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リュボーヴィ クローリク  作者: 西瀬 零真


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25/31

第二十四話 「いと雅」

※本作はオリジナル作品です。

※BLゲーム世界が舞台ですが、女性主人公視点で進みます。

※次回も三日以内に更新予定です。


「人の()()()にちょっかいをかけるなんて、

西園寺家の者ともあろうお方が少々無粋ではなくて?」



その凛とした佇まい。

棘を纏った黒薔薇のような美しさ。

そして——

悪役令嬢の中の悪役令嬢と言わんばかりの口調と態度。


正真正銘、彼女は……



✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


——遡ること、数時間前。


野くんに話しかけようにも、

なかなかタイミングが掴めないまま——気づけば数日が過ぎていた。


それに、うゆくんはあのお茶会以来、どこかへと出掛けることが増えた。

父と一緒なので心配はしていないが、何か心境の変化でもあったのだろうか。

推しの供給が途絶えているのは悲しい。

けれど、うゆくんのことは全力で応援したい。

何もしてあげられないのが、少しだけ複雑だ。


ちなみに——

例の“彼女”にも、まだ会えていない。

考えることが多すぎて、少々憂鬱である。

しかし、この前のように白水に邪魔されては元も子もない。

うーんうーんと悩んでいると……



「よう!鈴乃!

なんだ、元気ないじゃんか」


「野くん……

野くん!?」


「お、おう。どした」



あれだけ話したかった人物が、今ここに現れて声をかけてきたのだ。

思わず勢いで肩を掴んでしまった。

途中で我に返り、小声で伝える。



「突然で悪いのだけれど…

今日の放課後、少し話す時間あるかしら?」


「お、おう」


「それなら放課後、中庭のベンチに来てもらえるかしら?」



野くんは驚いていたものの、

「わかった」とすぐ了承してくれたのだった。



放課後。

中庭のベンチへ向かうと、すでに野くんの姿があった。



「お待たせして申し訳ないわ」


「いや、それは構わないけど……

話ってなんだ?」


「そうね。

野くんには話しておかなければならないことがあるの」


「この前の……」



そう言いかけた、その時だった。



「人の婚約者にちょっかいをかけるなんて、

西園寺家の者ともあろうお方が——

少々無粋ではなくて?」



そこに立っていたのは、

私がずっと会いたかった人物だった。

白水ルートの悪役令嬢が私なら、

風音ルートの悪役令嬢は——彼女。


四大財閥の令嬢。

九条財閥の一人娘。

九条くじょう みやび


——そして。

ひばりの 風音かざねの婚約者、その人だ。


。.ꕤ続くꕤ.。


ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

よければ評価・ブクマ・♡で応援していただけると励みになります。

感想など頂けましたら泣いて喜びます…!


やっと雅ちゃん出てきました~☺︎

個人的に好きな子なので何卒よしなに。

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