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⁑因縁の戦い(4)

「…!!!」


そこは、それまでの階とは、全く勝手が違っていた。

四方八方から、絶え間なくレーザーが飛んできた。


一瞬たりとも気を緩められなかった。


必死で目を凝らして見ると…確かに、何者かが、僕らの周りを取り囲んでいた。



やっぱり人間じゃ…ない?


僕らと比べると…ひと回り…いや、ふた回りは大きいだろうか…一見、獣というか魔物というか…それが、彼らの素の姿なのか…あるいはその形のマスクをかぶっているのかは定かではなかったが…


とにかくそいつらが、僕らを排除するために、休む間もなく攻撃してくるのだ。



僕らは手当たり次第に、そいつらを撃ち飛ばしていった。

急所を貫かれた彼らは、まるで機械のように、小さく砕け散っていった。


やっぱり機械なんだろうか…



何とか攻撃を凌ぐも…これじゃあ全く先へ進めない


「任せていいか?」

カイトが、レオとジョシュアに向かって言った。


「無理ーって言いたいところだけど…」

「それしか選択肢無いんでしょ」


半ば諦めたように、彼らは答えた。


そして2人の身体は、更に燃え盛るような陽炎に包まれていった。


「うおーっ」


奇声を発しながら、2人は凄まじい勢いで、やつらを撃ちのめしていった。



その隙に、僕はまた、床の具合を確認した。


「この先は、もっと手強いかもしれない…」

「望むところだ」


そして僕は、自分のソードを床に突き立てた。


ほどなく…

パキーンという乾いた音と共に、床が割れた。


「行くぞ」

「うん」


レオとジョシュアをそこへ残して…

僕らは躊躇う事なく、更に下へ飛び降りた。




その頃…外でも、激しい戦いが繰り広げられていた。


リドリーの守備システムのおかげで、ステーション本体へのダメージは最小限に抑えられていた。


ルイス達と共に、更なる援護攻撃チームが、何とか第2陣3陣ともに振り払い…

突破に特化したチームが、強力な波動砲の発射口を次々と破壊する事に成功していた。



「前回とは比べ物にならないな…」


その、自身のステーションの強さに…思わずウィルフリードは息を飲むほどだった。


「次のやつが見えてきた!」

リカルドが叫んだ。


ウィルフリードは画面を見上げた。


その隅の方に…もうひとつのステーションが、じわじわとこっちへ向かっていた。



「…持ち堪えられるだろうか…」


思わず弱音を吐いた彼に向かって、マテルが言った。


「守りは僕たちに任せて…まだまだイケる」

「…わかった」


ウィルフリードは、リカルドに向かって言った。


「とりあえず、2人は撤収しよう」


「あーもうちょっとの所だったのになー」

リカルドは、とても悔しそうに言った。


「こっちが優先だ」

「そうだね、仕方ないねー」



黒いステーションの攻撃力を、だいぶ封じる事に成功した今…その更に迫っている紫のステーションからの攻撃に備える事を、優先しなければならなかった。


ウィルフリードは、迷う事なく、レオとジョシュアを連れ戻した。




「カイト、リューイ…聞こえる?」

「…何とか…な…」


今話しかけるなって感じで、僕らは必死に攻撃を交わしていた。


「紫のヤツらが来た。応戦のために、レオとジョシュアは撤収させてもらった」

「あー…そう…」


「そこは、君たち2人に任せる」

「…了解よ」



マジかー


心の奥底で、そんな事を思いながらも…僕は集中し続けた。


キリがない…

このままじゃ、さすがのカイトも…僕も、集中力に限界が来ちゃう…



僕は、頭の中のコアを探った。

途端に、青白いテディと思われるコアが、僕の中から溢れるように飛び出した。


それは、僕のソードに絡みついたかと思うと…目が眩むくらい、眩しく光り輝いた。



「はあーーーっ!」

僕は取り憑かれたように、それを力任せに撃ち飛ばした。


大きな青白い光は、まるで波動砲のように、太い塊のように、周囲を取り囲む、謎の機械とも魔物ともつかない者達を、根こそぎ薙ぎ倒し、爆破させていった。



「すげーの隠し持ってたんだな、お前…」

「たぶん…テディさんのおかげだと思う…」


相手の攻撃が怯んだ。


その隙に、僕は再び、先へ進むために、床に手を翳した。


「……っ」


僕の中の本物が…大きく脈を打った。



ジョシュアのおかげで、それが頭痛に発展する事は無かったが…その、本物の拒絶反応の激しさからも、相手のコアがかなり近い事は明白だった。


「この…下かもしれない」

「…」


ドガガガガーーーン…


そのとき、そのステーションが、轟音と共に激しく揺れた。


「うわあっ…」

「…!!」


僕らはよろめき、重なって倒れた。



「な、何だ…?」


その後、何度も何度も、衝撃の揺れが続いた。


「カイト、リューイ…聞こえるか?」

リカルドの声が響いた。


「紫のヤツが…そっちにも攻撃を仕掛けてる」


なるほど、そーいう事か…



揺れを凌ぎながら、僕らは顔を見合わせた。


「どうする?」

「とりあえず…こっちのトドメは刺しとくべきだよな…」


「外は…大丈夫かな」

「レオとジョシュアも行ったし、何とかなるだろ」



カイトは、ニヤッと笑って続けた。


「進もう」

「…わかった」



壁に手を這わせながら、僕らは武器を合わせて床に突き立てた。


ピシピシとヒビが入り…床が割れた。


その瞬間、その割れた隙間から、ものすごい熱風と火の粉の様なものが噴き出した。


「うわああーっ」


僕らは、あっという間に吹き飛ばされた。


その暴風は、一気に竜巻のように湧きあがった。

それは僕らだけでなく、僕らを狙っていた謎の機械人達までもを巻き込んでいった。


僕はものすごい勢いで身体を天井に叩き付けられ…そのままドサッと崩れ落ちてしまった。



「…」


必死に身体を起こして、僕は辺りを見渡した。


「カイト…?」




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