打倒!ワルの組織
日本では考えられない強烈な甘みがガツン!と舌に来て、それをかき消す様なレモンの酸味で後味は爽やか。
「日本よりもおいしいとは、、、恐るべき異世界。」
魔法を使って作ったと言われるレモンのケーキを食べている。風貌はショートケーキのイチゴをレモンに変えただけなのだが、生クリームの濃さと甘さが強烈なのである。
「魔法菓子は高級だけど、すごく美味しいのよ。タチバナは食べた事無かったでしょうけど。」
「そうそう、高いんだよね、、、それにしても美味しいね!ここ!」
「美味いな。」
横に居るメーナや、フィーシャ、勇者も口々に感想を言っていく、メーナは当然、と言う風なので、食べる機会が多かったのだろう。貴族の出だとか。
すごく羨ましい。
「────俺達にも分かった事がある。ボスの情報だ。」
美味しい、美味しい、、、と感動していたら、勇者から聞き捨てならない事が。
あれだけ問い詰めても分からなかったボスの情報が分かったのか!?と言う驚きと、メーナの「仕事してたらこのくらいできたでしょう?」みたいな視線の痛さが襲いかかる。
「男性、年齢は中年らしい、これはマフィアメンバーに共通している事だが───黒いスーツを着ているそうだ。見た目は穏やかそうな人物らしい。」
へぇ、そうなんだ。
───よくよく考えたら逃げたらいいだけだよな。そりゃ追ってくるとは思うけど、わざわざボスの情報を集めたりしなくても、、、
「そして────ボスは転生者らしい。そして魔王に通じているとも。」
あれ、魔王様ってそんな事してたっけ───ルヴェータの仕業かな?




