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裏庭の玉手箱  作者: 林 秀明
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はじまり

「はろーこんにちは。どうもトゥモローでーす」

ヒデオカメラの前に座り、僕は語り出す。午後8時は龍宮チャンネルの時間だ。

「今回はなんと、僕の家から代々伝わるあの玉手箱を開けようと思います。開けた家族が全員謎の死を遂げたと言われる我が家の家宝。呪われてますよね~でもまかせて下さい。今回僕が初めて宝箱を開けて、その中身の真相を解き明かしたいと思います!」


そう思い立ったのはわずか二日前。久しぶりの親戚一同の集まり会で叔父が放った一言。

「あの玉手箱はまだあるんけ?」

僕以外全員の眉がつり上がった。叔母に関してはその話を聞きたくないのか、その場をすぐに立ち去ってしまった。

「何なんそれ?」僕は姉に肩肘をついて尋ねる。

「人殺しの玉手箱……あんたは絶対に触っちゃいけん」

そう言ってその話で集まり会は解散となった。

 翌日気になり家のあらゆる所を調べた結果、裏庭の納屋の中に赤褐色の玉手箱が棚の一番下にあった。古くからあるのか至る所に塗装がはげ、蜘蛛の巣がいくつかついていた。


「今回この動画を通じて、世界へと玉手箱の真相を伝えていきます!! 面白いと思ったら途中でいいねを教えて下さいね! では早速、僕の部屋から移動しまーーす」


世界は本当につまらないと思った。だから僕が面白い事をやると思ったのはつい最近の事だ。


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