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⁑BGM作成(3)

それから、メインの海老フライと海老ドリアも出て…白ワインなんかも出て…

僕らはまた、相当に飲み進んでしまった。



「ちなみに、次の交流も、結構時間が長いから…また、面白い物を仕入れられると思いますよ」

「そうなんですね…」



次の交流相手は、あれだっけ…確か、ウィルフリードさんがマテルさんをすっ飛ばしたところだったよな…


「あれは…あれだろ…マテルサービスだろ」

「…っ」


すっかり酔っ払いオッサン化したカイトは続けた。


「全く…個人的な事情で、デカいステーションを2つも巻き込むなんて、えらい迷惑な話だよな…」


「また、僕らも遊びに行けたりするの?」

「総リーダーが率先して行くくらいだから、俺らペーペーが行ったところで、文句は言わせない」


あちゃー

だいぶメンドクサくなってるー



「今度のステーションは、美味しいワインがいっぱいあるハズなんだ、リューイ…俺も一緒に連れてってくれよ」

エルンが、目をキラキラさせながら言った。


「…」


それ、貴方…僕に運ばせたいだけでしょ、たぶん



「邪魔すんな」


えっ…


「俺は2人だけで行く…ひとりで行け」

「何だよ、ケチだな…」



カイトは、少しポーッとした表情で、続けた。


「ウィルフリードが、マテルと一緒に見たっていう…あの、花ってヤツを…俺はリューイと2人で見るんだ!」


「…っ」


もうーカイトってば…酔っ払い親父のくせに、

なーに乙女チックな事言ってんだか…



「…あ、あの…エルン…もし呼んで頂ければ、ワインは運びますから…」

僕は思わず、ちょっと申し訳ない気持ちになって、そう言った。


「そうか…遠隔操作も出来るんだっけね、じゃあそんときは、よろしく頼むわ」



そんな、次の交流に向けての話が盛り上がっている間にも、BGMが小さくずっと流れていた。


そんな感覚にも、慣れて頂けたようだ。

そろそろお開きになったところで、キーファーがしみじみと呟いた。


「確かに…良い雰囲気だったな…」

「えっ…」


「その…リューイの言った通り…あの音がずっと流れてるのが、とても心地良い感じだった」

「…そうでしょう?」


「僕もそう思いました…リューイさん、今度はリューイさんの声も入ってるのを作ってください」

「わ、わかりました…」



そして僕らは解散した。


千鳥足の酔っ払いカイトの腕を掴んで、僕は自分の部屋にすっ飛んだ。



「あー今日もよく飲んだなー」

「もう、カイトってば…いくら次の日残んないからって、いつもいつも飲み過ぎだよ」


「料理が美味いからな…それに…」


カイトは、僕の肩に手を回しながら続けた。


「楽器も上手く弾けたしな…」

「…」


なるほど…

レコーディングの打ち上げ気分だったんだな…


そんな、ご機嫌のカイトを支えながら…僕は寝室のベッドまで、どうにかたどり着いた。



ドサッと仰向けに倒れたカイトは…すぐに僕の腕を掴んで、自分の方へ引っ張り込んだ。


「うわぁっ…」


ドサッと…彼の身体の上に、倒れ込んでしまった僕を…カイトはすぐに、力強く抱きしめた。



「…」

「…カイト、ありがとう…」


僕は、彼の耳元で…囁くように言った。


「一緒に音楽をやってくれて…すごく嬉しい」

「…」


カイトは黙って、僕の顔を両手で包んだ。

彼は、とても幸せそうな表情を浮かべていた。



「出来ると思ってなかったけどな…」

「カイトすごいよ、何なら僕よりずっと、音楽の才能あると思う!」


僕は力強く続けた。


「…」


カイトは黙って微笑むと…僕の顔を、そのまま自分の方に引き寄せた。


「…んっ…」



僕らは、何度も口付け合った。

その度に…僕らのコアは、眩しく輝きながら、お互いの身体を行き来した。


じわじわとした熱さが…身体の芯から湧き上がっていき…僕らは、その心地良さに浸りながら、身体を絡め合った。



「…カイト…んんっ…」


止まらなくなった様子のカイトは、ガバッと身体を起こすと…僕の身体を押し倒すように組み敷いた。


「…ん…んっ」


そして彼は、また僕に口付けながら…僕の身体を弄っていった。



熱く燃え上がり…カイトを受け入れた僕の頭に…いつものメロディーが流れた。


コアはますます激しく光り輝いた。


本当に…この行為が、僕のコアを更に強くしてくれている事を…改めて実感せずにはいられなかった。



「…リュー…イ…」

「…はぁっ…んっ…」


息を上げるカイトも…おそらく同じ感覚なんだろう…

流れるメロディーは、まるで彼の弾くベースの音が加わったかのように、厚みを帯びて聞こえた。


そしてそれは…彼の動きのリズムと合致していた。


「…カイトも…聞こえてるの…?」

「…ん…ああ」


それを聞いた僕は、彼に向かって両手を伸ばした。


「カイト…大好き…んんっ…」


得も言われぬ歓喜の瞬間…僕らは眩い光とメロディーに包まれて…力強く抱きしめ合いながら、お互いに、溢れるコアを放出させた。




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