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ウィシュターニア公戦記  作者: 上西日向守
ユスタリス神聖国編
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フルバーニア高原の戦い

フルバーニア高原は、西部ウィシュターニア地方にある高原であり、その昔アニース王国から修行の旅に出ていたのちの初代剣神と呼ばれる。この頃はただの剣士だったアルベルト・ウィシュターニアがこの土地を拠点としたウィシュターニア公家にとって聖地とも呼べる大事な土地であるとともにユスタリス神聖国との国境でもある。

国境付近に進軍して来たユスタリス神聖軍を率いるのは、処断された、アドラメレク・アマリア将軍に代わり軍事最高指揮官となった、若き将軍ヴァルキリー・フォン・エルナリーゼがため息を吐く。「何故、神の御使いである我々神聖国軍が、何度も何度も帝国と戦争をしなければならないのか……わからんな。そう思いませんか参謀殿」「それが、我々のお仕事ですよ、将軍。これも神のお導きかもしれません。最高臣【老臣】の方針なのです。それにこれは弔い合戦にもなりますよ。先の指揮官殿と貴公は、違いますよ。より良い終わらせ方が出来るのです。だから聖十字軍は、貴公を最高指揮官に推挙したのです」ウエーブのかかった美しいブロンズ髪を靡かせながら聖十字軍参謀を務めるフリューゲン・ラインバッハが微笑む。「それが、老臣達の考えですか?」「私も貴公と同じですよ。名ばかりの存在です」ヴァルキリー将軍は、より一層深いため息を吐く。「ならば、この戦、何も生まない無駄な戦争になるやもしれません……あの三年間が無駄になるくらいの……」「それは、貴公しだいですね」2人の目の前には、数万の帝国軍が布陣していた。

「伝令の情報では、ウィシュターニア公軍とリターニア公軍の連合軍3万程の軍勢とか……」「タルタロスには、軍事要請をしています。あの国は金銭さえ払えばいくらでも動く。問題は、アストロ諸国連合ですかね。あの国も帝国派と反帝国派に割れている。警戒する為に帝国は更に兵を割く。だから3万……我々は兵力差では、圧倒的有利にあります」「勝てますか……フリューゲン参謀」「勝ちますとも貴公と選ばれし神の騎士団【聖十字軍】がいれば」ヴァルキリー将軍は、かつてアドラメレク将軍が座っていた椅子に目をやる。「……では、始めるか……これが、最後の聖戦である。神の名のもとに進める!!!」ヴァルキリーの号令と共に神聖国軍が動き出す。

進軍を開始した神聖国軍を見て馬上のウィズは、剣を抜く。「アリア本当にそんな鉄の塊で戦うのか?」隣では数十台の最新鋭武器【戦車】が並べられ指揮官機には、設計者であるアリアが乗車していた。「当たり前じゃないか!僕の本気を見せてあげるよ!!標準合わせ!!」戦車の砲身が回転し、神聖国軍に狙いを定める。「照準合わせ完了」「ファイヤー!!」爆炎と共に砲弾が放たれる。地面に着弾し爆発する。「発射!!」続けて砲撃を放つ。爆発と共に地面を抉りクレーターが出来上がる。それを見たウィズは、冷や汗をかきながらため息を吐く。「……なぁアリア、この武器は凄いな……しかし打った後はどうするのだ?」「後退して逃げる!!」リターニア戦車隊は、バックしていく。「あとは任せた!!アルベルトくん」ウィズは、ため息を吐く。「実用的ではないか……確かにそうかもしれんが、この威力は凄まじいな……」「でしょ!!でも、まだ試作段階だからあまり使えないのが難点なんだよね」

「帝国強いてはリターニア公軍は、これを大量に量産するつもりなのか?」「そうだね。これは、リターニア公軍の戦車隊に配備する為の試験運用だからね。それにね、この戦車は、まだ未完成なんだ。もっと軽量化して装甲を厚くしないとね」「なるほど……確かにそうだな。しかし、これは使えるぞ!」「うんうん!!気分が乗ってきたね!じゃあこれから、僕に見せてよ戦力差をものともしない君の戦いを」「わかった……では、始めるとしよう」ウィズは、剣を掲げる。「我々の領土に侵攻してきた賊共を壊滅させろ!行くぞ!!」

雄叫びと共にウィシュターニア公軍が進軍する。

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