この子無表情すぎだろ
一話は4000文字になりましたが二話からは1000~2000文字くらいで行こうと思います。
感情を持つ人型兵器は学校でラブコメをする
俺、人型兵器Ver.6βのNo.1は南高校という場所に入学する。でも途中からだから書類的に編入生として通う。俺は人型兵器として、世界の科学者と研究者に秘密裏に作られた。ちなみに人型兵器のは戦争などで使われる強力な兵器だ。しかし人型兵器Ver.6βのNo.1は戦争などには参加しないからどちらかというと人型ロボットの方が近いと思う。なぜ戦争などには参加しないかというと人型兵器Ver.6βNo1は感情を持つものとして作られた。兵器には感情などいらないということから感情を持つものは作られなくなった。なので感情を持つ兵器はこの世界で俺だけだ。なぜ学校に通うかというと俺の感情の機能を確かめるためらしい。てか科学者と研究者にとっては俺はどうでもいいと言っていた。邪魔だから破壊することも考えていたらしい。なぜ破壊されなかったかというと俺の製作に国を買えるほど使っている。破壊するのはもったいないらしく学校に通わすことにしたと言っていた。そして俺は今日、学校の入学式だ。俺は制服を着て科学者が用意してくれた家を出た。ちなみに家はかなりの豪邸である。しばらく通学路を歩いていると学校が見え始めた。そこからちょっと歩くと学校に着いた。まず職員室に来いと言われているので職員室に行くことにした。職員室の前に着いた。
コンコン
「失礼します。神崎 猛です。宮田先生はいらっしゃいますか?」
俺は神崎 猛という偽名を使ってこの学校に入学をした。そして宮田というのは俺を作った研究者の一人だ。
「君が猛君か、俺が宮田だ」
宮田には俺に初めてあったふりをしてほしいと言われているので俺も初めてあったふりをする。
「始めまして、おはようございます、宮田先生。今日からこの南高校に編入させていただく神崎猛です」
俺は宮田に挨拶をした。
「そうかそうか、君、先生たちから話題になっているよ、なんてったって編入試験がすべて満点だったからな。」
まぁ、そりゃそうかほぼすべての知識がこの機械でできた脳に入っている。新しくできたネット用語などもすべて入ってくる。
「そうですね。確かにミスをするような問題はなかったです」
「はは、そうか天才だな。話はこれで終わりだ。教室に行っていいぞ。これが校内の地図だ」
地図なんかいらないだけな、、半径5キロメートル以内のものは探知ができるからね。当たり前だが宮田はそれを知っているがマニュアル通りにやっている。
「失礼しました」
俺は職員室を出た。そして今俺が通う1-2の教室へ向かっている。しばらく廊下を歩いていると教室の前まで来ていた。教室の中は静かなので多分朝のホームルームをやっているのだろう。教室の中から担任の先生らしき声が聞こえてきた。
「今日は編入生が来ます」
担任の先生がそういうと生徒たちが急に盛り上がって男か女かを先生に聞いていた。
「男ですよ、風のうわさで聞いたけどかなりイケメンらしいわよ」
先生がそういうと、男たちが静まり返って女たちは急に騒がしくなった。ちなみに俺の顔などは自由に変えれるようになっているが俺は初期の顔のままでいる。騒がしくなったので先生が静かにというと静まり返った。
「じゃあ、編入生は多分廊下にいると思うので入ってきてください」
先生がそういったので俺は扉を開けて教室に入った。俺が入った瞬間ちょっとだけ聞こえてた小さな声もなくなった。俺は自己紹介をすることにした。
「どうもおはようございます。今日からこの学校に編入する神崎猛です。簡単に自分の紹介を紹介しますね。まず得意なことは料理です。不得意なことは特にないです。」
俺は無難な感じに自己紹介をしたら男たちは嫉妬の目をして女たちは目をキラキラさせてこちらを見ていた。あとこの担任の先生の名前は斎藤だ。
「はい、ということで神崎君はあそこの席に座ってね」
俺は斎藤先生が指をさした一番後ろの窓際の席に座った。隣の席から視線を感じたので見てみると、ひとりの女子生徒がこっちを見ていた。しかも無表情だ。なんだか怖い。
「あの、なにかな?」
俺は何も言わずにこっちを見つめてくるのが怖かったので俺はその女子生徒に話しかけた。すると
「私は、桐生萌生,あなたこの学校の編入試験ですべて満点を取ったらしいと聞いた、どうやってとったの?」
無表情で自己紹介と編入試験の結果の話をしてきた。
「普通に問題を解きました」
「この学校の編入試験、日本でトップクラスにむずかしい、だから聞いてる。普通に解くだけでは無理」
「そんなこと言われてもな、、、でもものすごく勉強をしたよ」
俺はてきとうな答えでは何回も聞かれると思い嘘をつくことにした。
「そっか、ものすごく勉強するだけでは無理、だって難しい」
なんだこいつめんどくせぇ。何言ってもそれは無理、だって難しいを繰り返しそうなんだが。
「俺が満点をとったただそれだけだ」
「ぐっ、私のそれは無理、だって難しいのが対策された。このイケメンめ」
だから無表情で悔しがやられても、、、
「いや、何言ってるんだよ」
チャイムが鳴って一限目の授業が始まった。俺は教科書がまだなかったので桐生さんに見せてもらって、無事に授業は終わった。
休み時間になると、俺の席に人が集まってきた。集まってきた人たちはほぼ女子だった。集まってきた女子たちは彼女はいるのかやこの学校で好きな人できた?など聞いてきた。この学校に来て一日目でできるわけないだろ。そんなことを思いながらてきとうに女子たちの話を返しているとチャイムが鳴り休み時間が終わった。小さな声で隣の席から
「猛、モテすぎ、ちょっと嫉妬しちゃいそう」
そんな感じの声が聞こえて気が何を返したらいいのか分からず、無視することにした。次の授業の時、教科書を見してもらおうとしたら桐生さんはツンとしていてなかなか見せてもらえなかった。そんな感じのことがあって今日の学校は終わった。
「猛、一緒に帰ろう」
「桐生さんがいいなら、せっかく隣の席になったしね」
「うん!」
相変わらず無表情だけど喜んでいるような気がする。
「じゃあ帰ろうか」
そういって歩き出すと後ろからトコトコとついてきた。なんか小動物みたいでかわいい。
校門を出ると横に並んできた。
「猛って家どっち方面なの?」
桐生さんは首をかしげて聞いてきた。やっぱこいつかわいいな。俺が北方面だよというと桐生さんが無表情のまま目を輝かして私もと言った。そのあとは特に何の会話もなく通学路を歩いて家に帰っていた。すると急に大雨が降ってた。降ってくることはわかっていたがこのタイミングで降ってくるとはついていないな。俺はそんなことを思いながら桐生さんをお姫様抱っこをして俺の家まで走った。その時の桐生さんの顔はちょっと赤かったような気がする。家に着くとまずはバスタオルを桐生さんに渡した。タオルで頭などを拭いた俺はこの後どうするのかを聞くことにした。
「猛に家に連れ込まれた」
桐生さんは定番の無表情で顔を赤らめてそんなことをいった。
「は?桐生さん何言ってるの?縁起でもないことを言わない」
「猛の家、でかすぎ。いくらするのこの家」
いや無視するなよ。
「この家?多分数億円かな」
「ドラ〇もんのス〇夫の家みたい。てか猛の両親は?」
「いるけどなかなか会えないかな」
ちなみにこれは俺を作った科学者と研究者たちのことである。
「なんか聞いちゃってごめん。親いない家のいたいけな処女の女子連れていくとか変態だ」
「お前、本当にいい加減にしとけよ。後両親は別に気にしなくて大丈夫だから」
俺はさすがに桐生さんがうるさかったので注意した。あとこのままだと話が進まないのでこの後どうするのかを聞くことにした。
「なあ桐生さんこの後どうするんだ?」
「このあと?雨が止むまで雨宿りさせて」
「ああ、わかった。今出て風邪とか引いてほしくないしね」
「ん。ありがと。やさしい惚れそう」
それからテレビなどを見て晩御飯の時間になったがまだ雨は止んでいなかった。俺の予想ではこのあと止むはずだったのに、逆にもっと大雨になっていた。俺はソファに座っている。桐生さんにせっかくだから晩御飯を食べていくか聞くことにした。
「桐生さん、晩御飯食べていく?」
「猛、桐生さんって呼ぶのやめてほしい。萌生って呼んで」
若干、頬を赤らめながら言った。
「ああ、わかった。萌生さん、晩御飯食べていく?」
「萌生さんじゃない、萌生ってよんで」
こんどは、頬を膨らましながらいった。しかし無表情だ。
「わかったよ、萌生、それでどうするの」
「晩御飯って猛の手作り?」
「うん、そうだよ。俺の手作りは嫌か?」
俺がそういうと、萌生は目を輝かせて
「いや、手作りでお願いします」
と言った。俺は料理に取り掛かることにした。今日の晩御飯はオムライスを作ることにした。30分くらいで俺はオムライスを作り終えた。自分で言うのもなんだが完璧にできた。すごく旨そうだ。
「萌生、できたよ」
俺がソファに座ってテレビを見ている萌生をテーブルに座らすと、作ったオムライスを持ってきた。
「オムライスだ!ものすごくおいしそう」
萌生はよだれを垂らしながら目を輝かせてそういった。
「それじゃあ食べようか」
「うん」
「「いただきます」」
しっかりといただきますをしてオムライスを食べ始めた。萌生はいただきますをしてから5分くらいですべて食べ終わった。俺は萌生が食べ切ってから少したってから食べ終わった。また自分で言うのもなんだがとても旨かった。俺は萌生にオムライスの感想を聞くことにした。
「萌生、オムライスどうだった?初めてだから人の口に合うのかわからなかったんだ」
「猛、あれで初めて?そこら辺の料理店よりおいしい、料理人になれそう、また食べたい」
萌生は、またよだれを垂らしながらそう言った。俺は結構うれしかった。あと雨はもう止んでいた。
「ありがとう、また作ってあげるよ」
俺はそう言って、萌生を家に送ることにした。
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