【ハイエルフ】
俺達が馬車溜まりに戻ったのは午後4時を過ぎてからだった。
「あらためて、フジナ、シユナ。これからよろしく頼むよ。」
フジナ「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
シユナ「精一杯尽くさせて頂きます。」
「さて、2人にパーティー申請をしてスキルを振ってしまおうかな。」
フジナ「スキルを振るというのは?」
「はは、まずはパーティーの申請をするからハイで応えてくれれば良いから。」
フジナ「えっ・・・なんですか?これがパーティー申請?」
シユナ「頭の中に・・・」
「良し!パーティーメンバーになったね!
しかし、ステータスを見るのも久しぶりだな。あれ?【居合い】に【示現流】が有る。ああギアド戦の時か?それにしても示現流って流派だよね?なんでスキルなの?まあ良いか、ファンタジーだし!」
フジナ「あ・・・シグレ様、頭が・・」
シユナ「目眩がします・・」
「俺のスキル【パーティー】のメンバーになるとメンバーの人数分身体能力が向上するんだ。一気にレベルアップしたようなものだから体が慣れれば大丈夫だから。」
フジナ「身体能力の向上?凄いスキルですね。」
サクラ「チートって言ってます!」
シユナ「チート?」
アカネ「反則って意味です。」
ボタン「シグ兄は反則級のスキルをいっぱい持ってるの。もう存在がチートかな。」
「おいおいボタン。それはないだろ。」
「メンバーになったから俺は2人のステータスを見る事が出来るんだけど、フジナは・・・薬師の【採取】【調合】は当然として、【計算】【交渉】も持ってるね。」
フジナ「【計算】や【交渉】は商人の娘だからでしょう。気づいた時には持ってましたから。」
「なるほどスキルには生まれも大きく影響するわけか。それとシユナは【計算】と【交渉】に【料理】それと【掃除】まで、これはフジナに出会ってからかな?」
シユナ「はい。メイドとして仕込んで頂いた時です。」
「面白いのは【精霊魔法】だよね。どんな魔法なの?」
シユナ「それが――」
ナナイ「精霊魔法?シユナ、貴方精霊を呼べるの?」
「ん?ナナイ、やっぱり精霊魔法って精霊を呼び出すんだ?」
ナナイ「そうなんだけど、エルフのそれもほんの一部のエルフしか使えないの。ああ、1人エルフのA級冒険者が精霊を呼び出したって話は聞いたけど直接見てないのよ。」
シユナ「あの、私は精霊魔法を使った事が無いんです。・・・1度だけ、攫った者達の目を盗んで呼び出そうとした事はあったんですが何も起きませんでした。」
「それなのに魔力操作をしっかり持ってるのは、元々の素質なのかな。まあいいや、了解!解ったよ。」
シユナが申し訳なさそうに項垂れてしまった。
「ああシユナ。そんな不安そうな顔をしない!別に精霊魔法が使えなくても良いんだから。」
相変わらず下を向いたままだ。
ツバキ「そうですよ、シユナ。此処ではみんな出来る事をする。シグレ様は出来ない事を強制したりしませんから。」
シユナ「はい。」
ツバキのフォローでようやく少し持ち直したようだ。
「さて、じゃあ俺のスキル【コピーandペースト】で必要なスキルを2人にペースト、貼り付けて行くから。
あらためてだけど、シユナってハイエルフだったんだね?」
シユナ「えっ?」
フジナ「えっ?」
「えっ?」
「「「「「えっ!」」」」」
サクラ達はともかく、なんでシユナが吃驚してるんだ?
「もしかして、知らなかったとか?」
シユナ「はい。・・・私がハイエルフなんですか?」
「フジナも知らなかったの?」
フジナ「はい。私にとって大事なのはシユナ、イルカルでしたから。エルフでもハイエルフでも何も変わりません。」
「まあそうだよね。種族なんてそんな物だよ。大事なのは別なところなんだから。」
ナナイ「これで納得したわ。その翡翠の目に精霊魔法。どこか普通のエルフと違うと思ってたんだけど、それでか。」
「ハイエルフって珍しいんだ?」
ツバキ「はい。公王国はもちろんですが、此の大陸の人の住む場所には何人もいないと思います。まだ有るかは解りませんが、数千年前まではウリアスの大森にハイエルフの里があったはずです。」
ナナイ「ハイエルフってエルフや私達ダークエルフの始祖の一族って言われてるの。私達より寿命が長いんだけど魔力の操作に長けているからだって言われてるわ。
おそらくシユナを攫った奴らもハイエルフだって解ってなかったはずよ。もし解っていたら高値で売られていたはずだから。」
「そんなに珍しいんだ!まあでもシユナはシユナだから。もう一緒にいて貰う事に決めちゃったから、何処にもやらないよ。」
シユナ「はい!私も何処にも行きません!」
サクラ「これなのよね。」
アカネ「そう。これでコロッといっちゃう。」
ナナイ「本人に自覚がないのがね。」
ツバキ「これで女心が解らないのが不思議です。」
ボタン「シグ兄って、女たらし?」
フジナ「なるほど。少しずつ解ってきました。」
「なになに?なんのこと?」
サクラ「・・・はぁー、気にしないで下さい。」
「そう?じゃあ、スキルを・・・ああ丁度良いからみんなのも見直そうか。まず、フジナとシユナに――これと、あれと――こんなものかな。」
フジナ「凄い・・・スキルが増えてます。」
シユナ「【セルフボックス】に【パーティーボックス】?」
アカネ「その2つは優れものよ!」
アカネ達がフジナとシユナに【セルフボックス】の説明を具体的に呼び出して始めた。その途端、2人の眼が今日1番に輝いた。女子にとってトイレ事情は最優先らしい。
その後【パーティーボックス】の説明がてら全員でパーティーボックスのリビングに移動した。
フジナ「素敵ですね。これがみなさんが隠し部屋と言っていた場所だったんですね。」
シユナ「広い・・・ここにどこからでも入れるんですか?」
「そうだよ。此処は俺のパーティースキルで作られた空間だからメンバーならどこからでも入れる。
スキルの見直しをしちゃうから、みんなソファに座って。」
希望を確認してスキルを貼り付けて行く。例えばサクラはナナイから【豪腕】を貰って、逆にサクラの【俊足】は全員が欲しがった。そんな感じで色々要望を聞いていたらこうなった。
名前:シグレ
種族:人族
年齢:17
レベル:40
称号:英雄
スキル:【偽装】【高速思考】【並列処理】【多言語理解】
【マップ探知】【気配遮断】【刀剣術】【棒術】【格闘術】【体術】
【隷属魔法】【回復魔法】【風魔法】【氷結魔法】【火魔法】
【雷魔法】【無属性魔法】【時空間魔法】【魔力操作】【居合い】
【示現流】【俊足】【豪腕】【採取】【調合】【計算】【交渉】
【影術】【性豪】
【パーティー】
【成長促進】
【コピーandペースト】
【通信】
【セルフボックス】
【パーティーボックス】
アイギス:【解析鑑定】【全魔法才能】【全スキル才能】【次元収納】
名前:サクラ
種族:銀狐族
年齢:18
レベル:37
スキル:【双剣術】【格闘術】【体術】【俊足】【成長促進】
【偽装】【通信】【気配探知】【気配遮断】【セルフボックス】
【高速思考】【並列処理】【雷魔法】【水魔法】【回復魔法】
【無属性魔法】【魔力操作】【豪腕】【パーティーボックス】
名前:アカネ
種族:人族
年齢:20
レベル:37
スキル:【弓術】【風魔法】【火魔法】【俊足】【回復魔法】
【無属性魔法】【魔力操作】【格闘術】【体術】【成長促進】
【偽装】【通信】【遠見】【暗視】【セルフボックス】【高速思考】
【並列処理】【気配探知】【気配遮断】【豪腕】
【パーティーボックス】
名前:ナナイ
種族:ダークエルフ族
年齢:35
レベル:59
スキル:【斧術】【豪腕】【気配探知】【俊足】【気配遮断】
【格闘術】【体術】【成長促進】【偽装】【通信】
【セルフボックス】【高速思考】【並列処理】【火魔法】
【回復魔法】【無属性魔法】【魔力操作】【パーティーボックス】
名前:ツバキ
種族:グレイパッセル
年齢:8032
レベル:43
スキル:【聴覚強化】【遠見】【暗視】【気配察知】【気配遮断】
【無属性魔法】【人化】【収納】【料理】【掃除】【礼儀作法】
【成長促進】【偽装】【通信】【セルフボックス】【高速思考】
【並列処理】【雷魔法】【氷結魔法】【魔力操作】【回復魔法】
【格闘術】【体術】【豪腕】【俊足】【パーティーボックス】
名前:ボタン
種族:竜人族
年齢:15
レベル:32
スキル:【大剣術】 【盾術】【料理】【掃除】【土魔法】
【回復魔法】【無属性魔法】【魔力操作】【格闘術】【体術】
【成長促進】【偽装】【通信】【セルフボックス】【高速思考】
【並列処理】【気配探知】【気配遮断】【俊足】【豪腕】
【パーティーボックス】
名前:フジナ
種族:人族
年齢:40
レベル:11
スキル:【剣術】【採取】【調合】【計算】【交渉】【高速思考】
【料理】【掃除】【回復魔法】【無属性魔法】【魔力操作】
【並列処理】【豪腕】【気配探知】【気配遮断】【格闘術】【体術】
【成長促進】【偽装】【通信】【俊足】【セルフボックス】
【パーティーボックス】
名前:シユナ
種族:ハイエルフ族
年齢:38
レベル:12
スキル:【精霊魔法】【魔力操作】【弓術】【計算】【交渉】
【料理】【掃除】【回復魔法】【無属性魔法】【高速思考】
【並列処理】【気配探知】【気配遮断】【格闘術】【体術】
【成長促進】【偽装】【通信】【遠見】【暗視】【俊足】
【セルフボックス】【パーティーボックス】
ステータスが大きく占めたので今日はもう1話投稿します。




