アリアの恋
「実を言うと私とクレア様は、初対面では、ございません」「それは、どういう事でしょうか?」
「私は、北部の貴族。ハルゼン子爵家の出なのですよ。なので幼少期の貴族の舞踏会でお会いしているのです」「まぁ!それは失礼いたしました」クレアが恥ずかしそうに顔を赤くし、近くにいたビオーネを撫で回す。「それで、子爵令嬢がなんで、こんな頭の可笑しい公女様の親衛隊長に?」エドが聞く。近くにいたアリアが、エドを蹴り上げた。「誰が頭の可笑しい公女様だ!」「す、すみません」エドは謝る。「まあ、それはいいでしょう!僕はね、こう見えても剣の才能があるんだよ!」とアリアは自慢気に話す。
するとアリアは、ニヤリと笑う。「君はいつも僕の後を付いてくる可愛い弟だったよ!」
「誰がだ!」ウィズは怒鳴る。「話が逸れましたが、私は好きで、アリアお嬢様にお使いしているのですよウィシュターニア公様」と、カミーラが言う。「お嬢様は面白い方なので、退屈しませんからね」
「そうそう!俺なんて毎日振り回されてますよ!」モリスも同意する。「でも、アリア様と一緒にいると飽きませんよね?」ヒソンが笑う。
「君ら〜褒める時はちゃんと褒めてくれるね〜どっかの公家の弟くんとは違うね〜」と言いながらまんざらでもない様子のアリアである。「それを言われると何も言えませんが……」エドも、言われっぱなしでいる。「で、そんなアリア公女閣下が以下ような要件でウィシュターニア公家邸宅に来られたのですか?」ウィズが確信に迫る。「それは、私からお話致します」カーミラが、挙手して話し出す。「実のところでふね。アリアお嬢様は、臣下であるジレーガン・ピックマン大佐と恋仲でして、それをお知りになられたお嬢様のお母上であられる先代公女、アステス様がお怒りになられお2人を別れさせようとしているのです」ウィズは、ため息を吐く。「そういう事か……」「進化?」ユリウスの頭に?マークが、浮かぶ。「進化じゃなくて臣下。家臣の事よ」アリッサが優しく教える。「 僕とエドにいちゃんみたいな?」「……まぁそんな感じかな」ウィズは、エドに悲しい目線を送り話を戻す。「先代リターニア公女といえば、典型的な貴族第一主義のお方だ。そのジレー何とかは、平民の出というところだろ?」「ジレーガンだよ!!」アリアがプンスカと怒る。「ジレーガンくんはね、エッチの時も自分だけ気持ち良くなるんじゃなくて一緒懸命に腰を振ってくれるんだよ!しかも僕がイっちゃたあとも、ちゃんとお掃除までしてくれるし。ちょっと口下手なところも可愛いんだよ!アリア様アリア様って甘い声なんか出しちゃって僕が深いキスをすると顔を赤くしちゃってね。そこもまた可愛いの!」アリアが自慢する。「まぁそんな事よりもな、アリア。お前は私に何をさせたいのだ?」アリアは、モジモジと体をよじらせる。「ねぇカーミラから頼んでよ」「ダメですよお嬢様。自分のお口で言わないと」「じ、じゃあモリスから言ってよ」「私からはなんとも」「な、ならヒソ、」「さっきまでの饒舌さがあれば大丈夫です!」親衛隊に断られたアリアは、覚悟を決めた目をしてウィズと向き合う。「ア、アルベルトくん!!」「なんだねアリアさん」ウィズは、おとぼけた振りをする。「ぼ、僕ね、ジレーガンくんとね結婚したいんだ。でもね、お母様がダメだって言うの。それでね、ウィシュターニア公のアルベルトくんにね、僕とジレーガンくんの結婚を認めるようにね頼んで欲しいんだよ」「それは、公女としての頼みかね?」「ぼ、僕の個人的なお願い!」「なら……少し考えておこう」ウィズは、ニヤリと笑い席を立つ。すると、女性陣達がウィズを囲う。「旦那様、是非ともアリア様にお力添えを!!」「そうだよ。身分違いの恋凄く憧れる!!」「兄さんアリア様の恋を成就させてあげてください!!」「そうです。これは美しい愛ですよ。ウィズ兄様」
「もしもお2人が別れたら一緒口を聞きませんよ!!」ウィズは、その圧に負けそうになる。本当のところ面倒くさくて逃げ出そうとしていたのだった。わかった。考えておこう」ウィズは、そう言ってその場を後にしようとするも、クレアに制しされる。「考えるのではなく実行してください!!」「なんでそこまでお前達がアリアの方を持つのだ」「女の子なら誰でも方に持ちます!!旦那様なら、アリア様のお母様を説き伏せることができるでしょ!どうか、お頼み申します」「お願いします」「ウィシュターニア公の威信にかけて!!」「ですから、考えてではなく実行してください!!」女性陣達の圧に負けたウィズは、深いため息を吐き、アリアの元に行く。「……まあなんだ……私も頼まれてしまったし君の母君に話だけでもしてみるか……」「ほんと!!?」
「本当のことを言えば、アステス様が怖いのだ」「兄上にも怖いものがあるのですか?」エドが聞く。「お前達は、あのお方の怖さを知らんのだ」「怖さ?」
「アリアの母君は、私の義理の伯母にあたるお人で、現役の公女だった頃は相当なやり手でな、付いた2つ名が【北の魔女】だ」ウィズは、何かを思い出したようにため息を吐く。




