2話 1年
生まれ変わって最初に目に入って来たのは、窶れた顔をした金髪碧眼の若い美人な女性だった。
周りを確認して見ると、茶髪のおばさんと銀髪の若い顔の整った男性がいた。
「髪と目は私似かな〜」
「そうだな。将来はきっと君似の美少男だな」
「顔つきはあなた似の男らしい顔よ」
そんな感じの話をしながら、若い男女がこちらを愛おしそうに見ている。
「それで、名前はなんて言うんだい?」
おばさんが、やれやれって感じに若い男女に聞いた。
「男の子だから名前は、アレイよ。お母さんでちゅよーアレイ〜」
頬をつつきながらこちらをニコニコして見ている。
「そうかい、アレイかい。うん、いい名前だねぇ」
「アレイ、お父さんだぞ〜」
(なんか、眠くなってきた…)
3人に囲まれながら眠くなって来たアレイは眠りについた。
・・・・・
目が覚めると、ベビーベッドのような物に寝かされていた。
(神の助言を思い出してみよう。まず魔法は魔力を使う。魔力は使えば使うほど増える。2つ目がステータスを7歳で貰う。ステータスを貰ってやっと魔法が使えるようになる。3つ目が魔力の消費は魔法以外でも出来る。魔力はこっちに来たら分かるはず。だったか。魔力は何となく心臓付近に暖かい何かがある感じは分かるが…これを外に出すのか?そもそもどうやって魔力を外に出すんだよ。こういうのはイメージが大切なんだよな。多分)
アレイは魔力に意識を向けてみると、何となく体全体にも少量だが巡っている魔力があるのに気が付いた。
(体を巡っている魔力を増やすとどうなるのかな)
そう思ってアレイは、元々巡環していた魔力にかぶせて体全体を循環させるようにイメージしてやってみた。
最初は何かに詰まっている感じで魔力が流れにくかったが、強く押し流すようにイメージして見ると、スラスラ魔力が流れるようになった。
(うん? 戻ってくる魔力の量が減ってないか?… なるほど、こうして魔力を消費すればいいのか… こんな少しだけしか減らないんじゃ時間がかかりすぎるな!一気に魔力を流し切ろう!)
アレイは全ての魔力を流し、突然の睡魔に襲われ眠りについた。
そうして、アレクの誕生2日目はすぎていった。
アレイは魔力の消費をし続け1年が経った。
この1年で分かったことは、魔力は使い切ると割とヤバイということ。これは初めて魔力を全損して起きた時こちらの世界の母が言っていた。転生者出なければ理解できないだろうに。 転生者じゃなきゃこんな事しないだろうけど…
2つ目が両親の名前だ。父がアドルク、母がエストリア。産まれた時に居たあのおばさんは産母さんらしい。
母についてはとても驚いた事があった。魔法を使っていたところを見たのだ。魔法があると分かっていても、やはり実際に見てみると、とても驚いた。
母が魔法を使った時に言っていた延昌をしてみたが魔法は使うことはできなかった。正確に言うと、魔力を全部持っていかれたが何も起こらなかった。
体に魔力を循環させるよりよっぽど簡単に魔力を消費できた。午前中は体を循環させて、寝る前にこの方法で魔力の消費をするようになった。
父の方は朝は剣の素振りを一心不乱に毎朝、それも風の日も雨の日もだ。
父の素振りは素人目からしてもとても、凄いってことが分かる素振りだった。
何故わかるかって?それは振った剣が見えないからだ。振り上げた剣がいつの間にか振り下ろされている。誰が見ても凄いって分かるだろう。
1度剣を教えて欲しいと言ったら、嬉しそうな顔をして、あともうちょっと大きくなったらな。と言って頭を撫でてくれた。
つまりは、体が丈夫になって鍛錬に耐えられるようになるまでまてと言う事だろう。
そして、僕には幼馴染みがいること。この前赤ん坊の年齢はよく分からないが、同い年っぽい赤ん坊を連れた夫婦が最近この家によく来るようになった。
幼馴染みの名前はメラトリア。メラトリア略してメリーはまだしっかりと喋れるようにはなっておらず、時々聞き取れない言葉を喋ったりする。
魔力の方は全損する事が危険な事が分かったから、一気に放出するのではなく、循環する魔力の流れを早くしてそれでも、時間がかかるようになったら流す量を増やすとしていた。
歩けるようになって気が付いた事だが、魔力を多く早く体に循環させている時の方が体が動かしやすかった。これがいわいゆる身体強化のような状態なのだろう。
魔力の回復スピードも随分早くなって来た。
こんな感じに1年間過ごしてきた。
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