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ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
帝国編(スノー・ホワイト)
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新米ママの奮闘記

スノーはモードレッドを育てるために奮闘することになった。まず、最初に始めたのは食事だった。モードレッドはまだ赤ん坊であるため母乳が必要だった。しかしスノーは母乳を当然出せない。そのため、スノーはモードレッドのために粉ミルクと哺乳瓶で与える事にした。幸いにも隊舎のウィシュターニア城には、ビオーネやユリナンテが使っていた物が残っていた。そのため、それを使わせて貰うことにした。最初は、哺乳瓶の吸い口を咥えることに慣れず吐き出すことも多かったが、スノーは根気よく教えた。そして徐々に慣れていったのか少しずつ吸うようになった。次に始めたのが入浴だった。モードレッドは、まだ赤ん坊のため一人で入れることは出来ない。そのため、スノーが一緒に入って洗うことにしたのだ。最初は戸惑っていたものの慣れてくると気持ち良さそうにしていた。また、石鹸を使う際は泡立てたものを使わずに直接手で洗うようにした。これは、衛生的に良くないからと言う理由もあるがスノーがモードレッドの身体を直に触りたいと言う思いもあったからだ。「じゃあ、洗い始めるわよ」スノーは、そう言うとモードレッドの身体にお湯をかける。モードレッドは、初めは驚いたようだが徐々に慣れていったようだ。

スノーは、モードレッドに優しく語りかけながら丁寧に洗うと湯船に浸かる。湯船から上がるとモードレッドを見つめる。すると突然、モードレッドが泣き始めた。「よしよし……どうしたの?」スノーは、慌ててモードレッドを抱き上げるとあやすように揺らした。どうやらまたお腹が空いているらしいようだ。「ごめんね……今あげるから」スノーはそう言うと哺乳瓶を口に咥えさせるとゆっくりとミルクを飲むも泣き出してしまう。

「お腹が空いてたんじゃないの?」

モードレッドの視線はスノーの胸に集中していた。「ごめんね、私おっぱいは出ないんだよ」「ま!」スノーは、苦笑いしてモードレッドに語りかける。「しょうがないなぁ。でもいくら吸ってもお乳は出ないのよ?」モードレッドは、スノーの乳房を見るとうっとりした目をして吸い付く。「もう!くすぐったいよ」スノーは、クスクスと笑うとモードレッドを優しく抱きしめた。

その後、寝る準備を整える。そしてベッドに入るとモードレッドがスノーに抱きついてくる。「どうしたの?甘えん坊さん」スノーは、そう言うとモードレッドの頭をそっと撫でると優しく微笑んだ。「私の可愛い子」そう言ってスノーは眠りについたのだった。

翌朝、スノーが目を覚ますと隣にはスヤスヤ眠るモードレッドの姿があった。「よく眠ってるわね」スノーは、そっとモードレッドの頬に触れる。すると、くすぐったかったのか少し身じろぎするが起きる気配はないようだ。

スノーは、ベッドから抜け出すと着替えを済ませて部屋を出る。そして食堂へ向かうために廊下を歩いていると前からエドワードが歩いてきた。「おはよう」

「ああ……おはよう」エドワードは眠そうに欠伸をする。「また徹夜?」スノーが呆れた様子で言うとエドが頭を掻く。「まぁね」現在駐屯している公軍の指揮権は、第一大隊隊長のエドワードにある。「あまり無理しないでよ」

「ああ……わかってるよ」そう言うとエドは頭を搔く。「そういえば、メアのやつから聞いたぞ。赤子を拾ったとか」エドがスノーに問いかける。

「うん……そうよ。あの子は私が責任を持って育てるつもり」スノーは苦笑いしながら答える。「そうか……なら報告のついでに兄上達にその旨を伝えてこいよ。こっちの処理は我々でしておくから」「ありがとう。そうさせてもらうわ」スノーは、そう言うと足早にその場を立ち去った。

部屋に戻るとモードレッドがベットの上で上機嫌でスノーを出迎える。

「あら?起きたの?」

「あう!」モードレッドは、嬉しそうに返事をする。「じゃあ、朝ご飯にしようか」スノーがそう言うとモードレッドは、元気よく手を上げた。

授乳を済ませ上機嫌なモードレッドを抱きながらスノーは、帝都に戻る準備をした。「さて……そろそろ行こうかな?」スノーは、そう言うとモードレッドを抱きかかえて部屋を出る。そして廊下を歩いていると正面からメアリーが歩いてきた。「あら?お出かけかしら?」

「ええ、エドが兄上に報告するためにね」

「そう……気をつけて行ってきてね」

「ありがとメア」スノーは頷くと歩みを進める。その後、スフィルドに第三大隊の引き継ぎをしてから帝都に戻った。

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