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⁑イタリアン(1)

その後…何事もなく、美しい思い出のステーションとの交流が終わった。



無事戻ったウィルフリードと、相手方の皇帝が…とても親しげに挨拶を交わしての…皇帝は、臣下を従えて、自分のステーションへと帰っていった。


そして、ウィルフリードの総括の後に、僕らは解散した。



「タウンに…行くか?」

「その前に、レオの様子を見に行こう」


そして僕らはまた、医療センターの…廊下に着地しての…レオの病室をそっと覗いた。



ベッドの…レオが眠っている横に、突っ伏すように倒れて、ジョシュアも眠っていた。


「あー…寝ちゃってるね…」

「…」


と…カイトが指差した先をよく見ると…2人はしっかりと手を繋ぎ合っているではないか…


「…っ」


「そっと…しておくか」

「そうだね」


僕らは顔を見合わせて…彼らを起こさないように、シュッとその場から移動した。



「うっわっ…ビックリしたー!」


僕らが、何の前触れもなく…ドサッとカウンターの椅子に現れたもんだから…ヴィンセントは飛び上がって驚いた。


向こうを、静かに気を遣って出発したので、こっちの着地が雑になってしまった…


「すいません…」

「いえいえ…全然いいんですけどね…」



ヴィンセントは、エールを2つ出しながら言った。


「リューイさん、ありがとうございました。おかげで、心置きなく仕入れる事が出来ました」

「いえいえ…お役に立てて何よりです…」


僕らは、軽く乾杯してから続けた。


「どうせ恩恵を受けるのは、僕達の方ですから」

「ご期待に添えるよう頑張ります」



そこへ、キーファーがやってきた。


「おう…お疲れ」

「あ、キーファーさん…お疲れ様です」


「ホントにお疲れ様だよなー…またリューイのせいで」

「いや…キーファーさんの名前を出したのは、リカルドさんですから!!」



「また何か面白いもの作ってるんですか?」

言いながらヴィンセントは、キーファーにもエールを出した。


「またこいつのアイデアなんだってさ」

「だからー指名したのはリカルドさんだってば」


「コア部屋改修の話か?」

「そうなんだよ…」


キーファーは、エールをゴクゴクと飲みながら…その経緯を彼らに語って聞かせた。



「なるほどな…そーれは俺でもキーファーを推すよ」

「スゴい大役じゃないですか!」


「…んーまあ…確かにやり甲斐はあるな…」


少し照れたように、キーファーは言った。


何だよ、ホントは嬉しいんじゃんー



「頑張ってくださいね…はい、どうぞ」

ヴィンセントは、ニコニコとそう言いながら…今日の1品目を、僕らの前に出した。


「こーれーは…」


薄く切ったバケットのようなものが3枚…その上には、それぞれ違うものがこんもりと乗せられていた。


「まさに、あのステーションの名物メニューですね!」


えーと、何ていうんだっけな…

カナッペじゃなくて、何かオシャレな呼び方があったよな…カタカナの…何とかっターみたいな…


「さすが!リューイさんなら知ってると思いました」

「偽物の方はね」



続いてヴィンセントは、ワイングラスを4つ出して、順に白ワインを注いでいった。


「それ、僕が運んだやつですか?」

「そうです…僕もご相伴させて頂きますね」

「もちろん」


そして僕らは、その白ワインを飲みながら…バケットの上に、赤茶色のペースト状のものが塗られているやつを食べてみた。


「うわぁ…美味しい」

「うん…ワインも美味いけど…これも美味いな」


「これは…レバーペーストですよね?」

「うーん…名前はよく知らないんですけど…動物の絵のついた瓶に入ってました」


次は、おそらく間違いなくチーズと思われるものが乗ってるのを手に取った。


「カマンベールですかね?」

「このステーションには、細かいチーズしか無いんですけどね…あそこには、とても色々な種類のチーズがあるんですよ」


やっぱりイタリア系なんだな…


「これは紙に包まれていて、ワインと一緒に試食させてもらったら、ものすごく美味しかったんですよ!」


「うんうん…ものすごく美味いな」

そう言いながら、ガツガツ食べるキーファーさんの胸の辺りが、またメラメラと嬉しそうに燃えていた。



最後のひとつは、微塵切りにした、トマトと玉ねぎが乗っていた。


「この野菜は、ここ産ですか?」

「そうです…交流直後の、太陽のコアが元気なときは、とても美味しくなるんですよね」


夏野菜の原理だな…

そう言えば、枝豆が出たときもあったし



言ってるそばから、今度は色々な生野菜がスティック状にカットされたものが出された。


「あのステーション風のサラダです。このソースを絡めて食べてください」


美しくもられた野菜の真ん中に、小さい器に入った薄黄色いソースが入っていた。


「バーニャカウダですね!!」

「バー…何だって!?」


僕は早速…スティックきゅうりに、ソースをたんまり絡ませて食べてみた。


「うんうん…このソースがまた、超美味しい!」

「ちょうって何だよ」


「あー、ものすごーーくって事です…うんうん、ワインにもめっちゃ合うーヤバい…」



「偽物は、美味いもの食べるとき、変な言葉ばっかり使うよな…」

キーファーが笑いながら言った。


そんな事は全く気にせず、僕はモリモリ食べ進めた。



ブルスケッタの次はバーニャカウダか…

って事は、今度はピザとかパスタが出るかな…


あ、そう言えばこないだ、ピザを説明しようと思って止めちゃったんだったな…もしかしたら説明するまでもなく、知ってるのかもしれないな…



あ、ブルスケッタだ!

何とかっター思い出した!




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