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鬼の住む山

作者: エドゴン
掲載日:2022/02/09

【1.序章】


昔むかし、ある村があった。近くには鬼の住む山があり、この鬼たちに村人たちは大変苦労をさせられていました。


若い娘を生贄に捧げなければ村を全滅させるというのです。


コンコン。


村人「娘さんはおるかね?」


娘「はいはい、なんでしょう?」


村人「村会議でお主が今回の鬼への生贄に決まったぞぃ。」


娘「そんな・・・」


村人「さあ来るんだ。生贄を捧げなければ村が滅んでしまうのだからな。」


老婆「待てぃ!わしを連れていけ。その娘を離してもらおうかのぅ。わしの命は残りわずかじゃ。生贄くらい容易いわい。」


村人「鬼は若い娘を希望しているのだ。老婆とあっては鬼の怒りをかうことになるぞ。」


【2.勇敢な少年】


少年「大丈夫です。私が鬼を退治して見せましょう。」


村人「誰だ?」


少年「旅のものです。生贄の噂を聞きました。しかも近いうちに若い娘を生贄にするらしいではありませんか。」


村人「お主が鬼を倒せると?まだ若いようだが。」


少年「大丈夫です。生贄は必要ありません。生贄の日、私がおとりになりましょう。」


村人「本当に大丈夫なのか?鬼は大きくて凶暴だぞ。生贄がなくなれば村人も安心できるとは思うが。」


少年「心配はありません。私の剣で鬼を斬りつけましょう。」


【3.生贄の日】


一方、山の鬼たちは・・・


今日は生贄の日ということで鬼たちはお祭り騒ぎです。


赤鬼「がはははは、今日は生贄の来る日だ。どんな若い女が来るのか楽しみだわい。」


青鬼「げひひ。そうだな。若い女はやっぱりいいのう。」


鬼たちはお酒を飲み、美味しい料理を堪能しています。


こんこん。


村人「誰かいますか?生贄を連れてきました。」


赤鬼「入れ!さあ生贄を見せてみろ。」


村人「生贄はこのカゴの中にいます。覗いてみてくだされ。」


青鬼「どれどれ。」


青鬼がカゴを開けようとした次の瞬間、カゴから先ほどの勇敢な少年が飛び出しました。


赤鬼「何だ?さては騙したな。」


青鬼「この罪は重い。村は全滅だ。」


少年「そうはさせるか!」


【4.少年vs 鬼たち】


赤鬼「死ねぃ。」


赤鬼は少年を鋭い爪で攻撃!


少年は爪で切り裂かれてしまいました。


赤鬼「がははははー。思い知ったか。我らにはむかった罰よ。報いるが良い。」


しかし、少年は残像を残し消え去りました。


赤鬼「何っ!こしゃくな。残像だと!」


青鬼「俺がやる。くらえ!踏みつけ攻撃だ。」


ズドーーン!


青鬼は少年を踏みつけたのです。しかし次の瞬間、青鬼の大きな体が浮かび上がりました。


青鬼「何!なんだ?」


そうです。少年が青鬼を持ち上げているのです。そのまま少年は青鬼を投げ飛ばしてしまいました。


ズズズーン!


青鬼「ぐはぁ!ゆ、許さんぞぉぉ。」


少年「今後、村に手出しはしないと約束しろ。そしてこの山から出ていけ。」


赤鬼「ふっふっふ。そんな要求に従うとでも思ったか?何様か知らんが、ここで捻り潰してくれるわ。」


赤鬼はこん棒を手に持ち少年に振りかざした。


ズドーン!


少年は身をかわし、赤鬼を持っていた剣で切り込みました。


赤鬼「がはぁ。」


赤鬼はひるみました。


青鬼「こしゃくな。これでもくらえ。」


青鬼は目くらましの砂をまき散らしました。


青鬼「がーははは。これでお前の目は見えなくなった。とどめをさしてやる。」


次の瞬間、少年は青鬼に切り掛かりました。


シュパッ!


青鬼「ぐはあー。目が眩んだはずではなかったのか?」


少年は目くらましの砂を見事にかわしていたのです。


【5.鬼たちの降参】


赤鬼「この小僧、なかなかつえぇ。許さん!」


赤鬼は少年を目掛けて鋭い爪を、青鬼は少年に踏みつけ攻撃を行いました。


少年は軽々かわすことができました。


少年「とどめだ!」


シュパパ!


鬼たち「ぐはぁ。」


鬼たちはひるみました。


赤鬼「た、助けてくれぃ。降参だ。」


青鬼「ま、まいったぁ。」


少年「これに懲りたらもう村に迷惑をかけるんじゃないぞ。」


鬼たちは白旗を上げました。少年が強すぎたようです。少年と村人は村へ帰っていきました。


【6.村人からの感謝】


村人「ありがとう!君のおかげで村は救われた。なんとお礼をしたら良いか。」


少年「いえいえ、当然のことをしたまでです。命を奪う鬼たちが許せませんでした。」


村人「今宵は宴じゃ。用意するのじゃ。」


その夜、宴が催されました。少年は村人から称賛され、命を救われた娘さんからも感謝されました。そしてたくさんのお酒、料理を堪能しました。


翌朝。


村人「この度は本当にありがとう。本当に行ってしまうのかね?」


少年「はい。私は世界中を旅しているものです。困っている人たちがまだまだたくさんいます。」


村人「そうか。そうじゃな。お主ほどの強さがあれば、世界中の人々を助けられるじゃろう。」


少年「昨日のお酒とお料理、美味しかったです。また遊びにきます。」


少年はそう言い残し村を後にしました。

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