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ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
剣の国アニース編
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晴天の霹靂

レイヴとヒリュウの一騎打ちは、凄まじい戦いだった。

(これが、アニースの剣士の戦いなのか)エドは、2人に圧倒されていた。ヒリュウの斬撃をレイヴは剣で受け止める。

「私はアニース王国騎士団長だ!貴様に負ける訳にはいかん!」レイヴの剣を受け止めたヒリュウはそのまま刀から、斬撃を放ちレイヴは、青い雷撃を纏った斬撃でそれを相殺する。「蒼雷斬撃!」レイヴの剣から放たれた斬撃は、ヒリュウを捉えてそのまま吹き飛ばす。

ヒリュウは、倒れこむがすぐに起き上がる。「どうやら、私は貴様を舐めていたようだ」「その余裕が命取りになる!」するとレイヴは剣を構えると全身から紅いオーラを放つ。「血の色か……その一撃を食らえば、タダではすまなさそうだな」ヒリュウは刀に手を添える。「全力で行かせてもらう」レイヴが、一歩踏み出した瞬間、背後に移動するとそのまま剣を振り下ろす。しかしレイヴはそれをわかっていたかの様に受け止める。

「見えているぞ」「それはどうかな!」2人は、剣をぶつけ合い火花を散らす。そしてレイヴは空中に飛び上がり剣を両手で持ち晴れていた空は、闇に包まれ稲光がレイヴの剣に落とされる。

「我、晴天支配し青き刃で魔を滅する者なり。【霹靂雷鳴】!!」ヒリュウは、刀を抜刀して、その一閃でレイヴの放った渾身の一撃を相殺する。「なるほど、アニース王国最強の名は伊達ではないな」だが2人の戦いも終わりを迎える。「ぐっ!」青い雷撃が、刀を通してヒリュウの両腕は、焼け切れる。苦渋の表情を浮かべるヒリュウだったが、すかさずレイヴと距離を取る。「お前とは、いずれまた戦う時が来る。その時は、正々堂々と戦おうではないか」ヒリュウはそのまま、姿を消した。

「レイヴ卿!大丈夫ですか?」エドが駆け寄るとレイヴは地面に倒れる。「エドワード殿……私はまだ大丈夫です」とレイヴは立ち上がる。纏っていた青いオーラは、みるみるうちに消えていき、レイヴは力無く倒れる。「閣下、お肩を」王国騎士団員がレイヴを支える。「すまないな……」レイヴは、口から血を流す。「レイヴ卿まさか、先程のリミッター解除とやらには副作用が?」「そのまさかです。私が全力を出すには、大きなデメリットがあります」

レイヴの左腕は、焼け焦げていてかろうじて原型を留めていた。「剣帝公の称号を持つに相応しい力ではありますが……私はまだ未熟だ」とレイヴは力なく笑う。「エドワード殿、私の事は構わずフランネ姫の行方を捜してください」

「しかし……」エドは、レイヴに肩を貸しながら言う。「アルベルト卿のところへ早く」「わかりました。レイヴ卿」エドは、レイヴを王国騎士団に任せてウィズの元に向かった。


ベルモットの前に立つ男は辺りを見渡す。「何者なんだい?君は」

「うーんそうだな……幽霊とでも言っておこうかな」ベルモットがニヤリと笑う。「幽霊?なら君は死んでるのかい?」「質問ばかりだね。私の名は、アルベルト・ウィシュターニアだ」ベルモットは、一瞬驚くもその表情は、不気味な笑みを浮かべる。

「初代剣神……やはりそれが、神器の能力か……」「そ、そんな……ことが」スノーは驚きのあまり剣を地面に落としてしまう。「お嬢さん。下がっていなさい」初代剣神アルベルトがスノーにそう言うとベルモットは、不気味な笑みを浮かべる。

「現人神……神器の能力……死人を呼び出す力。欲しい!!」「そうかい。でも呼び出すとは、少し違うな。私は子孫の身体を借りているだけだ。剣神流【神速の太刀】」その瞬間ベルモットの右腕が斬られて宙を舞いその威力は、ウィズの神速の太刀を遥かに超えていた。「剣神流【刹那の咎め】」振り上げられた姿勢そのままに幾万もの斬撃が放たれベルモットは、細切れにされ吹き飛ばされる。

「もう時間がないか……お嬢さん」

初代剣神は、スノーの元に歩き出しニッコリと微笑む。「すまないが、私は、刹那の時間しか活動出来ない。あとは、任せましたよ」そして初代剣神の体は霧に包まれ、ウィズの姿にもどった。「兄様!!」スノーは、思わずウィズに抱きつく。「これはいったい……」自身の見に起きた出来事に驚きつつスノーを抱きしめる。「私は大丈夫だスノー。それよりベルモットは?」辺りにはベルモットの片腕だけが残っていた。

「初代剣神様の化身が現れベルモットを退けてくれました」「初代……剣神?」「今は、兄様の治療を」スノーは、ウィズに肩を貸して支える。

「ありがとうスノー。それより、フランネ姫が心配だ」ウィズは、スノーと共にフランネ姫の元に急いだ。

「う……ん……ここは?」フランネ姫は目を覚ますとそこは、ウィズの自室であった。「良かった目が覚めたんだね」ウィズはフランネの近くに腰を下ろした。

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