スイメイの野望
「ハッハッハ!ミカヅキ殿!奴隷などと人聞きの悪いことを言わないで頂きたいな!」
しかし、ミカヅキは構わず話を続けた。
「スイメイ大臣、貴方の言う通り……国ごと支配すれば確かに国は発展し、豊かになるでしょう。しかしそれは侵略と何が違うのでしょうか?」
するとスイメイは笑って答えたのだった。
「ハッハッハ!侵略というのは国の資源を奪うために行う行為であろう?つまり何かを得るために他のものを奪っていくことだ……。だが、儂らは違うのだ!このアトランティスの繁栄のために国ごと支配するのだから!それに何も全ての民を奴隷にするわけではない!」
ミカヅキはスイメイに更に質問した。
「では、スイメイ大臣が仰る国ごと支配するというのは具体的にどういうことなのですか?」
するとスイメイは笑顔で答えたのだった。
「ハッハッハ!それはな……最初はどこかの国に狙いを定めるだろう」そしてウィズ達は、スイメイの言葉に耳を疑った。そして、その国を侵略し……支配下においたら次に他の国も征服する。最終的に全ての大陸を支配し……この国アトランティスは世界の頂点に立つのだ!」
それを聞いたミカヅキが言った。
「スイメイ大臣、貴方は正気ですか!?そんな事をすれば世界は間違いなく滅んでしまいます!!」
しかしスイメイは笑いながら答えたのだった。
「ハッハッハ!ミカヅキ殿よ……何を馬鹿なことを言っておる?儂らがこのアトランティスに住む限りこの国が滅ぶわけがぶわけがなかろう!」
ウィズはミカヅキに尋ねた。
「ミカヅキ殿こいつは……一体何を言っているんだ?」私が尋ねる。
「正気なのか?そんなことすれば間違いなく世界は滅びるぞ。何故そんな馬鹿げたことが言えるんだ」するとスイメイは笑いながら言ったのだ!
「ハッハッハ!そんなことにすら気づかないとは……愚か者どもめ!いいか?我らには、アトランティスの神が付いているのだ!」
「スイメイ大臣、それはどういうことですか?」するとスイメイは答えた。「どうもこうもないわ!何度も言わせるな!アトランティスの民こそ世界の支配者なのだ!」
私達は更に耳を疑った。するとミカヅキはスイメイに聞いたミカヅキは更に質問した。
「スイメイ大臣。貴方はいつからそのような愚かな考えを」するとスイメイは答えた。
「ハッハッハ!それを聞いてどうする?それを知って何になるというのだ?」
そう言うとスイメイは笑いだした。そして……突然笑いだしたかと思えば邪悪な笑みを浮かべスイメイが指を鳴らすと数十人の兵士が入ってきて私達を拘束する。
「おい!待て!私はこの国の国家元首だぞ!こんな扱いをしていいと思っているのか!?」と、ミカヅキは言ったが兵士は聞く耳を持たずにミカヅキを牢へ連行していった。そして私達も牢に連行されていったのだった。
「おい!私の話を聞いているのか?何故私がこんな扱いを受けるんだ!」ミカヅキは未だに叫び続けている……。すると兵士が答えた。「スイメイ大臣のお話を黙って聞けないのか!」と兵士が言うとミカヅキは怒って怒鳴り始めた!
「何がスイメイ大臣だ!!私はこの国の国家元首だぞ!!」しかし、兵士は全く相手にしようとしなかったのだ。そしてウィズ達は牢に連れて行かれたのだった……。
帝国からの使者として海洋国家アトランティスに訪問したはずだった。しかし、どうやらこの国では違うらしい。ウィズ達は牢に閉じ込められたのだった。
帝国からの特使として、海洋国家アトランティスにやってきたが、アトランティスの国家元首ミカヅキ殿に歓迎されたが、海運大臣スイメイによって、牢屋に入れている。笑える話だ。
「こんな事ならジーク爺さんに暇つぶしの仕方を聞いとくんだった……」ウィズがため息を付く。
「バカ言ってないで、脱出方法を考えてよ」アリエルが呆れながら牢の天井を見上げる。「仕方あるまい。剣も取られたしな……お前こそ参謀だろ?何かないのか」「ウィズくんなんかこの国に来てからダメダメだね……」
「すみませんウィズ殿……」この国の宰相ミカヅキが力無く呟いた。「この国の大臣選出方法を知りたいね」ウィズはそう悪態を付いた。「何を言ってるんですけ兄上、このままでは我々は処刑されますよ」
「と、言われてもな、素手で牢を破れるわけもないし……誰か、煙草を持っていないか?」ウィズは、メアに思っいきり頭を叩かれる。「牢の中で煙草を吸うバカがいいますか!」
「やっぱり、ダメか……」ウィズは溜め息を吐く。
「……あの」ミカヅキが口を開く。「こんな事に巻き込んでしまってすみませんでした」「誰も貴方の責任とは思っていません」メアは肩を竦めた。「俺は怒ってるよ」ウィズがヘラヘラと笑みを浮かべる。
「……何に対してですか?」ミカヅキはウィズを見つめる。「私達が捕まった事ですよ!」「まさか、アトランティスの人達は皆こうなんですか?」アリエルが口を挟む。
「……こうとは?」ミカヅキが首を傾げる。
「こんな風に牢にぶち込む事ですよ」ウィズはミカヅキを睨む。
「いえ、そんな事は……」ミカヅキは少しバツ悪そうにしている。
「まあ、いいじゃない。これぐらいなら」アリエルは言った。「まぁ、お前はな」
「まぁ、死ぬよりはね……」とウィズとミカヅキは笑った。
「これからどうしましょうか?ここで一生暮らすわけには行かないし……」アリエルが溜め息を吐く。
「皆さん!ここから出ましょうよ!」牢の外からミカヅキの声が響く。




