの量が異様に多いのだが」


「「「え!」」」


アドルク一家全員の声が重なった。


やばい!スキルのことに気を取られすぎてMPのことすっかり忘れてた!

これからいったいどうなってしまうのだろう…


アレイがそんな心配をしていると、


「アレイは天才なんだわ! そうよ!このくらい当たり前よ!私とアドルクの息子なんだもの!」


「そうだな! 私の血筋は元々賢者の家系だったからな! まぁ、そのせいで俺は勘当されたんだが…」


最後の方は上手く聞き取れなかったが、両親の反応を見るにそこまでヤバイ訳ではないっぽいと、安心するアレンだったが、


「そう言うモノなのか? 賢者の家系の者達のステータスは(おおやけ)にされていないからどのような物か知らんが…」


「ワークスが学園入学する時にはアレイの1.5倍はありましたけど…」


ワークスって誰だ!?


と、アレイが思っているとエストリアが、


「ワークスっていうのはね〜 お父さんの弟さんなのよ〜」


「へー、そうなんだ〜 それよりも母さん、学園って何?」


アレイはもちろん学園が何かを学ぶ場所だと言うことは分かっているが、こちらの世界に来てから1度も聞いたことが無かったので、こういう聞き方をしている。


「学園わね、10歳から入学して、一般常識や算術、魔法に剣術を3年間かけて習う所よ」


「そうなんだ!教えてくれてありがと!」


「どういたしまして。アレイはちゃんと御礼が言えてえらいわね。ご褒美にぎゅぅぅってしてあげる!」


そう言ってアレイに抱きついた。

アレイは抱きつかれ息が出来ず、苦しみながらも学園について考えていた。


学園かぁ、回復系の魔法学べるかな?

学べるならぜひとも行きたい!


「これだけ魔法の才能とMPがあるなら学園に通わせたら主席卒業できるかもしれんぞ」


「そうですね、元から魔法のスキルがあったら通わせるつもりでしたからそうします。まぁ、本人次第ですけど…」


「行きたいです!学園!」


行っておいて損はないだろうと言う考えから、聞かれる前からアレイは即答した。


「そうか。じゃあ、決定だな!」


「エストリア、魔法は君が教えるつもりか?」


「そのつもりでしたが、ここまで才能があるなら家庭教師でも雇おうかと…」


「聖属性を持った者をか?」


「いなければ水と火だけでも」


「そこで提案なんだが、アレイ君の指導を私に任せてもらえないだろうか」


「え?…え!えええぇぇぇぇええええ!」


アドルクは、とてつもなく驚いていた。


まぁ、元とはいえ騎士団長だからな、そんな人が僕の指導をしてくれる訳だそりゃ驚くわ!

ていうか、今更ながらとてつもない事だというのが分かった気がする。


「団長自ら教えていただけるんですか!?」


「そうだ。この教会に祈りに来る者など滅多におらん、それに最近回復魔法をかけてもらいに来るものが増えていてな、アレイ君に聖属性魔法を教えることによって、患者の手当を効率よく出来るしな。つまり、一石二鳥なのだ。合間合間で水魔法も教えておこう。火魔法はエストリアに教えてもらえばいい」


「なるほど、確かにいい案ですね。アレイはどうしたい?」


「アルベルトさんに魔法を習いたい!」


「エストリアも良いよね?」


「そうね、聖属性は、団長に習うのがこの国では一番だものね」


そうして、アレイはアルベルトから聖属性魔法を習うことになった。


ていうか、アルベルトさん聖魔法使えるんですね!

聖騎士は伊達じゃない!


「では、明日から来るといい。昼をすぎた頃に来なさい」


「わかりました!」


「では団長、これで俺達は失礼します」


「あぁ。アレイ君のステータスはあまり他人には知らせるなよ」


「はい」


親子3人そろって教会を出て家へ帰った。








お読みいただきありがとうございます。

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