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裏切り者の剣士さま!  作者: 三日月カヌレ
「新」異世界生活
2/21

れっつごーとぅー魔王城!

前々から有名な小説を読み漁っていたり、異世界転生を読んでいたのですが、気になって書いてみました。

ぐたぐたと不定期に更新していきますので、文章力は御愛嬌という事にしてください!



「マジかぁぁぁぁ〜〜〜…」


ため息混じりに吐き出されたその言葉が、喉から発せられたのかすら分からない。

体の感覚すら無い。強いて言うなら心持ち体が軽いのと、少し冷たい。と言うのを感じている位で、

己の体に摩訶不思議。と言う感想を抱く。




目を覚ましたら、真っ黒なのに明るさを纏っている部屋に一人。ブラウン管テレビと粗雑な造りの椅子以外の物は何も無い。

分からない事だらけで、前の記憶から推理して、

どうやら俺は死んでしまった事らしい事だけが唯一

分かっている事だ。




「まぁ、死んでも良い様な人生だったし、後悔なんて無──────」


一つ。ある。

それは生前にスイーツを買えなかった事だ。

元々はスイーツを買いに外へ出かけたのにも関わらず、そのスイーツを食べる前に死んでしまった。

口はとっくにスイーツの気分なのである。

死んでいるのにそんな事を気にするのはどうか…と自分でも思うが。


「!?」


唐突。同じニュースを繰り返し再生していたブラウン管テレビの液晶は、一面砂嵐に覆われた。

絶え間なく激しい雨が降り続いている様な雑音が耳を刺激する。

突然。雑音の中に歪んだ機械音の様な音声が聞こえた。


「チカラ。チカ。ァ。ゥァ。チカラ。アタ。タ。エぁ。ァ。ァァァァァァ……………」


気が狂った人間の声に錯覚した。

間違いなく機械音声なのだが、その声の抑揚や、トーンや。間の置き方。その全てが人間の物。

まるで赤ん坊が無為に言葉を話している様に聞こえる。


「力を与eル。」


心の底から、恐怖した。

無理やりそう思わされている様なむず痒さが苛立ちを感じさせ、そんな感情も恐怖で塗りつぶされていく。脳に電極を刺され、「恐怖」の電気信号を送られている様な、自分の感情が捻じ曲げられている様な感覚。

目の前のテレビから目を離さないと行けないとは分かっているがそれがただ恐ろしくて怖い。俺が後ろを向いたらその瞬間テレビから怖い何かが這い出て俺の内臓を食い散らかしてしまうのではないかという恐怖心におぞましさを感じる。ただ怖い。俺はどうなってしまうのだろうかもしかしてこの意識ごと消されてしまうのか?虚無が怖い。虚無は怖い。何事よりも嫌悪をおぼえる。辺りに広がる黒色の闇に近寄りたくない。誰かの視線がおぞましい。ただ叫びたくてしょうがない。

俺の精神は次第、恐怖によって擦り減って、最後には塵の様にして消え失せた。



「             」


「あ。」


あまりの恐怖によるショック死みたいな物だ。

最後に感じたのは、体温が足元から抜け落ちて行く感覚
















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









────目を覚ますと、目の前にはコワモテな顔。

先ほどまで感じていた恐怖がどうにも思い出せない。ずっと過去の記憶の様な感覚がする。


「おはよう。泥の邪竜騎士(クレイ=ドラゴナイト)。」


泥にまみれた紺色の毛が生えている。

ボサボサとした毛、腹の毛色は薄汚れた白、狼の様な毛色だ、と思った。

RPGに出てくる狼人間の様な見た目で、

身長は人間を逸脱して高く、それに見合うナイスマッスル。もはや狼人間と言うよりも熊と見紛ってしまう。

左目は琥珀色に輝く、犬の様な瞳をしていたのだが、右目は人間の瞳。黒い瞳孔にハイライトが灯っていて、充血している様がおぞましさを感じさせる。

どういうことだ?

俺は死んだはず……なのだが、今は確かに微かながら体温を感じるし、体の感覚もある。

右手を動かして見る。

目の端に、トカゲの前足の様な物を形作っている泥が絶えず溶け出しているのが見えた。


「あっ…ひゃぁぁぁぁぁ!?!?」


我ながら情けない声が出た。

恐怖と困惑にまみれた絶叫である…はずなのだが、発せられた声は弱々しい掠れている獣の(うめ)きの様。

獣の喉で人間の発音をしてしまったからか、喉に激しい痛みを感じて、俺はすぐに黙り込んで喉を触った。


「我が魔王城で産まれたばかりなのだ、分からない事だらけだろうが─────」


コワモテな狼人間が、右手を俺の眼前に突き出す。突飛な行動に、思わず注視してしまった。


「─────極光(ライトニング)


呪文の様な言葉が発せられるのを聞き取ると、

手の平から青白いビームが放たれるのが見えた。

視界全部を覆い尽くす程のエネルギー。

「魔力」だ。理由は分からないが、そう直感的に理解できた。

だが時すでに遅し。光は俺の右半身を包み込み、

消し去っていく。

体が人間の構造とは違うのか、神経が伝達したはずの痛みはそのままメンタルダメージへと変換されて伝わった。心に重りを掛けられた様な感覚をおぼえる。


「ハハハハハハハハ!貴様が覚える魔法はまずこの初級魔法だ!」


目の前の狼男が威勢の良い大声でそう語りかける。

それどころじゃないんだよ俺は、この魔王。魔族。オオカミゴリラめ………

そんな風な悪意に満ちた考えに割り込む様な、強烈な違和感を感じた。

初級魔法?

これが…初級?


「いぁぁぁぁぁぁ…??」


ため息と叫び声が混ざってしまうのなんてはじめてだった。

RPGゲームや、インターネットで大体のお決まりの奴は知っている。初級魔法と言えば、

ちっちゃい火球を出すファイヤーや、ちょっとした電気を放つライトニング…といった物だろう。

だが、確かに目の前の狼人間は言ったのだ。

電気(ライトニング)。確かに初級魔法と言えば!の名前であるが……お前が放ったのはもはや電気では無い。全てを破壊する極光だ。

これを覚えろだと…?こんなんだったら前の人生でノルマに追われながら暮らす方が易しい。

俺は叫びそうになったが、喉が痛んで不発に終わった。

これから一章はできる限り毎日投稿するので見ていただいたら幸いです!

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