全年齢版
全年齢版に変更していますので、どなたでもお読み頂けると思います。
ただし、楽しめるかどうかはわかりませんが。
しおりを挿む トリプル・スタンダード(全年齢版) 作者:単六電池
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全年齢版に加筆修正しておりますが、何故か「あまり直っていない」と注意を受けてしまいます。
今回こそ、問題ないはずですが……
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第56話 毒を食らえば、・・・
雄一は、セリアを人気のない一室に連れ込むと、セリアの様子を確認する。
「はぁ、はぁ……」
セリアは、苦しそうに、豊満な胸を上下させながら、雄一のズボンを凝視していた。
雄一は、セリアの意図を理解したが、
「いいのか?」
と、思わず確認してしまう。
「はぁ、はやくぅ、出してぇ」
セリアは、うつろな表情を俺に見せながら、ゆっくりと、俺の体に寄り添ってくる。
「待て、セリア。
今から出すから、おとなしくしろ」
セリアの気持ちもよくわかるが、焦ると失敗する。
雄一はこのような事態に備えて、ある程度練習はしていた。
しかし、初めての行為に緊張感を強いられていた。
雄一は、ズボンから大きな物を取り出すとすぐにセリアの口に含ませる。
「ん、ちゅ……。んむ……」
セリアは、物の先端部分を丹念に舌を使って刺激を与える。
刺激を受けた物は、最初よりも大きくなり、先端から透明な液体が漏れだしている。
「おいひぃ」
セリアは、透明な液体を舌を使って、唾液と一緒に飲み込んだあと、物をおもいっきりほおばる。
「ん……ふ、んむ……。ん……」
セリアは、物の先端を吸い込むようにして透明な液体を搾り取ってゆく。
雄一は当初セリアの様子から、手伝いが必要だと思っていたが、セリアの手慣れた反応を見て、セリアに任せることにする。
セリアの口の中にある物は、さらに大きくなり、限界を迎えていた。
「もうすぐで、出るよ!」
雄一は、念のためセリアに声をかけたが、セリアは嬉しそうな表情で首を上下に動かした。
「んんっ!!!」
セリアの口に射出された、白い液体は想像以上の量であった。
セリアががんばったからだろう。
「ごほっ!、ごほっ」
「大丈夫かセリア」
むせるセリアに雄一は思わず、背後に回って背中をさすろうとするが、セリアは右手を前に出して、雄一の動きを制止させる。
セリアは、物から放出された液体を一滴も漏らすことなく飲み込んだ。
雄一は、出し尽くして小さくなった物をズボンのポケットにしまい込むと、セリアに視線を移す。
セリアの顔色は部屋に連れ込んだ時よりずいぶんよくなった。
ひとまず、安心できる状態だ。
雄一は、先ほど使用した物を取り出す。
毒素中和剤「(読ませられないよ!)」の試作品である。
第3研究所で使用法を聞いたときは自分の耳を疑ったが、落ち着いてきたセリアの姿を確認し、自分が初めて行った治療行為が間違いではなかったと安堵する。
ちなみに、使用法は次のとおり。
使用方法
1 「(読ませられないよ!)」の先端部分を口にくわえる。
2 口にくわえたことで発生する唾液と先端からにじみ出る胃薬「(見せられないよ!)」を飲み込むことで、胃液の分泌を抑えるとともに、中和剤による胃の粘膜へのダメージを緩和する。
3 一定時間の熱と振動が与えられることで射出される毒素中和剤「(読ませられないよ!)」を口に含ませ飲み込むことによって、体内の毒素を中和させる。
保管方法
1 直射日光の当たらない、涼しいところに保管してください。
2 小児の手の届かないところに保管してください。
3 一度開封した製品は、すべて使いきってください。
4 医療用以外での使用は絶対におやめください。
注意事項
1 目に入らないように注意してください。万一目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗い、直ちに第3研究所専属の医療スタッフの診断を受けてください。
2 本剤の使用により、副作用として下腹部に激痛が発生する場合があります。
その場合は、直ちに使用を中止して、速やかに第3研究所で受診するか、もしくは・・・
雄一は説明書を読んでいると、先ほどまで落ち着いていたセリアが、急に苦しみの声をあげる。
「うぅ、うぅ……」
「大丈夫か、セリア!」
雄一は、説明書を放りなげ、下腹部を押さえながら苦悶の表情をみせるセリアを、なだめるように声をだす。
「「(言えないよ!)」をちょうだい!」
セリアは、自分のおかれた状況を正確に理解して鎮痛剤を求めた。
「わかった……」
雄一はセリアの指示に従い、ズボンのポケットから第3研究所試作の鎮痛剤「(言えないよ!)」を取り出した。
セリアへの医療行為がまだまだ続くことを雄一は確信した。
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(あとがき)
お読み下さりありがとうございます。
毎回のように「どこが、全年齢版?」との感想をいただきますので、今回から変更点を掲載します。
・R-15ガイドラインに従い、投薬した薬剤の用量を適正な水準にまで引き下げたこと。
・R-18ガイドラインに従い、投与された薬品の名称を伏せたこと。
・R-18ガイドラインに従い、医療行為の後に行われた行為について、すべて削除したこと。