【事件です。】
飲み食いをして戻ってきたのは夜の9時だった。
今更だが、シユナと一緒だとエリザはパーティーボックスに入れる。これも契約者との繋がりなのだろうとこじつけておこう。
「お風呂の準備をしてるから!」
「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」
「ん?何だこの違和感は?」
いつも通り湯船にお湯を張って裸になり、桶に石鹸を泡立てる。
―― ガラ!
エリザ「おお、大きなお風呂じゃな。」
ツルッペタが前も隠さず堂々と先頭で入ってきた。
「おい!エリザがどうして?」
エリザ「良いではないか。これから一緒に生活するのだろ?」
「誰がそんな事を言ったんだよ?」
エリザ「シグレがあの店で言っていたではないか。ちゃんとな!」
「なに・・・言ったな。言ってる・・・クソ!」
エリザ「お、露天風呂ではないか!妾イッチバーン!」
―― ガシッ!
湯船に駆けだそうとしたエリザを捕まえた。
「まて!体を洗ってからだ。そこは譲らない!」
シユナ「シグレ様、私がエリザを洗っても良いですか?」
「そうだな。先に洗ってやって。ああ、髪も洗ってやると良い。」
シユナ「はい。」
サクラ「ふふ、じゃあシグレ様を洗いますね。」
サクラ達に体を洗って貰う。至福の時間だ。
―― ザー!
サクラ「今日は私をお願いします。」
これからサクラを洗って洗い残しのチェックをして、やっぱりお風呂は最高だ!
―― ザー!
シユナ「さあエリザ、これで良いですよ。」
エリザ「おお、今度こそ妾が1番じゃーーー!」
―― バッシャーン!
「はぁーー。みんな洗い終わったら順番に確認するからね!」
「「「「「「はーい!」」」」」」
洗い残しのチェックを念入りに行う。今日もみんなフーフー息が荒くなっていたが気にしない。
「あーーーいい湯だ!」
エリザ「露天風呂か、良いお風呂じゃな。妾も気に入ったぞ。」
「そうか。エリザの里には風呂は有るのか?」
エリザ「温泉がある。」
「えっ?温泉!温泉があるの?」
ボタン「温泉って何?」
ツバキ「地面からお湯が湧いてるの。」
ボタン「うそ?そんな事あるんだ。」
エリザ「誰も入らんがな。」
「それは、勿体ないな。」
エリザ「入れはせんよ。妾とてこうして現界に召喚され現し身を手に入れたからこそ風呂にも入れる。
里、精霊界では肉の体はないからの。偶に現界に来ても腹も空かぬし物も食べられぬ。」
ツバキ「あの時も空を漂っていましたね。」
エリザ「召喚者の魔力が少なければ現し身もそれなり。じゃから階位の高い精霊を呼び出せないんじゃ。1度作れば契約者が死ぬか契約が切れるまで仕舞い込む事が出来るがの。」
「だから契約後に呼び出すだけならそうそう魔力を使わないのか。」
エリザによると、精霊召喚で魔力を必要とするのは最初の召喚の際に精霊が現し身、現界での肉の体を作るときと、その体を再構築するときらしい。
現界での現し身は普通の人と何ら変わらず切りつけられれば怪我をする。その怪我を治すのが契約者の魔力らしい。エリザの場合はシユナの魔力になるので、エリザが大怪我をすればシユナは大量の魔力を消費する事になる。
もう1つ大事なことは、エリザの怪我は俺達の回復魔法やポーションでは治せないと言うことだ。そうなると、シユナを常にエリザの側に置いて魔力を出来るだけエリザのために温存しておく必要がある。
エリザ「シグレ、妾はもうどれくらい生きたかも忘れた。これは妾が初めて手にした現し身なんじゃ。すまんがシユナがもう良いと言うまで面倒を見てくれんか。」
「そんな事だろうと思ったよ。シユナ、任せる。」
シユナ「はい。お任せを。」
エリザ「良っし!言質は取ったぞ。シユナ、風呂上がりに果実ジュースが飲みたいぞ!」
「この野郎・・・はぁ、シユナ。面倒見てやってくれ。」
シユナ「はい。エリザ、契約者として言っておきます。私はシグレ様のもの。貴方の契約者の最優先はシグレ様です。その事を忘れないでくださいね。」
エリザ「ふん。解っておるわ。」
お風呂に浸かりながら精霊魔法の行使者と召喚に応じた精霊の関係についてエリザに詳しく聞いた。
簡単に言えばエリザに命令出来るのはシユナ1人と言う事だ。
ただ、命令は精霊の自我により拒否される事がある。精霊は高位になるほど自我を強く持つ。つまり高位の精霊ほど命令を拒否する事が有る。エリザなんかその極みと言って良い。今でも自由すぎるし。
じゃあ命令拒否をさせないためにはどうすれば良いのか?それは契約者と精霊の繋がりなのだという。
エリザが言う繋がりは信頼関係らしい。より深く信頼が築ければ拒否をする事は無いだろうと。
「無いだろうって、それは有るかもしれないって事だよな?」
エリザ「そうじゃ。何か問題か?」
精霊と契約が出来て浮かれても、強力な精霊の力を使うには制約を伴うと言うことだ。
まあ、簡単に使えると思うなよって事だな。
ナナイ「エリザの回復のことも考えれば、やっぱり魔物と対峙した時はシユナとエリザは2人で行動が基本ってことね?」
「そうだね。なにせエリザに命令出来るのはシユナだけなんだから。そう言う意味ではアカネが火魔法を使うのと一緒さ。」
エリザ「命令言うな!お願いと言え!」
シユナ「もちろんですよ、エリザ。私は命令するつもりはありませんから。」
エリザ「しかしシグレ。女達はみなシグレの奴隷のようじゃが、シグレこそ女達に命令したのを見ておらんな。」
「当たり前だ。必要があって奴隷契約をしてるが、俺はサクラ達誰1人奴隷だと思ってない。言えば――だと思ってる。命令なんか出来るか!」
サクラ「あのなんて言ったんですか?」
アカネ「声が小さくて聞こえませんでした。」
ナナイ「私も聞こえなかった。」
ボタン「私も!なんて言ったのシグ兄?」
フジナ「私もです。」
シユナ「シグレ様、私も。」
サクラ「あれ?ツバキは?聞こえたの?」
ツバキ「・・・聞こえました。私の聴覚は特別なので。」
「あーツバキ、良いから。ねっ?」
エリザ「嫁だと思っとるそうじゃ。」
「お、お前、エリザは聞こえたのか?」
エリザ「大きな声で言ってやれば良いではないか。ガラにも無く恥ずかしがりよって!」
「五月蠅い!」
サクラ「シグレ様!寝室に行きましょう!」
アカネ「先に行ってて頂けますか。」
ナナイ「もう泣きそう!ほら早く!」
ツバキ「お体お拭きします。ささ早く!」
ボタン「シグ兄大好き!」
フジナ「何か全て報われた気がします。」
シユナ「幸せすぎます。」
体を拭かれ夜着を着せられ、半ば強制的に更衣室を出された。今は1人寝室のベッドの上でサクラ達を待っている。
―― バタン!
エリザ「おー!デカいベッドじゃな!これは寝心地が良さそうじゃ!」
ツルペタが先頭で入ってきた。ネグリジェがドレスのようだ。
『裾引きずってるし。』
―― ボフッ! エリザがベッドにダイブした。
エリザ「おお気持ちよいの!」
サクラ「お待たせしました。」
続いてサクラ達が入ってくる。
「なんでエリザまで入ってくるんだよ?これからは大人の時間なんだよ!」
エリザ「ん?安心しろ!精霊の妾にお主達の睦ごとなど気にもならん。妾は此処で眠るゆえ存分に睦みあえ!
乙女に寝不足は厳禁!お休みじゃ!」
「あ、寝やがった・・・」
ツバキ「シグレ様。こちらを向いてください。」
結局エリザと反対の端っこで車座になっている。
ナナイ「シグレくん。本当に私達をお嫁さんだと思ってるの?」
「そう思ってるよ。俺に初めて出来た家族だと思ってる。」
アカネ「嬉しい!」
「まあその、ん・・・」
サクラ「ん・・・今日は私からです。可愛がってください。旦那様。」
サクラ達には順番がある。序列では無く順番だ。サクラ達が決めたルールだ。何かの時、サクラ達はこの順番に沿って動く。そう決まっているらしい。
今日は1番からとなったらしい、サクラからアカネ、ナナイ、ツバキ、ボタン、フジナと続いた。
「シユナおいで!」
シユナ「シグレ様。私も旦那様と呼んで良いのでしょうか?」
「ああ良いよ。あっ、でも夜だけね。ロレンとかに聞かれると恥ずかしいから。」
シユナ「はい。旦那様。あ・・・」
シユナを可愛がって1巡目の儀式が終わり、本日1番目のサクラから2巡目に入ろうとしたところでベッドの端でもぞもぞと動く影があった。
「ん?エリザ、起きてるのか?」
エリザ「はぁはぁ・・・シグレ、苦しい・・」
「おい!どうした!エリザ!」
シユナ「はぁはぁ・・シグレ様。どうされたんですか?」
「解らない。エリザが苦しがってる!」
ナナイ「エリザが?」
「誰か魔石灯を付けてくれ。」
ベッドの上を這うようにエリザのもとに向かった。
「エリザ!どうした?」
―― グニ。
「グニ?柔らかい・・」
―― パ、パ、パ・・・
サクラが魔石灯を付けたようだ。
「えっ?・・・誰?」
緑のロングヘアーにふくよかな胸。160cm程で見た目30歳位。ツバキやフジナにも負けず劣らずの艶めかしくスタイルの良い美熟女?が胸を押さえて激しく息をしていた。
みんなが集まって来た。
エリザ「何を言っとる・・妾じゃ・・」
「エリザ・・なのか?」
サクラ「シグレ様、苦しそうです。」
「ああ、大丈夫か?どんな感じだ?」
エリザ「解らん・・突然、体が疼き出して・・そうじゃ、シユナの声が聞こえて・・シユナがシグレと睦み合ってからじゃ。」
思わずシユナを見た。シユナも困惑顔で俺を見ていたようだ。
エリザ「シユナの・・睦ごとの間、体が変化してるのは・・解ってたんじゃ・・」
「今はどんな感じなんだ?」
エリザ「腹の下が疼く・・体が火照る・・肉の体とはこういう物なのか・・」
フジナ「疼く?火照る?・・・これは、病気じゃないですね。」
ナナイ「そうみたいね。しかし体が変わるなんて。」
「そうなの?」
フジナとナナイは何か察したようだが俺には皆目見当がつかない。
「エリザ。どうすれば良い?何かして欲しい事はあるか?」
エリザ「シグレ。頼む・・鎮めてくれ・・」
「鎮める?どうやって?」
エリザ「妾と睦み合え・・それしか抑えられん・・多分な・・」
「睦み合え?」
この時、俺はまだエリザの要求にピンときてなかったわけで、後々サクラ達からはいつもの事だと軽くあしらわれている。
サクラ「シグレ様。エリザを抱いてあげて下さい。」
アカネ「私からもお願いします。」
ナナイ「問題ないから抱いてあげて。」
ツバキ「シグレ様。エリザも家族に。」
ボタン「シグ兄。8人も一緒だよ。」
フジナ「そうしないと納まらないと思います。」
シユナ「シグレ様!」
「えっ?えーーー!」
はい。結局美味しくいただきました。
エリザも最高でした。
エリザを可愛がってから当然サクラから2巡目に突入し、シユナが終わる頃に再びエリザが疼き出したのでやっぱりエリザとも2回戦に突入した。
今、緑のロングヘアーの美女・・・エリザは俺に半身を重ねるようにスースーと心地良い寝息を立てている。
『うーん。見事だ。見事なおっぱいだ!Gかな?ナナイに匹敵するんじゃないかな。スッゴク気持ち良いし。しかし良いのかなってもう2回もやっちゃったけど。
まあ考えても仕方ない。なるようになるさ・・ふぁ・・眠・・』
サクラ「シグレ様!」
「胸が・・苦しい・・・」
サクラ「シグレ様!旦那様!」
「ん・・サクラ?・・胸が苦しいんだ。」
ナナイ「シグレくん。上。」
アカネ「胸の上です。」
「上?胸?・・・」
首を起こして周りを見ると全員が起きて俺を囲んでいた。
更に首を上げると、ツルッペタが人の腹の上で大の字になっていた。見事に心臓の上に頭が乗っている。
「うぉい!こいつ、いつの間に!おまけに裸だし。」
フジナ「シグレ様。そうじゃなくて!」
ツバキ「エリザの姿です。」
「え、だから裸、あっ!そうだった・・・戻ってる?」
エリザ「うーーん五月蠅いの・・・」
シユナ「エリザ。起きてください。」
ボタン「エリザ。ご飯だよ!」
エリザ「ご飯・・・!」
―― ガバ!
「痛て!腹に手を突くな!」
人の腹の上で四つん這いになりやがって・・・
エリザ「ボタンおはようじゃ・・・ん?」
○○さん、事件です!
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