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ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
剣の国アニース編
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堕天の少女

少女は、表情1つ変えずに長剣の血を払う。「君は……」「彼女は、僕のお姫様さ。死神ウィズ・アルベルト」声がする方向には、白い長髪に赤い瞳をした【殺人鬼】の2つ名を持つ

ベルモット・ワイズが姿を現した。「ベルモット!!」「地獄から舞い戻って来たよ」ベルモットが指を鳴らすとさっきまで群がっていた黒服達は、姿を消し少女とベルモットだけが、残った。「貴様、その子に何をした!!」スノーが激高して叫ぶ。「さっきも言っただろ?お嬢さん。この子はね僕の可愛いお姫様さ」ベルモットが少女の肩に手を乗せて不気味に笑う。「まさか、その子がフランネ姫なのか」ウィズは、眉間に皺を寄せ殺気を放つ。

「御明答だよ」その瞬間、スノーがベルモットに対し斬撃を放ちフランネが長剣で薙ぎ払いベルモットを守った。「音速の太刀とでも言えばいいのかな?まぁ私には届かなかったが。残念だったね」「この外道がぁ!!フランネ姫に何をした!」普段のスノーとはまるで別人のような殺気が放たれベルモットを見据える。「君達のお姫様は、魂を取られた状態で生きている。今や彼女は私の操り人形さ」

「人形だと?」

「そうさ。殺戮の人形にしたのは私だ。さぁ幕は上がったよ」

「貴様!!」スノーがベルモットに向かって駆け出す。

「君じゃ私にの魂には届かないね」ベルモットに立つフランネの斬撃でスノーは、吹き飛ばされながら、何とか体勢を立て直し踏みとどまる。

「全ては我が主の為に……」魂のない操り人形となったフランネは、長剣を構える。「地獄回遊」スノーに放たれた斬撃は、ウィズが初代剣神の剣で弾き飛ばす。「その子も殺すのか?死神。戦場で殺してきた幾人の様に」ベルモットはウィズを嘲笑うかのように剣を抜く。「さぁ私と踊ってくれるかい?」舌なめずりをしながらベルモットが走り出しウィズとベルモットが剣を交える。

「さぁ楽しもうじゃないか!!」ベルモットが上段から剣を振り下ろす、ウィズが横に避けそのまま胴に横薙ぎを放つもベルモットは、それを紙一重で躱し、下段から蹴りを繰り出す。ウィズはそれをガードし蹴りで押し返すと互いに距離を取る。「いいね!いいね!いいね!!」ベルモットが嬉しそうに剣を構え直す。「また、強くなったなね」「貴様になにがわかる」ウィズが不適に笑いベルモットも釣られて笑う。「なるほど……君を本気にしてみたい。麒麟!」次の瞬間、雷撃の様な斬撃が空気を裂き刹那、ウィズの前では無力となり雷撃は、消滅する。「凄いじゃないか……一瞬でどれ程の斬撃を放ったんだい?」「何びとも我が領域では、無となる……神速の太刀」ウィズが、そう呟くとベルモットは、一瞬で地面を蹴り上げ走り出す。

「流石だ……やはり君は……」次の瞬間、ウィズに首を掴み上げられ地面に押し付けられていた。「さて、響かせておくれ。君のレクイエムを」

「変態野郎が」ベルモットは不適に笑い答える。「このまま首をへし折っても良いのだがな?もっと遊んでおくれよ」「戯れ言を……」ウィズは、ベルモットから手を離すと立ち上がり、首の骨をコキコキ鳴らした。「私は、紳士でね」

「貴様が紳士なら、まともな人間はどうなると言うのだ」フランネが剣を構えると地面を蹴り上げウィズに向かって行くる。

「全て主の為に」フランネがそう叫ぶと同時に斬撃で地面は抉れ砂埃が舞う。「兄様!!」スノーが叫ぶ。

「私は、大丈夫だ」ウィズがそう答えるとフランネ後が長剣で斬りかかるもそれを紙一重で避ける。

「排除する。全ては主の為に」フランネは、その場からウィズの腹部を蹴り飛ばし距離を取る。「大丈夫ですか」スノーが駆け寄りウィズに声をかける。

「問題ない」ウィズは、立ち上がると剣を構えて構え直す。

「完全に洗脳されているな」「はい」

「スノー、君はその子を救いたいか?」ウィズは、フランネを見据えながらそう尋ねる。「勿論です。私の命に変えても」

「そうか……」ウィズがそう呟くとフランネが長剣を構えて走り出す。

「可愛い妹の頼みは聞かないと駄目だな」ウィズは、そう呟くと初代剣神の剣を構えて走り出す。「閃光」

「全ては我が主の為」フランネが長剣を構えるも斬撃は、フランネの頭上を斬り裂いた。

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