表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
ユスタリス神聖国編
106/134

地下迷宮

「そういえば、ゼラ殿はどうやって私達を見つけたのですか?」レイシャが尋ねる。

「それは我が主アクエリウス様の使徒として、私とウィズ殿を導いてくれたのです」「なるほど……流石は女神様ですね」ウィズは、感心したように微笑む。レイシャは二人の会話を聞いて驚いていた。まさか本当に女神の使いだと思っていなかったのである。

(まさか本当に女神様の御加護を受けているなんて)

「どうかされましたか?レイシャ殿」ウィズが首を傾げる。

「い、いえ。聖ユスタリスを信仰する者として、複雑な気分ですね」

「まぁ神聖国とアクシズ教国は、考え方からすべてが違いますからね。不思議はありませんよ」ウィズが微笑む。

「しかし、この迷宮は一体……」レイシャが呟く。「出口までの道中は私がご案内致します」ゼラが言う。「ありがとうございます」ウィズとレイシャは礼を言う。

ゼラの先導により一行は順調に進んでいった。暫くすると広い空間に出た。そこは天井が高く巨大な柱が何本も聳え立っていた。壁一面には壁画が描かれている。そして中央には台座が置かれていた。

「ここは……一体?」ウィズが呟く。「ここが中枢です」ゼラの言葉にウィズとレイシャは驚く。

「あれが?」ウィズが呟く。

「はい……我が主がおっしゃってた通りですね」

「あの壁画は何なのですか?」ウィズが尋ねる。

「あれは、この大陸の成り立ちを表した絵だと言われています」「なるほど……」二人はゼラの説明を聞きながら壁画を眺めていた。ゼラは、二人が見ている間に台座に近づいていく。そして台座の上に乗ると、手をかざした。すると突然台座の真上の天井が割れて巨大な水晶が現れた。「これは……」ウィズは、ゼラを見る。

ゼラは微笑みながら頷く。そして水晶に手をかざすと水晶が輝きだした。すると地面が激しく揺れ始めた。「地震か!」レイシャが叫ぶ!「いえ……違います」ゼラが言うと同時に地響きと共に台座から光が放たれ辺りを包み込んでいく。「こ、これは一体?」ウィズは、驚きの声を上げる。

「ここにお2人を呼び寄せたのも理由があります」「理由……ですか?」

「はい。我が主女神アクエリウス様は、ある男によって封印されています」レイシャも驚きの表情を浮かべる。「なんと!!」ウィズが声を上げる。「この迷宮は、その男の魔力によって作られた物なのです」ゼラの説明にウィズは言葉を失う。

「その男とは?」レイシャの言葉にゼラは静かに答える。

「ベルモット・ワイズ……です」

ゼラの言葉と共に水晶から光が放たれる。その光は次第に強くなり辺りを包み込みそして消えた。それと同時に地震も収まった。「今のは一体……」ウィズが呟く。

「我々が来たことを察したのでしょうね」

「……しかしベルモット・ワイズまたしても暗躍してきたか」ウィズが拳を握る。

「ベルモット・ワイズとは?」レイシャが尋ねる。

「奴は、帝国でも危険人物としてマークされていたのです」ウィズが説明する。

「そんな人物が何故?」

「……彼は、女神アクエリウス様を封印した張本人なのです」ゼラの言葉に2人は驚く。

「な、なんと……」レイシャは絶句する。

「奴は一体何を考えているんだ!」ウィズも叫ぶ。「それはわかりません……ですがこの迷宮にベルモットがいる事は確かです」「確かに……」ウィズは頷く。

「ゼラ殿、ベルモットの居場所をご存知なのですか?」レイシャが尋ねる。

「はい……我が主アクエリウス様は、その者を倒す者を導くために私を遣わしたのです」ゼラは、ウィズとレイシャを見つめる。「それはつまり」ウィズが呟く。

「はい。ベルモット・ワイズを打倒できる者……それがウィズ殿です。そしてレイシャ殿なのです」「私が?」レイシャが驚く。

「その通りです。お2人は、邪神に立ち向かえると判断されたのです」ゼラは微笑む。「なるほど……」ウィズも微笑み返した。

「しかし、その者はどこにいるのですか?」レイシャが尋ねる。

「この迷宮の最深部にいるはずです。そこにアクエリウス様も封印されています」ゼラは答える。「わかりました」ウィズが頷く。「では、早速行きましょう!」レイシャが言う。

「はい!ゼラ殿もそれでよろしいですね?」ウィズの言葉にゼラも頷いた。そして3人は女神アクエリウスが封印されている祭壇へとに向かって進み始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ