剣の国アニース
エドとスノーと別行動となったウィズとユリナンテは、ひと通り街を探索しているとウィズは、当初の目的の為に鍛冶屋を探す。「あったぞ」ウィズが指差した先には、大きな看板があり剣の絵が描かれている。中に入ると様々な武器が並べられていた。「いらっしゃいませ〜」店員が笑顔で出迎えてくれた。「すまない……剣を直して欲しいのだが……」「はい!では、拝見させて頂きます」若い女性店員は、ユリナンテを見ると少し驚いた表情を見せたがすぐに笑顔に戻る。「この剣なのだか」剣を受け取った店員は、ビックリ仰天する。「と、父さん!!」すると中から気難しそうな老人が出てくる。「なんだ?騒がしい」「こ、この剣を見てよ!」老人が剣を受け取りまじまじと見て先程の女性店員と同じく驚く。「竜の刻印それにこの刃紋は帝国の恩賜の太刀!あ、あんたはいや貴方様は、一体!!」ウィズは、頭を搔きながら照れくさそうに名乗る。「申し遅れた。私は、帝国軍中将。ウィズ・フォン・アルベルト・ウィシュターニアだ」名を聞いた店主は卒倒してしまい女性店員は、硬直してしまう。「私ユリナンテ!!」そんな事お構いなしにユリナンテが、ぴょんぴょんと飛び跳ねてツンツンと店主を指で突っつくと店主は、目を覚まし立ち上がった。「て、帝国の大貴族様が何故我が店に!!」「いや、私の剣を直して欲しいと思ってな」店主が改めて剣を見ると歴戦によっと大分損傷しているようだった。
「と、父さん!もしも失敗したら私達処断されちゃうよ!」正気に戻った娘が店主に耳打ちする。
「そんな野蛮な事はせん。剣神の名において誓おう」「しな〜い」ニッコリ笑うウィズとはしゃぐユリナンテを見て娘はアタフタとする。「も、申し訳ありません娘が失礼を」それを見かねた店主が弁解をする。「申し遅れました私は、この国で鍛冶屋を営んでおりますオリーバと申しますこっちは、娘のパロマです」「よろしく!オリーバ!パロマ!」ユリナンテは、店主の手を握りブンブン振り回す。「こら、ユリナンテ呼び捨てはいかんぞ!まぁ、早速直して頂けるか?」
「はい!喜んで!」元気のいい返事をすると早速作業に取り掛かる。「では、出来上がりましたらお届けにあがります。お代は、結構ですので」
「いや、代金は支払う。この剣を直すのに掛かった費用を教えてくれ」「いえ!代金は、結構です!」「そうはいかん。これは私の剣だ。私が払う」店主が食い下がるがウィズは、断固として譲らない。
「わ、分かりました……では、金貨一枚で……」渋々と店主が答える。
「分かった。では、金貨一枚だな」そう言うとウィズは、懐から財布を取り出し金貨を1枚取り出しオリーバに手渡した。「お預かりいたします……」オリーバが預かると作業に入る。すると店に甲冑を着た兵士が入って来た。「何だ貴様らは?」
辺りに剣呑な空気が流れる。
「ウィシュターニア公様とお見受けいたします。我々はアニース王国に属するものです」「王国の兵がウィシュターニア公と知って私に何の用だ」兵士達が仰々しく頭を下げる。
「王城ホワイトナイツにて女王アムネシア様がお待ちです」「そうか。店主よ剣を頼むぞ!」そう言い残すと店を去った。
城に行く道中ユリナンテが質問する。「ねぇねぇ!兄ちゃんは、女王様に会ったことあるの?」「面識はない」ユリナンテに答えながらエド、スノーと合流し王城に着くと門番達が出迎える。
「ようこそいらっしゃいましたウィシュターニア公閣下」王国兵が一列に並び膝をつき出迎える。「お待ちしておりましたウィシュターニア公様」玉座には、女王が座していた。
「女王陛下にご挨拶申し上げます。グラディウス帝国公爵、ウィズ・フォン・アルベルト・ウィシュターニアでございます」ウィズは、貴族流の挨拶をする。「ウィシュターニア公が妹スノーでございます」「同じくエドワードでございます」2人は軍人流の挨拶をする。ユリナンテも真似をする。
「面を上げなさいウィシュターニア公」「はっ!この度は如何様なご用件でしょうか?」ウィズは、女王に質問する。「公は、初代剣神であられるアルベルト・ウィシュターニア公とアニースのご関係をご存知ですか?」「初代剣神は、この国で生まれたと聞いております」アムネシアは、妖艶に笑う。「そうですね。少し付け足すと剣神様の妻は我が祖先であるアニース王家の生まれなのですよ」アムネシアな更に話を続ける。「実を言うと公にこの国を救っていただきたいのです」「それは、どういった事でしょうか?」そしてアムネシアは目を閉じて語り出す。




