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不都合が嫌いな妹  作者: 天湯楽 海
2/2

はじまりはじまり

あの日声を聞いて以来今日まで、実のところ僕は妹を探してはいなかった。

僕だってお仕事しないと生きては行けない。

入社して今日で五年、時間を売って金を稼ぐのも悪くはないのではと思い始めている。

妹を見つけることができなくても僕は幸せなのだ。

使い切れない四十数万円を貯金する安泰な生活もいいものである。


「「なあんてね!!」」


妹が、そこにはいた。


「ごめんごめん。待った? 私は気が遠くなるほど待ったけど」

当時九歳、今年で十四になった妹だ。

「大成功だよ。すごいな、すっかり忘れてた」

「ひどい!」

膝のあたりまで伸びた髪は、玄関から入る風で揺れた。五年前のおふざけは幕を閉じ、ようやく本編に入れそうだ。

「まったくどうなることかと思ったんだよ!」

幼さのほとんど抜けた妹だけれど、五年間社会から離れていたせいか、活舌が少し悪い。

お気に入りのストラップを指にはめて生活する癖も、そのままだった。

「私が社会復帰するまで、面倒見てくれないと困るから・・・・あ、おつかれさまーフウガくんっ」

そういって琴南(ことな)は架空の人物の名を呼び、仏壇を解体し始めた。

最後まで読んでくれてありがとう

プロローグはここでおしまいです。

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