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ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
海洋国家アトランティス編
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特使御一行脱走大作戦

「だって、皆さんに罪はないじゃないですか!」

ミカヅキが必死に牢を開けようと踏ん張っている。

「ミカヅキ殿……」メアは溜息を吐く。

「それでどう脱出する?看守を殴り飛ばすか?」ウィズが言った。

「あまりお勧めはしないなですが……」

「でも、牢から出る方法はこれしかないんじゃないかな?」アリエルは腕を組んだ。

「メアさん、何かあります?」

「ありません」メアは首を振る。

「やっぱりね……でも、こんな所で死ぬのはイヤでしょう?」

「……はい」

「アリエルとメアが、看守に色仕掛けするのはどうだ?」今度は、ダブルパンチがウィズの顔面にクリーンヒットする。

「さっきからおかしいですよ」ロイネットが訝しむ。「それは、きっと皆さんが飲んだ魔法の水のせいでしょう」ミカヅキが、答える。

「どういうことですか?」「あの水は、魔法の水……本当の名前は、真実の水……飲めば、その者の内なる自分になる秘薬なのです」ウィズが、ため息を吐く。

「それなら、私は心の中ではこんなにアホという事か?」「それは……私もハッキリとは言いきれませんが、ウィズ殿は幸い飲んだ量が少量なためにそのうち正気に戻ります」

「なら、何故私達は、何も起こらないのですか?」アリエルが尋ねる。

「それは、心が澄んでいる証拠です」「なーるぼど納得です」ウィズがミカヅキの頭を叩く。

ミカヅキは、暗い顔をする。

「多分、スイメイ大臣は、真実の水を大量に飲んだのでしょう」

「だからといってこのまま殺されるのを待つなんて馬鹿らしい」ウィズは立ち上がりミカヅキに向き合う。

「帝国の特使……いや、帝国軍人として貴方に力を貸しましょうミカヅキ殿」「軍人?外交官ではないのですか?では、貴方達は一体……」

「まぁ嘘を付いていたのは謝ります。私の真の名は、ウィズ・フォン・アルベルト・ウィシュターニア。帝国軍中将です」「ウィシュターニア……どこかで聞いたことが……

そうだ!帝国の死神の名が確か、貴方と同じ!」「そう私が、その死神と呼ばれている男ですよ宰相殿」ミカヅキが疑いの眼差しをウィズに向ける。

「本当ですよ」ロイネットが言った。「この人が、帝国最強最悪!死神、ウィズ・フォン・アルベルト・ウィシュターニア公です!」

「そう褒めないでくれよ照れるだろ?」ウィズは嬉しそうに微笑んだ。

ミカヅキとロイネットは呆れた様な目でウィズを見たのだった。

看守達がやって来たようだ。

「いや、ちょっとこれを見てください」ウィズは手招きする。「なんだ?」ウィズは近ずいた看守の胸ぐらを掴み顔面がめり込むまで引っ張った。「ウィズ殿なんてことを!」「死んでは…ないと思います」

「貴様!!」他の看守が銃を構える。「看守が囚人に発砲するのか?」ウィズは、鍵を奪い牢屋を開け胸ぐらを掴んでいた看守を他の看守に投げつける。

他の看守達は発砲してきた。その時、メアとロイネットが素手で応戦する。「ロイネット殿、殺してはダメです。あの水のせいです」「ええ!わかってます!」ロイネットはミカヅキに言われて、トドメをさすのをやめる。

ロイネットとメアが応戦している中、ミカヅキが牢を出ようとする。

しかし、牢の外にいる看守が警棒でミカヅキを叩く。ミカヅキは意識を失ってしまう。

「……やはり殺す気か」ウィズは、ミカヅキを庇うように立ち塞がり警棒を持った看守にボディブローをお見舞いし警棒を奪って近くにいた看守を死なない程度に殴り倒れそうな看守を無理やり立たせて微笑む。

「我々の武器はどこかな?」看守が指をさす方向にウィズ達の剣があった。「ありがとう……では」ウィズは看守を地面にめり込むまで叩きつけると剣を手に取った。ミカヅキは頭を抑えながら起きる。「あ、ありがとう」

「礼には及びません」ウィズがミカヅキに剣を渡す。

「まだ、戦いますか?」ロイネットが言った。

「まさか……私ももう手加減する余裕はありません」メアとロイネットが看守を全員倒してしまう。

「さてと……」ウィズは牢屋の前に集まった看守達を見据える。

「どうする?僕としてはさっさと逃げた方がいいと思うけど?」ロイネットが言う。

「逃げましょう!」ミカヅキが叫ぶ。

「逃げるにしても、こいつらはどうするの?」メアが看守を殴りながら言った。

「本当に殺さなくていいの?」アリエルが、看守達を見る。

「……無駄な争いはやめましょう」ミカヅキが言う。

「……まあ、確かにな……それではさっさと逃げよう」ウィズは全員を急かし出口に向かった。

牢屋から出た5人は階段を駆け上がるとそこには多くの囚人達が集まっていた。皆武器を持っている。恐らく、看守達に反乱するようだ「これは……」「行きましょう!」ロイネットが、武器を持ってないミカヅキを引っ張る。

出口を出るとそこには看守達が待ち構えていた。「待て!脱獄する気か!」看守は、銃を構える。

ミカヅキの体が震えていた。それを見たメアが叫ぶ!「ロイネット!ミカヅキ殿を守れ!」

ミカヅキは、前に出て手を広げた。「皆さん!私達を撃たないでください!」

「何を言っている!?」看守が発砲した。その銃弾は、全てミカヅキの体に命中してしたように見えたが、ウィズが弾丸を全て弾き返していた。「させんよ」ウィズが銃を持った看守を殴り倒す。

ミカヅキは、囚人達の方を向き叫ぶ!「皆さん聞いてください!」

発砲してきたがメアが弾き返す。「貴方達は……」

囚人達もざわつく。「貴方達は国を憂いスイメイ大臣に逆らいここに収容されました。私はこの国の宰相ミカヅキです!」

ミカヅキの名を聞いて囚人達はさらにざわめく「だから、私に力を貸してください!」

「ミカヅキ殿!」ロイネットが、叫ぶ。ミカヅキは笑顔で頷く。

「皆さん!スイメイ大臣は、妄想に囚われた被害者なのです!この国を救いたいと思いませんか?」ミカヅキの声は地下牢に響き渡り多くの囚人達が手を上げた。

「ここから逃げたい人!」メアが大声で問うと多くの囚人達が手を上げたのだった。「流石、国家元首お見事です」ロイネットが呟いた。

看守達が、発砲してきた。「さてと、ここらで逃げるとしますか?」ウィズが言った。

「皆さん!私に付いてきてください!」ミカヅキが叫ぶ。 地下牢に歓声が上がるのであった。

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