良いケーキと悪い知らせ
「で、なんで勇者パーティーを執拗に追ってるんですか?」
────あの後色々有って、俺達は無傷で勝利した。この世界の銃は技術が進んでないのか凄く弱い。一発しか撃てないし、装填には時間が掛かるからその隙に50発は殴れる。
単純に、みんなの身体能力が異常なのもあるけど。
「言うかよ────ごはっ!!」
椅子に縛り付けた捕虜のメンバーに、容赦無く蹴りを喰らわすメーナさん。相変わらず、勇者パーティーとして受け入れて貰って良かったです。裏切り者として処分されてたらどうなってたのか、と肝が冷える。
「ほら、別に貴方を殺すつもりじゃありませんから、、、言いましょう?」
悪い警官と優しい警官───みたいな方法で、情報を聞き出そうと四苦八苦。シンプルにメーナが厳しいから、俺が優しい警官役にならざるを得ない。
「────ボスが言った、それだけしか分かんねぇ。目的も何もかも、、、」
「ボスが良く行く場所は?」
「南の海岸沿いにある娼婦館、、、と、ケーキ屋のフレッシュ・アウロラだ。」
数時間の拘束の末、やっと折れてくれました。
途中、メーナが魔法で焼こうとしたりするのが大変だった。魔族とは言え、人間が焼ける様子は見たくない。
「張り込み調査と行きましょう!!」
「急にテンション上げてきたわねタチバナ、、、」
ケーキ屋!乗り込まない訳には行かないけど、こんな一大事には行けない───しかし、調査のためなのだ。行かなければならない。
「私はケーキ屋さんに行きます。メーナさんは娼婦館に。」
しょうがない。本当にしょうがない。
うん、しょうがない。しょうがない。
「貴方、、、まぁ良いわ。別にフィーシャ達に行ってもらえば良いでしょ?」
────それもそうか。
ケーキ食べた、、、こほん。調査に熱心で思いつかなかった。
「そうですね、では早速お腹も空いて───いつ現れるか分からないので、早速行きましょう。」
メーナの冷めた視線が刺さる。しかし、ケーキの前ではそんなの無力なのだ。マイルドドラッグ、砂糖の前ではね!




