表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏切り者の剣士さま!  作者: 三日月カヌレ
「新」異世界生活
17/21

新大陸アスクロリア


「ウミネコかな、」


穏やかな波に揺られる船の上、空で鳴いている鳥の声に耳を傾ける。


「やっとアスクロリアが見えてきたよ!」


フィーシャが疲れ切った声で皆に知らせた。

虚妄の魔術師を倒して数週間後、療養を経て俺達、勇者パーティーは大陸への航海へと切り出した。


「色々あったな───フィーシャ、メーナ。そして、タチバナ。」


航海中の波は酷く、皆は船酔いで昼夜問わず吐いていた。特に酷かったのはこの勇者だ。


何、旅の終わりみたいな雰囲気出してんだお前は。


「たかだか航海でそんな言葉を吐かないでくださ」


「苦痛を知らない貴方に、航海を語る資格はないわ、、、!!」


俺の言葉をメーナが遮って睨みつける。

俺以外の三人、船旅が大の苦手なのだ。

しかも大陸間の移動は基本的に船。圧倒的に冒険に向いていない。


「、、、そうですか。」


口を紡いで、押し黙る。

いいもんね。そんな事言うならお母さん喋りませんから!!


「島影が見えてきたな、、、メーナ、防御魔法を。」


俺達が降りる港は、アスクロリアの中でも有数の観光地、かつ治安が良い国だ。

遠くから見ても、その南国らしい美しい街並みは、冊子で見たフランスのナポリを連想させる。


「なんで防御魔法を?見るからに平和そうですけど、、、」


ふと、気になってメーナにそう問いかけた。

治安がいいのに防御魔法なんて、何かチグハグだ。


「いくら治安が良いと言っても、アスクロリア大陸に違いは無い───私達は見世物として高く売れる。この街のマフィアが襲ってくるとも限らないのよ。」


マフィアなんて物騒なの居たんだ!?この異世界に!

防御魔法を張ってくれてありがとうございます。メーナさん。


「タチバナ。剣を抜け。フィーシャは攻撃するな。」


と、思っていた矢先に、飛んできたのは銃弾。

────銃弾!?


「ちょっ、なんでナーロッパに銃弾なんて!?」


「何言ってんのよタチバナ、銃知らないの?」


銃弾はシールドに防がれては、甲板へと落ちる。

俺は指示通りに剣を引き抜いたが、、、銃に剣で敵うの?


「タチバナ。俺は左をやる。」


勇者も剣を引き抜き、バフ魔法を自分に掛けていく、いや、だから絶対無理だよ銃持ってる相手には!!


「────" 龍人化魔法(ドラゴダイブ) "!!」


新たに習得した魔法を試す。

龍人、つまりは単純な強化だ、しかも、それの便利な所は変装に上手いこと適応してくれるのだ。

だから、多分皆にはワインレッドのローブを羽織った姿に見えているはず。


「勇者パーティー御一行さん、歓迎いたします。」


船はまだ港に上がっていない。だが脚力で飛び越えて、船より先に陸上する事ができる。

───と、勇者と俺が上がった時、無数の銃口が向けられた。


「やっぱヤバいですよねこれ!?」


銃弾が放たれる、強化した俺は動体視力と速さで避けられる、、、けど勇者は普通の人間のはず、避けられるのか?


「────紅蓮咆(ドラゴン・ファイヤ)!!」


相手の背後に回り込み、口から火球を吐いて相手を殲滅していく。

今さらですが、ドラゴンらしく火を吹けるようになりました。いや、なんで今までできなかったんだよ!!


「終わったか、タチバナ。」


「はい──ってどうやって回避したんですか!?」


目を離した隙に勇者の方も片付いていました。

どうやったのか教えてもらいたいわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ