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【ボス部屋の装備とカード】

読んでいただきありがとうございます。

ここに来てブックマークが100件になりました。

80件を超えたあたりから100件いけば良いなと思っていましたからとても嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

 ダンジョンには特殊な魔物や決まった数の魔物が出てくる〈ボス部屋〉と呼ばれる部屋だけが存在する階層がある。

 ボス部屋の階層は階段を降りると扉もないのに誰が呼んだのか通称〈待機部屋〉と呼ばれる空間が有り、そこにはボス部屋に通じる扉が存在する。

それぞれのダンジョンで意匠の違いはあるがボス部屋の階層は大体が同じ造りになっているらしい。


 サラケスの百層宮では10階層毎にボス部屋が確認されている。

 最初のボス部屋は10階層にあり、サラケスの冒険者達はこの10階層を突破して初めて一人前と見做されていた。


 俺達は転移門を使い10階層に降りてきた。


「1、2、3番目か。」

 待機部屋には既に2組が居た。


「前の組の戦闘が終われば自然に扉が開くんだ?」


ナナイ「そうよ。注意しなきゃいけないのは、前の組が失敗してると前の組と戦ったボスと新たにボスが湧くの。」


「じゃあボスが増えるって事?」


ナナイ「そうよ。でも2組分までだから。2組続けて失敗すると再設定されるの。」


「再設定?リセットって事か!うん。ファンタジーだ!失敗した冒険者達は?」


ナナイ「言ってなかった?ダンジョンで死体をほっとくと装備とカードを残してダンジョンに取り込まれるのよ。魔物ほどあっと言う間じゃないけどね。ああボス部屋は速いわね。中に入った時には死体は無くなってるから。」


「これまたなろう定番だ!ほんと良く出来てる!

 装備やカードを見つけたら持ち帰ってやれば良いの?」


ナナイ「カードは届けることが多いけど装備は見つけた人の物だから売っても文句は言われないわよ。殆ど売るか自分より良い装備は使ってるわね。」


「なるほどな。だから冒険者狩りが起こるのか。」


ナナイ「そう言うこと!ダンジョンで人を殺しても死体は無くなるから、カードを見つけましたで済んじゃうのよ。」


「世知辛いね。ここのボスはゴブリンやコボルトの上位種だっけ?」


ナナイ「ホブゴブリンかハイコボルト、ハイオークが主ね。もちろんメイジやアーチャー、ソルジャー、本当にレアだけどオークジェネラルの記録もあるわね。ただ、多くても3匹までしか出ないの。」


 話をしている間に先に居た1組が扉の中に入っていった。

 俺達の前には残り1組。男4人のパーティーだ。その4人がさっきからチラチラと俺達を見ている。いやサクラ達を見ていた。


《視線がウザいな。》

サクラ《シグレ様。落ち着いて下さいね。》

《解ってるけど・・・》

アカネ《そうですよ。絡まれても無視ですよ。》

《此奴ら!アカネ達をあんないやらしい目で・・・》

ナナイ《見られるくらい良いわよ。》

《だって、あんないやらしい目付きだよ?》

ツバキ《目付きだけなら無視出来ますから。》

《クソ!腹いせにボスをボッコボコにしてやる!》

ボタン《本気でこの後のボスが可哀想になってきた・・・》


 何かこんな流れもなろうで読んだ気がするなと思っていたらボス部屋のドアが開いた。

 男達のパーティーが入っていく。


 そして10分もしないうちに扉が開いた。


「あれ?随分速いな。」


サクラ「ラッキーなホブゴブリンだったんじゃないですか?」


「そうか。さて、俺達は何が出てくるかな。」

 言い終えて扉の中に入ると鉄のさびたような臭いが充満していた。


「血の臭い・・・それに目の前の此奴はどうやらホブゴブリンじゃなかったようだぞ!」


ナナイ「ウソ!オークキングよ!この臭い・・・前のパーティーは全滅したみたいね。」


オークキング レベル50


「此奴どうして襲ってこないんだ?」


ナナイ「扉が閉まると新たにボスが出てくるの。そうしたら戦闘開始よ。」


「ほんとに良く出来たシステムだ。」


―― パタン!


 扉が閉まると黒銀の剣を持つオークキングの周りが歪み2匹のハイオークが現れた。


ハイオーク レベル25


アカネ「普通はハイオークでもハズレですよね?」


ナナイ「そうよ。」


「「「ギャギャギャーーーーー!」」」


「いや。大当たりだ!ボタン!オークキングを抑えられるか?」


ボタン「任せて!」

 ボタンがオークキングに向かって走る。


「サクラ、ナナイ、キングの足を。アカネは馬車で話した【風刃】強化版の用意だ!」

「「「はい!はーい!」」」


「ツバキ!左のハイオークを!右は俺がやる。ツバキも馬車で話した【雷刃】を試して!」


ツバキ「はい。行きます!」


―― ガキン!ガキン!・・・


 オークキングの振り下ろす剣をボタンが大剣〈土壁〉で受ける。1本で両手剣2本分も幅のある〈土壁〉は余裕で盾の代わりを果たしている。


「ボタン!大丈夫か?」


ボタン「オークジェネラルより力は有るけど問題ないよ!」


「良し。サクラ、ナナイ!」

「「はーい!行きます!」」



ツバキ「【雷刃】!」


 ツバキの【雷刃】はサラケスに戻る途中で考えオークを相手にイメージを作り上げた魔法だ。


―― バシィ!

ツバキの放った雷の刃がハイオークを引き裂いた。


「ギャ・・・」



―― シュシュ!ザン!

 ボタンの影からサクラとナナイが飛び出し、オークキングの両足を切り裂く。


「ガァーーーー!」

 堪らず地に足を着くオークキング。


アカネ「ボタン!横へ!」

ボタン「はい!」

 ボタンが真横に飛び退く。


アカネ「【風刃】」


―― シューーザン! ボト!


 アカネの風の刃がオークキングの腕を落とした。1枚の風の刃に魔力を練り込み強化する。アカネが一発秘中に挑戦した魔法だ。


「良し!ボタン止めだ!」


ボタン「はい!〈鉈落とし〉!」


 ボタンの〈土壁〉は2本を重ねると1本の大きな鉈のようになる。

 刃渡り120cm、背は分厚く刃先はカミソリのような大鉈を、ボタンは大上段から振り下ろした。

 〈鉈落とし〉は言えばそれだけの技だ。ただし、圧倒的な質量で魔物を切り下ろす必殺の技でもある。


―― ドン!


 オークキングの左の肩口から入った大鉈はオークキングを縦に切り裂き地面で止まった。


「おおーー!良いぞボタン!〈鉈落とし〉決まったじゃないか!」


ボタン「はい、やりました!」


「名前を付けた甲斐があったな。アカネも強化版【風刃】は良い感じだったね。」


アカネ「はい。これからもっと風の刃の硬度を上げていきます。」


「それとツバキの【雷刃】もいけるな。」


ツバキ「私は雷の刃をどんどん重ね掛けしたいですね。」


「んーー良いね!」


ナナイ「あれ?そう言えばシグレくんの指示で動いてたけどもう1匹のハイオークは?」


サクラ「シグレ様が引き受けると言ってましたけど?」


「えっ?終わってるよ。骨喰ひと薙で終わっちゃったよ?」


ボタン「シグ兄らしい・・・」


 オークキングは大きな魔石と立派な牙を2本ドロップしていた。


「この間のジェネラルより立派な牙だ。これも削って飲むものなの?」


ナナイ「そうよ。当然オークジェネラルの物より効果があるから引き取り額も高いの。」


「ふーん・・で、結局どんな効果があるの?」


アカネ「シグレ様は気にしなくて良いんです!忘れて下さい!」


「そんなに怒らなくても――」

アカネ「怒ってません!・・・シグレ様に飲まれたら三日三晩じゃ収まらないかも・・」


 アカネが何やらブツブツ言ってるが、ここは恐いのでこれ以上は止めておこう。


ナナイ「シグレくん。キングのこの剣もドロップ品よ。これ黒鋼とミスリルの合金ね。」

 オークキングは片手で振り回していたが普通に考えたら両手剣の大きさの剣だ。刃渡り1mほどの両刃で身は黒いが刃先が銀色に輝いている。


「良い剣だね。売らずに取っておこう。」


ツバキ「シグレ様!こちらに!」


 ツバキに呼ばれて行くと盾や剣、そしてカードが落ちていた。


「前のパーティーのか。」


サクラ「シグレ様。こちらにも。」

ボタン「シグ兄。ここにも有る。」

 見渡すと部屋の中に4人分のカードと装備が散乱していた。


ナナイ「どうするの?」


「全部回収してギルドに届けよう。人の装備を使う気にはなれないし、売ってお金にする気も無いよ。それに、家族が居れば少しは足しになるだろ。」


ツバキ「やっぱりシグレ様です。」

サクラ「今日はサービスしますね!」


 装備品とカードを収納に入れ、入ってきた扉とは反対側の扉を出ると11階層に降りる階段があった。

 階段を降りて転移門の小部屋に入り外に出た。



 2時間前に何とかという奴の手首を潰したギルドに戻った。


ジャネット「どうされたんですかシグレさん?」


「百層宮に行ってきたんだ。素材の買い取りとカードの確認をお願い。」


ジャネット「では奥のカウンターにお願いします。」


 素材買い取りカウンターにハイオーク、オークキングの魔石とオークキングの牙を出した。

 因みにハイオーク2匹は高級肉をドロップしていたが我が家用に取り置きにした。


ジャネット「こっ、この魔石と牙は・・・オークキングじゃ無いですか!」


「あージャネットさん、声が大きい・・・」


ジャネット「す、すいません!でも何処でこれを?」


「10階層のボス部屋ですよ。」


ジャネット「10階層のボス部屋にオークキング?また記録を書き換えないと・・・

 それにしても流石ヒイラギですね。ゴブリンロード討伐は伊達じゃありませんね。」


「そうだ、ボス部屋に入ったら既にオークキングが居て俺達の前のパーティーが全滅したらしい。装備品とカードを持ってきたから引き取りを頼む。」

 引き取りカウンターに4人の装備とカードを出して並べた。


ジャネット「装備品もですか?」


「ああ、権利は放棄するから家族が居たら渡してやって欲しい。」


ジャネット「流石〈骨喰〉シグレさんですね。喰らうのは魔物の骨だけなんですね。」


「なにそれ?もうそんな二つ名まで伝わってるの?」


ジャネット「はい。二つ名を広めるのも私達の仕事の1つなんです。二つ名持ちは冒険者の憧れです。それに、二つ名を持ってるとわかればいざこざも減りますから。」


「なるほどね。」


ジャネット「シグレさん。正直装備品を返されるのは滅多にないので家族が居れば助かると思います。ギルドが責任を持って処理しますので。」


 オークキングの魔石は白金貨3枚。牙は白金貨5枚になった。



「さて、今日はどこかにご飯でも食べに行こうか?」


サクラ「賛成!」

アカネ「私も賛成!」

ナナイ「そう言えばサラケスでは外食してなかったね。」

ツバキ「偶に外で食べないとレパートリーも増えませんから。」

ボタン「美味しいものが食べたい!」


「実はさっきジャネットに聞いたお店があるんだ。ちょっと高いらしいけどその分美味しい店らしい。そこで良い?」

「「「「「はい!はーい!」」」」」


 ジャネットに教えられた店に行くと入り口で店員に人数を聞かれ席に案内された。

 冒険者御用達の店は空いている席に勝手に座るのでちょっと面を食らってしまった。


 好きな物を注文する。サクラ達は5人別々な物を頼んでシェアすることにしたらしい。

 頼み終わった後もメニューを見て盛り上がっているサクラ達をみて、こんな時間が続けば良いなーとしみじみしてくる。


ボタン「シグ兄、ご機嫌が良くなったみたい。」

「そうか?そうだデザートのスイーツも考えといたら?」


サクラ「シグレ様。大丈夫です。既にデザート選びに入ってますから!」

 サクラ、アカネ、ボタンにブイサインをされた。誰だ教えたのは?


 運ばれてきた食事を食べながらあれやこれや話していて思い出したことがあった。


「そうだ!話し忘れてたことがあったんだ。」


アカネ「何ですか?」


「【パーティー】の登録メンバー枠が増えてたんだ。」


ナナイ「別に良いんじゃない?シグレくんが選んだ子なら私は賛成よ。」

ツバキ「私も問題ありませんけど。」

「「「私も!」」」


「そうなの?て言うかパーティーって6人だと思ってたから吃驚しちゃってるんだ。」


サクラ「そうですね。レベル上げの上限は6人ですけど、もしかしたらまたチートかも知れませんよ。」


アカネ「その可能性が大きいですね。」


「やっぱりそうなのかな?まあどうしても増やしたいって訳じゃないから。みんなが居てくれて充実してるしね。」


ナナイ「ふふ。しょうがないな~!今日はウンとサービスしちゃおうかな?」

「えっ!ホント?」

サクラ「そうだ、何かご要望は有りますか?」

「じゃあ、白Yシャツで!」

アカネ「ふふ、下はどうしますか?」

「じゃ、じゃあショーツで!」

ツバキ「色のご指定はありますか?」

「じゃあ、じゃあ、黒で!」

ボタン「胸はどの辺まで開けたら良いの?」

「じゃあ、じゃあ、じゃあ、上3つで!」

「「「「「はーい!」」」」」


「ほらほら!デザート好きなだけ頼んじゃいなさい!」

「「「「「はい!はーい!」」」」」



「シグレ様!やっぱりシグレ様でした!」


自分で書いたら・・と思いたち書き始め、公開する度胸がなくて書き溜めたストックがつきました。

これからは1日1話を目標に頑張ります。

宜しくお願いします。

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