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ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
ユスタリス神聖国編
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女神アクエリウス

「てめぇ誰にそんな物を向けてんだあぁコラ。天罰が下るぜ」「……口を慎めと言っただろ」男は、ロサリエの首筋に剣を当てる。

「臭い息を吐くなて言ったよな。あぁコラ刃物野郎」2人が睨み合う。「……私は構わんがその腕では満足にやれんだろ?」「チッ命拾いしたなあぁコラ!」ロサリエは最後に思いっきりウィズの股間を蹴る。「うぐぅ……」ウィズは、その場に倒れる。それを見てロサリエは鼻で笑った。「おい死神」ロサリエは、ウィズの耳元で囁いた。「てめぇに未来なんてねぇよえぇコラ」

「私は……貴様には屈しない……」ウィズは、ロサリエを睨む。

「俺様にそんな目を向けるなあぁコラ!ぶっ殺すぞ!」「……さっさと神器を回収して撤収するぞ」「俺様に指図するなつってんだろうが!あぁコラ」ロサリエは、剣神の剣を奪い取り意識が朦朧とする中トドメの一撃を食らわせる。

「今回は、あのカスのお陰で生かしてもらっても次は、ねぇぜあぁコラ。てめぇとこのアバズレ女神と死人剣士の剣は貰ってくぜ」「ま……て」

「待てだぁあぁコラ?負けたら黙って這いつくばれや!!」ロサリエともう1人の男はレイシャを連れてその場から立ち去った。そしてレイシャを抱き抱える男が意識が朦朧とするウィズに言った。「……我々はこれよりこの娘と女神アクエリウスの魂の分離及び女神の復活の儀式を行う為にアクシズ教国に向かう。ベルモット達は既に向かっている。貴公にこの娘と初代剣神の剣を取り戻す意思があるならば、アクシズ教国に来い」「レイシャ殿……」「……この娘を救いたいのであれば急ぐがよい。ただし、貴公がこの娘の命より己を優先するならば話は別だがな」「ケッほっとけよ。それにしてもアクシズ教国は、臭くて行きたくねぇぜあぁコラ。どうせあのヴァンパイア野郎もいるんだろ?あの野郎悪魔臭くて敵わないからよ」そして声はだんだん小さくなりウィズは、そこで意識を失った。

目覚めた時ウィズは、白い部屋にいた。「お目覚めですか?ウィズ・アルベルト様」ウィズの目の前には、青い髪を靡かせる美女が立っていた。ウィズは、その神々しい姿に心を奪われる。「ずっと貴方を見ていました。ウィズ・アルベルト……わたくしの名はアクア。女神アクエリウスです」「女神アクエリウス様……というかとは私は死んだのですね」女神アクエリウスは首を横に振る。「それは、違いますよ。ここはわたくしの精神世界です。わたくしは貴方様をずっと見てきました。今、貴方様が置かれている状況、ベルモット・ワイズの企みをお教えしましょう。ベルモット・ワイズは、現在アクシズ教国に潜伏しています。それはわたくしの身体に魂を戻しその力の全てを我がものにする為にです」「アクエリウス様、奴らは神器と呼ばれる物を集め何をする気なのですか?」女神アクエリウスが悲しい目をしてからウィズの頬に手を触れる。「それは、終末の戦争……【ラグナロク】を起こし世界を創り変えようとしているのです。我が父、天地創成の神ゼウラが生み出した神の器が必要となります。それが、神器と彼等が呼ぶ代物です。例えばアニース王家によって守られてきた初代剣神の剣がそれに該当します」

「……それは、貴女様も含まれているのですね」「はい……なので私の魂を宿したゼラ……レイシャ様が攫われたのです」「女神アクエリウス様。私はどうすれば……いいのでしょうか?私ではベルモットやロゼリエには勝てません……何も救えない」「そんなことはないです」女神アクエリウスがウィズの手を握る。「わたくしは、貴方様を見定めていました。貴方様は、とても優しい方です。ただ、貴方様は優し過ぎます……その優しさのせいで抱え込んでしまうところがあるようですよ?わたくしは貴方様の事をずっと見てましたからわかります」

「……私は……私は……」ウィズは涙を流す。「大丈夫です。わたくしも力をお貸しします」女神アクエリウスが微笑むとウィズは、涙を拭い頷いた。

「ありがとうございます……ですが私は貴女様を救う為には、どうすればいいのですか?」「それは、わたくしと融合する事です。わたくしは貴方様の優しさにつけ込みます。わたくしは貴方様にこの身体を委ねる代わりに力をお貸しします」

「……わかりました」ウィズがそう言うと女神アクエリウスが優しく微笑んだ。「これはゼラが貴方様に与えた女神の加護の半分つまりは2つの加護が1つになるという事です」「それはつまり……」

「ウィズ・アルベルト様は、今以上に強くなったという事です」女神アクエリウスは微笑み手を握る。そして女神アクエリウスは、唱える。「『幸福と慈愛の女神アクエリウスの名において……ウィズ・フォン・アルベルト・ウィッシュターニアに我が身を捧げます』」すると2人は、光に包まれた。

目覚めた時ウィズは、ベットの上だった。

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